レザーシースのナイフは、やっぱりかっこよく見えます!
「OLFA WORKS アウトドアナイフ サンガ」のシースがプラスチック製のため、濡れてもOKだし、気楽に使えはするのですが、やっぱりレザーシースに憧れる・・。
レザークラフトなんてやったことないのですが、ダイソーに行った時にレザークラフト用の牛革が売っていたため、せっかくなのでレザークラフトに挑戦することにしました!
ただ、レザークラフトと聞くと難しそうなイメージだし、どんな道具を用意すれば良いかわからない。
専門的な道具が必要なイメージだし、加工とかも難しそう。
100均でだいたいのレザークラフトに必要な道具を買えることにビックリ!
色々検索して、代用できる道具は代用しながら、ほぼ100均で買える道具とお家にあったDIY道具を駆使しながらナイフのレザーシースを自作してみました。
この記事ではレザークラフトでナイフのシースを自作するために必要なアイテムや、レザーシースの作り方、実際にレザークラフト初心者が自作してみて失敗した体験談などをまとめて紹介します。
レザークラフト初心者だけどレザーシースを自作してみたい!
製品名 | OLFA WORKS アウトドアナイフ SANGA |
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ナイフ単体 | 全長232×全幅32.4×全厚21.9mm |
シース収納時 | 全長238.5×全幅43.5×全厚42.2mm |
刃厚 | 3.2mm |
刃渡り | 100mm |
重量 | ナイフ単体:127g シース収納時:164.4g |
うちが持っているナイフの一つに、オルファワークス「サンガ」があります。
サンガのシースはポリプロピレン製のため、安いナイフですが更に安っぽく見えるのでレザーシースに変更したいなと考えていました。
ただ、レザークラフトどころか裁縫も家庭科の授業依頼やったことがない初心者に、果たしてレザーシースを作ることが出来るのか心配・・。
そんな時、ダイソーでレザークラフト用の革が売っているのを見かけたので、試しに自作してみることにしました。
ダイソーで買える牛革
ダイソーにはレザークラフトに使える牛革や、レザークラフト用の糸や針・パーツなど色々なアイテムが販売されています。
レザークラフトするための道具もだいたい100均で揃えることが出来るし、お家にあるDIY道具と組み合わせれば、簡単なレザークラフトなら自作出来そうです!
道具はお家にあるのを使えば、ほぼ追加投資なしで作れそう。
百均で大体どうにかなる!
ロウ引き糸・革用手縫い針・革用ボンド・バネホック・工作用紙・革あたりが無かったので、ダイソーで揃えましたが、後はお家にあった道具を使って自作してみました。
初めてのレザークラフトは失敗
- STEP1型紙を使ってデザインを考えて型をとる
- STEP2型を革に写してカット
- STEP3中子を接着
- STEP4パーツを装着
- STEP5菱目打ち・縫い付け
- STEP6完成
レザーシースを作る工程を確認し、何度も工作用紙を使って試作品を作り、レザーシースを自作してみましたが、ダイソーの牛革は柔らかすぎて伸びるため、予想よりもガバガバなサイズ感でした。
思ったより上手く作れなかった。
菱目打ちの道具が無かったため、千枚通しと定規を使って代用したのですが、穴の間隔もバラバラになってるし、表と裏の穴の位置がズレてたり、綺麗に縫うことは出来ませんでした。
専用の道具がないと綺麗には出来ない。
ベルトループも付けてみましたが、ダイソーの牛革は柔らかすぎるため、ビローンとなってしまいループの役目が全くない状態です。
初めてのレザークラフトでしたが、やっぱり100均のレザーだと色の選択肢も少ないし、ナイフとの色味も合わないし、なんか思ってたレザーシースではないなと思いました。
完全に失敗作。
初めてやし、しゃーない。
菱目打ちの道具があった方が綺麗に作れそう!
菱目打ちの道具がなく、100均にも売っていなかったため、フォークや千枚通しなどで代用して、一個づつトンカチで空けたのですが、やっぱりズレるし、真っ直ぐにはならないです。
だんだんと斜めになるし、穴の位置もズレる。
表と裏で穴の位置がおかしくなる
手芸屋さんに行った時に、菱目打ちの道具が1本800円くらいしたのですが、さすがにレザーシースしか作らなし、これからレザークラフトを続けるかわからないのに買うのがもったいないと感じました。
ただ、実際に穴を空けてみると綺麗にいかないし、1個1個穴を空けるのは大変だし、トンカチの音はうるさくて騒音問題に繋がるので、綺麗に作るなら菱目打ちは必要だと感じました。
代用品で自作してみて感じたのは菱目打ちは必要!
