キャンプで焚き火をする時、焚き火台の大きさに合わせて薪を切ったり、落ち木を切ったりする時に役立つノコギリ。
何気にアウトドアナイフよりも出番が多く、キャンプ中焚き火をするなら必須の道具です。
ノコギリ一つとっても様々な種類があるのですが、キャンプでは折りたたんで持ち運ぶことができる「折込ノコギリ」が荷物の邪魔にならず便利です。
キャンプの荷物はなるべくコンパクトに!
ノコギリの刃と刃の間の間隔のことを「ピッチ」と言います。
そのピッチが大きい「粗目」のノコギリで、弧を描いたようなかたちをしたカーブソーが特にキャンプ利用ではおすすめです。
- 折りたたみ式が便利
- ピッチは絶対粗目
- カーブソーが使いやすい
- 刃渡りは最低20cm以上
- 替刃式を選ぼう
今回はキャンプで使うノコギリは「刃渡り20cm以上・折りたたみ・替刃式・粗目カーブソー」を使うべき理由や、おすすめの粗目ノコギリなどを紹介します。
キャンプにはノコギリが必須!
キャンプで焚き火をする時に使う「焚き火台」
手のひらサイズのウッドストーブからB6サイズ、薪を切らずにそのまま置くことができるサイズなど、さまざまな大きがあります。
使う焚き火台の大きさ、用意した落ち木の大きさによって、薪や落ち木をカットしなければいけないことが多々あります。
薪や落ち木をカットするのに必要なのが「ノコギリ」です。
ナイフや鉈などは木目に沿って割ることは得意としますが、長さを整えるために垂直にカットする作業は苦手です。
ノコギリが1個あれば、好きな長さに調節することができるので焚き火の準備がとても捗ります。
ナイフより使用頻度が高い
特にソロキャンプでは、なるべく荷物は軽量・コンパクトに持ち運びをしたいため、折りたたみができる「折込(折りたたみ)ノコギリ」を持って行った方がかさばらずに済むため便利です。
キャンプで使うノコギリは「折りたたみ式ノコギリ」を選ぶこと
キャンプで使うノコギリは粗目を選ぶ理由!
ノコギリの刃のピッチを大まかに分けると「細目」・「万能目(中目)」・「粗目」があります。
刃のピッチが粗くなるほど素早くカットすることができるため、キャンプ中のめんどくさいカットは粗目ノコギリを使ってちゃっちゃと終わらせた方が楽です。
ノコギリ使うのは意外と重労働
細目鋸の特徴
細目ノコギリは、引っ掛かりも少なく、挽く力も小さく済むので細い木をカットする時に役立ちます。
切り口も綺麗に仕上がるのでDIY用にも使うことができますが、太い木をカットしようとすると木屑が刃の間に詰まりやすく、切れる範囲も狭いためカットするのに時間がかなりかかります。
キャンプ場の落ち木は細い枝ばかりではないので、キャンプ用ノコギリとして細目を選ぶ理由はありません。
万能目(中目)の特徴
細目と粗目の中間の位置に存在するので中目とも言われ、細い木も、太い木もカットすることができるので万能目とも呼ばれています。
木の太さをあまり気にせず使え、粗目よりも綺麗にカットすることができるのでキャンプ以外にも、庭木の剪定や、伐採、DIYにも役立ちます。
焚き火用の薪は結局燃やしてしまうため、切り口を綺麗にする必要がなく、粗目ノコギリに比べるとカットスピードは遅いので、キャンプ用ではなく家庭用に1個あると便利なノコギリです。
粗目の快適さを味わうと万能目は物足りなくなる
粗目鋸の特徴
粗目ノコギリは刃のピッチが大きいため、木屑を効率よく掻き出しながらカットできるため、太い木でもとっても素早くカットすることが可能です。
切断面を美しく仕上げることには不向きなため、DIYには向かないのですが、焚き火用の薪を用意する時に切断面の美しさは全く必要がないし、むしろガタガタの切り口の方が火の付きも良いです。
粗目鋸は細い枝を切るのが苦手らしいけど、細い枝は手で折っちゃった方が早いし楽!
切断面を綺麗にカットできるアサリなし型の刃もある
ノコギリは手作業のため、多くの薪を用意しようと思ったらそれなりに労力が必要です。
粗目ノコギリを使って、切り口の仕上がりなど気にせず、どんどんカットして薪を用意しちゃいましょう!
快適さが全然違う!
キャンプで使うノコギリは「折りたたみ式粗目ノコギリ」を選ぶこと
キャンプで使うノコギリはカーブソーを選ぶ理由!
ノコギリの刃の形状は目の細かさの他に、刃がまっすぐなノコギリと、少し弧を描いた「カーブソー」があります。
ノコギリは引くときに力を入れてカットしていきます。
カーブソーは引くだけで自然に刃が食い込んでくれるため、まっすぐのに比べても断然楽にカットすることができます。
力強く動かさなくでも食い込んでくれる
力を入れなくてもザクザク切れる
キャンプで使うノコギリは「折りたたみ式粗目カーブソー」を選ぶこと
刃の長さ(刃渡り)は最低20cm以上欲しい!
折込ノコギリの刃渡りは10cmほどの短いものから、長いものだと30cm、40cmくらいまであります。
刃渡り長めのノコギリは持ち運びの点では短いのに劣りますが、太い木でも素早くカットすることができます。
市販の薪の直径は7〜8cmくらいあるため、最低でも刃渡りが20cm、できれば24cm以上のノコギリが使いやすいです。
短いノコギリや100均のノコギリは切れ味が悪くて使いづらい
キャンプで使うノコギリは「刃渡り20cm以上・折りたたみ式粗目カーブソー」を選ぶこと
ノコギリの刃は消耗品!
