アルコールストーブの燃料に使や、オイルランタンの燃料を、キャンプに持ち運びするときに必要な容器「燃料ボトル(フューエルボトル)」。
アルコール対応していない容器や、パッキンが付いていない容器を選んでしまうと、燃料がこぼれてしまい危険が伴います。
特にメタノールは人体に有害な化学物質で、揮発性が高いです。
万が一飲んでしまうと失明する恐れもあり、火にかけると爆発する恐れもあるため、安全に持ち運ばないといけません。
キャンプの燃料は取扱注意!
そのため、アルコールやパラフィンオイルなどを、コンパクトに安全に持ち運ぶことができる燃料ボトル(フューエルボトル)が必要となってきます。
今回は、燃料ボトルの選び方を中心にまとめ、ソロキャンプで使いたいおすすめのフューエルボトルを紹介します。
燃料ボトル(フューエルボトル)とは
燃料ボトルは、英語では「フューエルボトル」とも呼ばれています。
「燃料」=「fuel」
アルコールストーブの燃料用アルコールや、オイルランタンで使うパラフィンオイルなどを運ぶことができる携帯容器です。
基本派手な色が多い?
視認性を良くして安全性を高めるため
アルコールストーブの燃料としてお馴染みの、薬局で買うことができるケンエーの燃料用アルコールがあります。
ケンエーの容器そのままキャンプに持っていくのはさすがに邪魔だし、そこまでの量は必要ないため、燃料ボトルに移すことで、コンパクトに持ち運ぶことができます。
燃料ボトル・フューエルボトルの選び方
キャンプで使用する燃料ボトル・フューエルボトルを選ぶにあたってのポイントは4つあります。
- 素材の材質
- 容量
- 注ぎやすさ
- デザイン
素材の材質
燃料ボトルを選ぶにあたって一番大事なポイントが、素材の材質となります。
プラ容器
プラスチック製品は同じような見た目でも材質が異なることが多いため、燃料容器として選ぶ際はまず材質をチェックしてください。
ポリエチレン(PE)製や、ポリプロピレン(PP)製はであれば、基本アルコール容器として使用することはできますが、中にはアルコール不可と書いてある容器もあります。
注意書きまできちんとチェック
ポリエチレンやポリプロピレンはアルコールを入れることはできますが、ガソリンは揮発性が高いため、プラ容器だと変形したり、内圧上昇により破裂する恐れがあるため入れることはできません。
ガソリンをプラ容器に入れるのは絶対ダメ!
ガソリンを入れる場合は、アルミやステンレスなど金属製でガソリン投入が許可された燃料ボトルを選んでください。
ガソリンは危ないから特に注意!
金属製
金属製の中でもアルミ製の容器には、燃料用アルコールを入れることができません。(特殊コーティングされたボトルは使用可能)
アルコールを入れるのであれば、ステンレスやチタンの容器か、オプティマス・MSRなどで販売されている特殊コーティングされたボトルを使用してください。
安全に使うのが一番!
容量
アウトドアブランドの燃料用ボトルは、小さなサイズから1Lを超える大容量ボトルまで、様々なサイズのボトルが販売されています。
自分の一日の使用量に合わせたボトルを選ぶことがオススメです。
どれくらい使うかわからん
燃焼時間を見てみよう!
アルコールストーブの燃焼時間
アルコールストーブによって燃焼時間が異なるため、必要な量は変わってきますが、ソロキャンプにおいて湯沸かしくらいでしか使わないのであれば、朝晩のコーヒーで100mlもあれば十分事足ります。
30mlで約400ccのお湯を沸かせる
400ccはカップラーメン一杯分
オイルランタンの燃焼時間
一泊のキャンプであれば20時間も燃焼させることはないため、半分の10時間でも170mlあれば夜から朝まで照らすことができます。
実際は起きてる時間の5時間くらい照らせれば良いので、100mlもあれば十分な容量となります。
※燃焼時間早見表(目安)
- 1時間:17ml
- 2時間:34ml
- 3時間:51ml
- 4時間:68ml
- 5時間:85ml
- 6時間:102ml
- 7時間:119ml
- 8時間:136ml
- 9時間:153ml
- 10時間:170ml
- 11時間:187ml
- 12時間:204ml
- 13時間:221ml
- 14時間:238ml
- 15時間:255ml
- 16時間:272ml
- 17時間:289ml
- 18時間:306ml
- 19時間:323ml
- 20時間:340ml
ソロキャンプであれば少なく済む
注ぎやすさ
燃料ボトルはメーカーによって注ぎ口の形状が異なり、プッシュ式で注げるものもあれば、水筒のような広口ボトルもあります。
広口ボトルは漏斗が必要
蓋の密閉性も確認
ねじ込み式はクルクルと回すだけで開けることができるので簡単ですが、閉め忘れなどで燃料が漏れてしまう恐れがあります。
プッシュ式はセーフティータイプとも呼ばれ、押しながら弁を開けなくてはいけない二段式構造となっているので、液漏れの心配はねじ込み式よりも少ないです。
デザイン
燃料ボトルにおいて、デザインはかっこよさよりも安全性です。
お洒落な燃料ボトルもありますが、水筒などと間違えて誤飲してしまうと大変なことになります。
失明の恐れあり
赤色のボトル、炎のイラストなど見た目で燃料ボトルだとわかるデザインを選んだり、テーブルなどにポンと置きっぱにはしないよう注意してください。
アウトドアメーカーのおすすめ燃料ボトル
まずはアウトドアメーカーから販売されている、おすすめの燃料ボトルを紹介します。
トランギア フューエルボトル
製品名 | フューエルボトル0.3ℓ | フューエルボトル0.5ℓ | フューエルボトル1.0ℓ |
---|---|---|---|
サイズ | H19cm | φ6.5×H23.5cm | φ8×H29cm |
重量 | 95g | 115g | 160g |
燃料容量 | 300ml | 460ml | 930ml |
トランギアフューエルボトルは蓋にセーフティーバルブが取り付けられているため、液漏れの心配が少ない燃料ボトルです。
サイズは3種類あり、容量の大きさの違いほど価格に差がないのが特徴です。
ポリエチレン製のためガソリンの投入はダメ!