レザークラフトの騒音問題
菱目打ちや、バネホックやハトメをつけるためにポンチで穴を空けたり、結構レザークラフトではトンカチが必要な機会が多かったです。
トンカチでカンカン穴を空けている時に、音がうるさいし近所迷惑になりそうと思ったので、夜に作業はせず、日中にコンコン叩いていたのですが、それでも近所迷惑になりやかましいと怒鳴られました。
トンカチの音はかなり響く!
騒音対策として、菱目打ち用のパンチなどが販売されているため、集合住宅などに住んでいる場合は近所からのクレーム対策として、音が出ない道具を使うことをおすすめします。
A4サイズくらいの革やはぎれは安く買える
100均で買える革を使って、初めてのレザークラフトをしてみましたが、革の質や色味が好みでなかったし、ペラペラで柔らかすぎてレザーシース用には厳しかったので、ちゃんとした革を買うことにしました。
ちゃんとした革を使った方がレザーシースもかっこよく作れる!
手芸屋さんやレザークラフトのお店に行けば、A4サイズの革やはぎれや300円〜1000円くらいで種類も豊富に売っていました。
ダイソーの牛革が220円のため、ちょっと足せばちゃんとした革が買えるので練習用に100均を使うのはOKですが、本番はちゃんとした革を買うことをおすすめします!
レザーシースを自作するために必要な道具
レザークラフトで簡単なナイフのレザーシースを自作するために必要な道具は、基本全て100均で揃えることが出来ます。
難しい加工や模様などをつけたりする場合は、専門のショップなどに行かないと行けませんが、初心者だし、取り敢えず試しに自作してみたかったので、持っていない道具だけ100均で買い、あとはお家にある道具を使いながら自作しました。
100均で買える道具だけでも簡単なレザークラフトは可能!
レザークラフトするためには意外と道具が必要。
工作用紙・定規・鉛筆
レザークラフトに精通している方や、絵の上手い方であれば、レザーに直接下書きをしてカットしていけば作れるかもしれませんが、初心者がいきなりレザーをカットすると失敗します。
そのため、型紙や工作用紙を使ってデザインを決めて、実際に型紙で試作品を作ってデザインを修正していきます。
サイズ間違えたり、イメージと合わなくて3回くらい修正した。
レザーだと一発勝負だけど、型紙だったら何回も挑戦できる!
うちは字も下手だし、定規を使わず真っ直ぐ線を引くのも苦手なため、敢えてマスのついてる工作用紙を100均で買いました。
レザー
ダイソーで本革のはぎれが売っていたことで、今回レザークラフトを挑戦してみようと思いました。
レザークラフト自体初めてで、レザーにもいろいろな種類があることも知らず、取り敢えず100均で買えるしと思い購入したのですが、ちゃんとしたレザーの方がカッコよく作れます!
手芸屋さんの方が種類もカラーも豊富だった!
A4サイズで2個レザーシースが作れた!
ダイソー ロウビキ手縫い糸
レザークラフトで使う糸は、麻糸やナイロン糸などを使うそうです。
麻糸は蝋引きして毛羽立ちや糸の通りをスムーズにするのですが、ダイソーにすでに蝋引きされた「ロウビキ手縫い糸」が売っていたため、この糸を使うことにしました。
ダイソー 革用手縫い針
レザーは布よりも硬いため、針も手芸で使う針よりも太く丈夫になっています。
ダイソーで「革用手縫い糸」がレザークラフトコーナーに売っていたため、購入しました。
レザーを手縫いする時は針が2本必要!
