ロープの張りや長さを自由に調整することが可能なロープワーク「自在結び」
英語では「Taut Line Hitch(トートラインヒッチ)」と呼ばれる「自在金具」と同じ機能を持ったロープワークです。
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
いざって時に役立つロープワーク
結び目をスライドすることで、ロープの張りを自在に調整することができる便利な結び方です。
「自在金具」をあらかじめ用意しておけば、決して必須なロープワークってわけではないのですが、覚えてしまえば自在金具を忘れてしまってもかっこよく対処することができます。
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-02.png)
何回教わっても覚えられない・・
見た目は一見複雑そうな感じに見える結び方ですが、構造は至ってシンプルなので(4回巻きつけてるだけ)仕組みさえ理解すれば簡単に覚えることができます。
基本の自在結びが覚えられない場合は、結びを少なくした「簡易自在結び」でもしっかりと長さを調整することが可能です。
今回は「自在結び」の覚え方と、「簡易自在結び」の覚え方、長さや張り具合の調整の仕方などを画像多めで紹介します。
自在結びの覚え方
![リッジラインにも自在結びは役立つ](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-017.jpeg)
自在結びを覚えておくことで、自在金具なしでもロープの長さや張りを調整することができます。
木と木の間にリッジラインを繋ぐ時にも、自在結びを覚えておけば、簡単に長さを調整することができますし、タープを張る時にも役立ちます。
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-01.png)
洗濯ロープをピンと張りたい時にも使える
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
ハンモック泊する人に覚えて欲しいロープワーク
STEP1:ロープをひっかける
![ロープをひっかける](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-01.jpeg)
ロープをペグや、木などのアンカーにひっかけます。30〜50cm以上ロープの先端を残しておくと後で調整しやすいです。
STEP2:一回転目
![一回転目](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-02.jpeg)
軸となる長いロープを短いロープで一回巻きつけます。
最終的に4回巻きつけます。個人的に時計周りで巻き付けた方がやりやすいと感じていますが、反時計周りが本来のやり方!?
※どちらの巻き方でも、問題なく長さ調整は可能です。
- 時計回りで始めたら、残り4回の巻き付けは全て時計回りで行う。
- 反時計回りで始めたら、残り4回の巻き付けは全て反時計回りで行う。
![今回は時計まわりで行います。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-03.jpeg)
短い方のロープをクルッと一回転巻きつける。
![ハーフヒッチ](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-04.jpeg)
この巻きつけの結び方は「ハーフヒッチ」と呼ばれています。
STEP3:二回転目
![少し距離を離してからもう一回転](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-05.jpeg)
一回転目の巻きつけ位置から少し離した所でもう同じように1回巻きつけます。
![ツーハーフヒッチ](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-06.jpeg)
巻きつけた場所が2個になりました。この結び目が二個のことを「ツーハーフヒッチ(変形型)」と呼ばれており、他の結び方でも応用のきく結びとなります。
STEP4:三回転目
![同じところをもう一回巻きつける](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-07.jpeg)
三回転目は、二回転目の隣でもう一周巻きつけを行います。(二回転目と三回転目は同じ場所で2回巻きつける)
![三回転目の巻きつけ](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-08.jpeg)
これで右端に巻きつけたコブが一個、左端に巻きつけたコブが二個の状態となっています。
STEP5:四回転目
![二個巻き付けた左隣にもう一回転](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-09.jpeg)
四回転目最後の巻きつけを、二個巻きつけてコブを作った隣に巻きつけてしまいます。
![自在結びは合計4回の巻きつけで完成](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-010.jpeg)
最後は合計で4回巻き付けてあることを確認してください。(時計回りなら全て時計回り、反時計回りなら全て反時計回り)
完成
![結び目をしっかり締め付けたら自在結びの完成](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-011.jpeg)
最後は結び目をつまみながら先端をギュッとひっぱり締め付ければ自在結びは完成です。
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
とにかくポイントは4回の巻きつけ
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-04.png)
二回転目、三回転目は同じところをクルッと巻きつけ
自在結びの長さ調整
自在結びの長さ調整は、結び目をスライドさせることでロープの張りを変えることができます。
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-13.png)
なんか虫みたいで気持ち悪い動き
緩め方
![緩める時は大きなコブをスライド](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-013.jpeg)
緩める時は大きなコブをスライドさせて、1回目に巻きつけたコブもスライドさせます。
![簡単に緩ますことができる](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-014.jpeg)
特に力を入れるわけでもなくスライドさせるだけで、簡単に緩ますことができます。
張り方
![緩ませ方法とは逆の手順](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-015.jpeg)
ピンと張りたい時は、緩ませる方法とは逆の手順となります。
一回転目の小さなコブをスライドさせてキュッと締めます。その後大きなコブをスライドさせることで張ることができます。
![自在結びはロープの張りを自在に使える優れもの](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-016.jpeg)
自在結びは、自在金具がない状態でも簡単に長さを調整することができる優れた結び方です。
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
これで自在金具は必要なし!
更に簡略化した自在結びの覚え方
![自在結びの簡略化:応用編](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-033.png)
通常の自在結びはツーハーフヒッチで結びますが、最初の一個目を省略しても自在結びとして問題なく使うことができます。
簡易自在結びの覚え方
- STEP1一回転目
一回転目のハーフヒッチを行う ペグにロープを通して一回転目を行います。
- STEP2二回転目
二回転目を回す 一回転目を終えたらそのまま隣で二回転目を行います。(一回転目と二回転目は同じ場所で2回巻きつけ)
同じところへ2回巻きつけ 2回巻きつけたらキュッとテンションをかけます。
- STEP33回転目
三回転目の巻きつけ 2回巻きつけたコブの隣へ三回転目を巻きます。
- STEP4完成
締め付けたら簡易自在結びの完成 最後は締め付けたら簡易自在結びの完成です。
締め付けが弱いと緩みやすくなるので最後までしっかりと締め付けてください。
簡易自在結びのロープ調整
結び目を移動するだけで簡単にロープの調整をすることができます。
ツーハーフヒッチの自在結びと比べても特に問題なくしっかりと張ることができます。
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
最後にしっかりと締め込むことを忘れずに!
まとめ:覚えるのが無理な場合は自在金具を使おう
![自在金具は便利](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-020.jpeg)
安いテントだと自在金具がプラスチック製のため壊れてしまいやすいですが、今は100均でも金属製の自在金具を買うことができる時代です。
自在結びを覚えるのが難しいなと感じた場合は、はじめから予備の自在金具を積んでおきましょう!
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-06.png)
便利アイテムはやっぱり便利!
木に回して使う自在金具は一つ目が便利
![一つ目の自在金具](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-021.jpeg)
二穴のごく普通の自在金具だと、木にグルっと回してひっかけて留めたい時、いちいち外してから使わないといけないので意外とめんどくさいです。
![一つ目の自在金具](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-023.jpeg)
一つ目の自在金具を使えば、簡単に回してひっかけることができます。
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-20.png)
ペグがなくても木の根っこの隙間をくぐらせて張ることもできる
自在結びを覚えておけばかっこいい!
![ロープワーク自在結び](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/08/taut-line-hitch-019.jpeg)
自在結びでサクッとロープワークを決めてしまえば、子どもからの憧れの視線、友達からの羨望の眼差しがあるかも!?
![むすめ。](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-06.png)
かっこいいパパを目指して!
「知らないからできない」よりかは「知ってるからいざという時使える」方がかっこいいです!
![おとん](https://soto-ashibi.com/wp-content/uploads/2022/06/bubble-box-21.png)
ロープワークは繰り返し練習すればできる
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