「引き解け結び」と呼ばれるロープワークは、簡単にほどくことができるため、撤収を簡単に終わらすことができる便利な結び方です。
数ある「引き解け結び」の中の一つに「シベリアンヒッチ」と呼ばれるロープワークがあります。
超簡単な引き解け結び
シベリアンヒッチは「手袋をつけたままでも簡単に結ぶことができる」シベリアなど寒い地方などで使われているロープワークです。
ハンモック泊でタープを張る時ロープを木に固定する時に使うことが多く、キュッと縛れて簡単にほどくことができます。
シベリアンヒッチは木や柱などにロープを固定するだけでなく、ほどけやすいので仮止めとして使うのにも便利なロープワークとなっています。
「手袋をつけたままでも簡単に結べる」シベリアンヒッチの結び方をふた通り紹介します。
シベリアンヒッチの結び方:その1
まずは一番簡単に結ぶことができるシベリアンヒッチの結び方を紹介します。
STEP1:指にロープを一周させる
木などにロープを回したら短い方のロープは指にぐるっと一周させます。
指3本でも5本でも良いのですが、うちは3本がやりやすかったので3本で巻きつけます。
STEP2:長いロープの下をまたぐ
ロープをしっかりと一回転、その後矢印の方向へ手をずらします。
指にロープを巻きつけたまま、長い方のロープの下側を通ってまたいでいきます。
STEP3:ロープを掴んでひっぱりだす
ロープの下をまたいだら指に輪っかは巻いたまま、先端のロープを掴みます。
ロープを掴んだらUの字にして輪っかの中へとひっぱります。
Uの字を押さえたまま、ロープの先端をひっぱってギュッと縛ります。
しっかりと締め付けたらほぼほぼ完成です。
完成
結び目を掴んだままテンションをかけていけば、スルスルと対象物へと縛りつきます。
しっかりと縛りつけたらシベリアンヒッチの完成です。
シベリアンヒッチを動画で確認
シベリアンヒッチは慣れたら数秒でできる簡単な結び方です。
しっかりと木に縛りつけることができるのでハンモック泊でタープを張る時に使う「リッジライン」を作る時にも活躍します!
- Qリッジラインはシベリアンヒッチでないとダメ?
- A
木にロープがくくりつけられれば良いため、もやい結びでもシベリアンヒッチでも結びやすい方法で結んでください。
タープを張る場合のリッジラインの結び方は、シベリアンヒッチで紹介されていることが多いですが、もやい結びで結んだとしても、タープは張れるし、引き解けもやい結びであれば素早く解けます。
絶対にシベリアンヒッチでなければいけないと言うわけではないので安心してください。
使いやすい結び方が一番!
シベリアンヒッチの結び方:その2
続いては、別の方法でのシベリアンヒッチの結び方を紹介します。
一つ目に紹介した結び方でも、こちらの結び方でも、どちらも引き解け結びとしてしっかりと機能しますので、自分に合った結び方で試してみてください。
STEP1:輪っかを作る
木にロープを通したら短い方のロープをクルッと一回転まわします。
もう一回輪っかを回します。計2回ひねった状態となっています。
STEP2:輪っかの中にロープの先端を入れる
2回ひねった輪っかを長い方のロープの下に合わせておきます。
ロープの先端を掴みます。
ロープの先端を輪っかの中へ入れちゃいます。
STEP3:先端をU字にする
通した先端をUの字にして、先端を輪っかの中へ戻します。
Uの字と先端をギュッとひっぱってテンションをかけていきます。
完成
結び目を木の方向へ持っていって木と結び目を固定させます。
ギュッと引っ張って特に外れなければシベリアンヒッチは完成です。
シベリアンヒッチのほどき方
引き解け結びと言われているだけあって、シベリアンヒッチのほどき方は超簡単です。
ロープの先端を引っ張るだけで簡単にほどくことができます。
気持ち良いくらい簡単!
簡単にほどけてしまうので絶対にほどけてほしくない安全具など、頑丈な結びが必要な場面では使わないようにしてください。
まとめ:手袋つけても結べる
シベリアンヒッチは手袋をつけたままでも結ぶことができるとても簡単な結び方で、なおかつ一瞬でほどくことができます。
ちょっとした衝撃でも外れてしまうことがあるので風が強い日など、ほどけそうな厳しい状況下では別のロープワークを使った方がいいかなと思います。
安全第一!
ロープワークの基本とも言える「簡単に結べて、簡単に外せる」シベリアンヒッチは、もやい結びと並んで基本に忠実なロープワークとなっています。
慣れれば簡単に結べて役立つロープワーク
小学生レベルでも結べる
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