ダイソー バネホック
ナイフが勝手に飛び出さないように、ホックをつけて留めたかったため、バネホックも購入しました。
バネホックはスナップ式のボタンのことで、パチンとワンタッチで取り外しが出来ます。
ダイソー ナスカンパーツ
オルファワークス サンガには、パラコードなどを通す穴が無いため、引っ掛けるようにフックが欲しいと思っていたので、カナビラ付きのナスカンパーツを購入しました。
ダイソー ハトメ・ハトメパンチ
今はあまり見かけないのですが、昔はダイソーでハトメパンチが売っていました。
何を作るために購入したのか覚えてないのですが、お家にハトメパンチが転がっていたため、こちらもナイフを引っ掛けて吊り下げれるように使うことにしました。
菱目打ち:千枚通し・フォーク・カナヅチで代用
菱目打ちとは、縫うための穴を開ける道具で、フォークみたいな形をしています。
レザーは布みたいにすぐ針が通るわけでななく、結構硬いため、あらかじめ糸を通す穴を菱目打ちで空けてから縫い始める作業となります。
菱目打ちの専用道具が100均には売ってなく、手芸屋さんでも800円くらいと予想よりも高かったため、レザークラフトをこれからも続けるか分からないため、代用することにしました。
菱目打ちがフォークみたいな形をしていたため、フォークで代用しようと思いましたが、フォークで穴を開けることは難しかったので、フォークで目打ちをして千枚通しとカナヅチを使って開けることにしました。
ただ、代用品だとズレが生じるため、菱目打ちは初心者には必要な道具です。
ダイソー ポンチ
ポンチも穴を開ける時に使う道具です。
バネホックなどを取り付ける時の穴を開けたりする時に必要となるのですが、貫通してテーブルに穴が開く恐れがあるため、ゴムマットや木材などをかましてから使うことをお勧めします。
カッター・ハサミ
型紙やレザーをカットする時にカッターやハサミが必要です。
革が硬いため、切れ味の良いキッチンばさみなどを使った方が、普通の工作用紙用の紙よりも切れ味がよく切りやすいです。
ダイソー カッターマット
カッターでカットする時にテーブルを保護するために使います。
ダイソー 革用ボンド
レザー同士を張り合わせるために革用ボンドが必要です。
革用ボンドも100均で購入することが出来ます。
ダイソー クリップ・洗濯バサミ
革用ボンドでレザーを張り合わせた時に、接着力を高めるためにクリップや洗濯バサミを使って留めておきます。
目玉クリップや洗濯バサミ、髪留めなど、留めることが出来ればなんでも良いので用意します。
レザークラフトは結構細かい道具が多く必要!
レザーシースの作り方
- STEP1型紙を使ってデザインを考えて型をとる
- STEP2型を革に写してカット
- STEP3折り目を付けてナスカンの取り付け
- STEP4中子やパーツを装着
- STEP5本体の菱目打ち・縫い付け
- STEP6完成
初心者でもなんとか形になったレザーシースを作ることが出来ます!
複雑な模様を入れたり、凝った形もしてないシンプルなレザーシースであれば、裁縫などしたことない初心者でも簡単に自作することが出来ます!
レザーシースの作り方をまとめたので、自作の参考にしてください。
STEP1:型紙を使ってデザインを考えて型をとる
レザークラフト初心者がいきなり革に下書きしてカットしても失敗します。
そのため、まずは工作用紙などを使って型を試作していきます。
一番大事な作業かも!
作りたい形のシースを工作用紙に書いてみて、実際にナイフに当てながら完成図をイメージし、型を完成させます。
型を作るだけで2時間くらい試行錯誤した。
なかなかイメージ通りにならない。
STEP2:型を革に写してカット
イメージ通りの型が出来たら、革にトレースします。
トレースした線を消せるように水性ボールペンを使った方がいいかなとやってみましたが、インクが付かなかったため、サインペンでトレースしました。
裏側だし、目立たないから油性でもいいかなと。
トレースが終わったら、カッターを使いカットします。
ダイソーの革を使って初号機を製作した時に、カーブのカットが難しかったのと、左右のバランスがずれやすかったため、今回はカーブを失くし直線カットで済むように作りました。
カーブにカットしたり、穴を空けたりするのは技術が必要!
STEP3:折り目を付けてナスカンの取り付け
型を切り取ったら、折り目をつけるためにナイフに合わせてみます。
仮組みしてみてズレや設計ミスがないかも、この時点で確認し、ズレなどは修正しておきます。
折り目の場所を記入し、軽くカッターで切り込みを入れて折りやすいように型を付けます。
強くカットすると貫通しちゃくから注意!