ノコギリの刃は使っていくうちに、欠けたり、サビたりして切れ味が悪くなっていきます。
折込ノコギリは刃を変えるだけの替刃式タイプが多いので、切れ味が悪くなったら交換しちゃいましょう!
使っているハンドル部分に対応している刃であれば、刃のピッチや形状を変えることが可能です。
キャンプでは粗目のカーブソーを使っているけど、お家で使うDIY用に細目の刃が欲しいと思った場合、ハンドルはそのままで刃だけ交換すれば良いのでノコギリを何本も買うより経済的で、収納スペースも小さく収まります。
キャンプで使うノコギリは「刃渡り20cm以上・折りたたみ・替え刃式・粗目カーブソー」を選ぶこと
条件にあったキャンプ用 おすすめノコギリ
ノコギリを選ぶべきポイント「刃渡り20cm以上・折りたたみ・替え刃式・粗目カーブソー」の条件にあったおすすめのノコギリを3個紹介します。
シルキー ゴムボーイカーブ 粗目
ゴムボーイ粗目 | 210 | 240 | 270 | 300 |
---|---|---|---|---|
使用時サイズ | 440×95×20mm | 500×95×20mm | 550×110×20mm | 615×110×20mm |
収納サイズ | 240×60×20mm | 270×60×20mm | 300×65×20mm | 330×65×20mm |
刃渡り | 210mm | 240mm | 270mm | 300mm |
重量 | 235g | 260g | 290g | 320g |
「世界一の切れ味の鋸を作り続ける」をコンセプトにした日本の老舗鋸メーカーユーエム工業。「シルキー」ブランドのノコギリはその切れ味の良さで世界中で愛用されている鋸メーカーです。
シルキーの特徴として刃を鏡面研磨仕上げにしたてあげたアサリなし刃によって、強度が高く、切り口が綺麗になるようカットすることができるので剪定に向いているノコギリです。
剪定した木にも優しい切り口
荒目の便利さそのままに切り口が綺麗になる
ゴムボーイカーブはシルキーブランド初のカーブソーとして脅威の切断力を誇り、長く切れ味を保ちつつ、スムーズに綺麗にカットすることができます。
同サイズであればゴムボーイシリーズの替刃が使えるため、使う場面によって刃を変更することができます。
サムライ 曲刃 折込鋸 騎士 荒目
サムライ 曲刃 折込 鋸 騎士 | FC-210-LH | FC-240-LH |
---|---|---|
刃渡り | 210mm | 240mm |
ピッチ | 4.0mm | 4.0mm |
「日本刀の様な切れ味のプロ用剪定鋸を作りたい」というコンセプトのもと生まれた「サムライシリーズ」のノコギリは、兵庫県三木市の金物メーカー神沢精工株式会社のフラッグシップモデルとなっています。
カーブソーならではのパワフルさ切れやすさはこのままに、直刃鋸に匹敵するスムーズさを兼ね備えたまさに「刃が枝に吸い込まれるような切れ味」を持ったノコギリです。
出典:ホームセンターコメリ
ホームセンターコメリでは黒×赤のオリジナルカラーがある
ヒロシブランド「No.164」とコラボしたカーキVerのサムライもある
シルキー同様、アサリなし刃となっているため、切り口も普通の粗目カーブソーと比べて綺麗です。
高儀 シャークソー 斬月 替刃式折込カーブソー フッ素
斬月 替刃式折込カーブソー | フッ素210mm | フッ素240mm |
---|---|---|
刃渡り | 210mm | 240mm |
ピッチ | 3.2mm | 3.2mm |
建築用工具やDIY用品などを販売している株式会社高儀のノコギリが「シャークソー」です。しなやかな鮫の歯のように最高の切れ味と使いやすさを求めたノコギリを低価格で販売しています。
摩擦抵抗が少なく、木のヤニがつきにくいフッ素コート加工がされており、用途に合わせて2段階に角度を変えることができます。
まとめ:キャンプ用ノコギリは粗目カーブソーで楽に切ろう
今回はキャンプ用ノコギリは細目・万能目よりも粗目カーブソーを使うべき理由を紹介しました。
焚き火用の薪の長さを整えるのに、細目・万能目のノコギリを使うとかなり時間がかかってしまい大変なので、粗目ノコギリを使ってパパッとカットしちゃいましょう。
直刃鋸よりもカーブソーの方が簡単に挽くことができますし、短いノコギリよりも長さのあったノコギリの方が簡単にカットできます。
折込鋸はコンパクトで場所を取ず、折りたたむことで刃をしっかり収納できるので安心して持ち運ぶことができます。
DIYにも使いたいから粗目はちょっと・・と敬遠してる方も、替刃式ノコギリであればハンドルはそのままで刃だけを交換することができます。
チェーンソーなど機械を使えばもちろん素早く終わりますが、持っていくスペースもないため、キャンプ用のこぎり選びに悩んだら「刃渡り20cm以上・折りたたみ・替え刃式・粗目カーブソー」を使うのが一番最強でおすすめです。
とりあえず粗目にするだけで世界が変わる
カーブソーにすることで更に世界が変わる
コメント
こんにちは、お邪魔します。
ノコギリの記事、とても参考になりました。
粗目カーブソーに決めました。
賀茂左近さん、コメントいただきありがとうございます。
粗目カーブソーノコギリはおすすめですので是非使ってください。
薪をただカットするだけなら粗目は本当に使いやすいです。たくさん薪をカットして焚き火を楽しんでください。