カラーは視認性の高いレッドとオリーブの2色から選ぶことができます。
安全性と品質を証明した「TUVマーク」を取得した製品です。
オプティマス フューエルボトル
製品名 | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
---|---|---|---|---|
サイズ | φ65×H170mm | φ74×H215mm | φ80×H270mm | φ88×H310mm |
重量 | 120g | 155g | 235g | 300g |
燃料容量 | 300ml | 530ml | 890ml | 1300ml |
オプティマスのフューエルボトルはアルミ製です。
ガソリン専用っていうこと?
アルコールもいける
選び方のポイントでアルミ製は燃料用アルコールの使用はできませんと伝えましたが、オプティマスの燃料ボトルの内側には特殊なコーティングをしているため、ガソリンはもちろん、灯油やアルコールなどの燃料を入れられるようになっています。
蓋はチャイルドセーフロック付き
VARGO アルコールフューエルボトル
製品名 | アルコールフューエルボトル240ml |
---|---|
サイズ | D51×H165mm |
重量 | 29g |
燃料容量 | 240ml |
VARGOの製品の中では格段にリーズナブルなボトルで、他のアウトドアメーカーのフューエルボトルと比べてもお安く購入することができます。
安くても漏れずにちゃんと使える!
アメリカブランドのため、メモリがoz表示となっています。
1oz=約30ml(29.5735296ml)で、8ozの表記まであるので約240mlのアルコール燃料を入れることができます。
注ぎやすい口のかたち
ソロキャンプで使いたいおすすめの小さな燃料ボトル
続いてはソロキャンプでも、持ち運びしやすい小容量の燃料ボトルを紹介します。
小さいスキットル風燃料ボトル
製品名 | ステンレス製ヒップフラスコ |
---|---|
サイズ | 約70×20×H95mm |
重量 | 約100g |
燃料容量 | 177ml |
ステンレス製の、ウイスキーなどを入れる小さなスキットル(ヒップフラスコ)を燃料ボトルとして代用します。
メモリもなく、小さな投入口のため、どれだけ入ったのかわかりづらいのが難点です。
うちは1回燃料をVARGOフューエルボトルに移し、そこからスキットルへ投入する2段階式で燃料を入れてます。
中国から発送されたため、注文してから到着するまで約一ヶ月ほどかかりました。
小さな容器でかっこいい燃料ボトルを探している方に、スキットルはオススメです。
ナルゲン広口丸型ボトル
サイズ | 30ml | 60ml | 125ml | 250ml |
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密閉性能の高さで有名なナルゲンの小さなボトルです。
完全密閉するため液漏れの心配がなく、最小30mlからサイズがあるので、アルコールストーブで1杯分のコーヒーをこしらえる時に活躍し、スタッキングもしやすいサイズです。
ナルゲンボトルは燃料だけでなく、調味料入れにも役立つ!
100匀の容器
100均はポリエチレンやポリプロピレン製品の宝庫です。
大小さまざまなサイズのボトルが、食品コーナーから化粧品コーナーにまで売っているため、探す楽しさがあります。
ただ、中にはアルコール不可のボトルや、液漏れしそうなキャップもあるため、良く吟味し、後ろの注意書きもしっかりと確認してください。(アルコールOKとはなかなか書いてない)
まとめ:安全に使用しよう
今回は燃料ボトル・フューエルボトルの選び方をはじめ、キャンプで使いたいおすすめの燃料ボトルを紹介しました。
燃料ボトル(フューエルボトル)の選び方のポイントを、最後にもう一度確認します。
- 素材の材質
- 容量
- 注ぎやすさ
- デザイン
キャンプの使用用途に合わせて選ぶことと、何よりも安全に使えるボトルを選ぶことが大切です。
アルコールやガソリンなどは引火性が高いため、過った使い方や容器だと爆発したり、燃えたりなど大変なことになります。
細心の注意を払って選ぼう!
初めは百均よりもアウトドアブランドのフューエルボトルが絶対いい!
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