ナスカンの取り付け
ナスカンやベルトループなどを取り付ける場合は、取り付ける前に長さや場所のイメージを付けておきます。
うちはナスカンを取り付けたかったため、幅2cmのループを作りナスカンを通して、革用ボンドで接着しました。
場所的にクリップを挟んでの固定が出来なかったため、ヘアピンで固定させます。
接着剤が乾いたら、菱目打ちをして穴を空けます。
ロウ引き糸を使って縫っていけば、ナスカンの装着が完成します。
STEP4:中子やパーツを取り付ける
ナイフの刃で糸を切ってしまわないように、安全のため中子を取り付けます。
余ったレザーを使い、刃の形とレザーシースの形に合うように切り取り、革用ボンドで接着させます。
バネホックの取り付け
ナイフが勝手に飛び出してしまわないようにホックでパチンと留めたかったので、バネホックを取り付けます。
穴を開ける場所に印を付けて、ポンチを使って穴を空けます。
穴を空けたところにバネホックのパーツを取り付けて、打ち具で叩いてバネホックを固定させます。
だいぶ形になってきた!
STEP5:本体の菱目打ち・縫い付け
最後は本体を縫い付けてあげれば完成になります。
まずは革用ボンドで接着させ、クリップなどを使い完全に乾燥するまで待ちます。
乾燥したら菱目打ちをして、縫う箇所に穴を空けていきます。
シースの端から5mmくらいあけた位置に印を付けて空けてくと綺麗に作れます。
菱目打ちが終わったら、縫いつけです。
2本の針を使って交互に縫っていくため、糸の両端に針を通し、糸の長さは縫い目の長さの4〜5倍の長さが必要です。
縫いはじめは強度が落ちるため、2重で縫っていくと良いみたいな記事を見たため、最初の4〜5マスは2重にしてから縫い始めてます。
全部縫い終わったらほぼ完成です。
両方の糸を折り目の隙間から出して固結びをして、結び目をボンドで固定すれば、縫い終わりも綺麗になり隠れてくれます。
ハトメの取り付け
ナスカンで吊り下げようとしたら、ナイフの重みでナイフが横向きで吊り下げられてしまうため、シースの先端にハトメを取り付けることにしました。
ナスカンはなくてもよかった。
シースの先端をポンチを使って穴を空けます。
穴にハトメを通してハトメパンチで留めてあげるだけで、ハトメの取り付けは完成します。
自作のレザーシース完成!
これで自作のレザーシースが完成になります。
初めてのレザーシース作りだったため、なんだかんだ6時間くらい製作時間が掛かってしまいました。
予想よりも時間が掛かった。
ダイソーのレザーは柔らかすぎるし、色も明るすぎてちょっと安っぽく見えますが、レザーを変更するだけでだいぶイメージが代わり、高級ナイフっぽく見えてきます。
A4サイズのレザーを使ったため、まだ半分レザーが残っていたので、ファイヤースターターを取り付けることが出来るレザーシースも自作してみました。
一度作ると、作り方のコツが掴めてくるため、2個目は製作時間も半分以下の2時間くらいで作ることが出来るようになりました。
慣れたら簡単に作れるようになる!
サンガのハンドルも塗装して、シースの色に合うようにカスタムしました!
まとめ:初心者でもレザーシースの自作は出来る!
今回はレーザシースの作り方をまとめました。
裁縫もしたことがない初心者でも、一回目は失敗はしましたが、なんとかレザーシースを自作することが出来ました。
最初のデザインを考えている時が一番楽しかった!
菱目打ちがとにかくめんどくさかった。
デザインはシンプルなケースであれば簡単に作れますが、ホックが欲しい・ファイヤースターター収納が欲しいなどと追加すると、ちょっとのズレで形が変わってくるため、その調整が大変でした。
菱目打ちも千枚通しで代用したため、表裏で穴の位置がズレたり、一個一個穴を空けるのも大変だったので、かなり時間を食ってしまいました。
とにかく次レザークラフトをするなら、菱目打ちは購入しようと自作してみて改めて思いました。
レザーシースに変えるだけで、ナイフもちょっと高級に見えるし、愛着も湧いてくるので、プラシースに満足いってないナイフユーザーさんは是非レザーシースの自作に挑戦してみてください!
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