オピネルの折りたたみナイフは、ハンドルが綺麗な木製だからこそ、美しくかっこいいのですが、水には弱く、濡れたまま放置しておくと膨張してしまい、開けることが難しく刃が出ないナイフになってしまいます。
使い物にならなくなる。
オピネルナイフが開かない場合の対策として、オイルを吹きかけてみたり、ナイフのお尻部分をコンコンと叩くサヴォワ打ちと呼ばれる方法などがあります。
また、ハンドルが膨張する前に、開きにくくなる前に行う対策として、あらかじめオピネルナイフをオイル漬けにして、防水加工しておく方法もあります。
そもそもオイル漬けって必要?
ぶっちゃけ必要ない!
使用後もちゃんとメンテナンスをすれば、オイル漬けなどしなくてもオピネルが開かない状態にはなりづらいのですが、ズボラキャンパーさんだどなかなかお手入れまで頭が回らない・・・。
オピネルナイフが開かない場合の対策と、使用後のお手入れやメンテナンス方法、刃が出ない状態を防ぐオイル漬けのやり方などをまとめて紹介します。
オピネルナイフの刃が出ない場合の対策
OPINEL(オピネル)は、フランスで創業された老舗のナイフメーカーです。
特にお折りたたみ式のナイフがキャンパーをはじめ、アウトドアを楽しむ人たちに人気が高く、シンプルで美しいオピネルのナイフは「世界で最も美しいプロダクト100選」として、イギリスの美術館に所蔵されています。
オピネルの折りたたみナイフは、「#2(刃渡り35mm)」〜「#13(刃渡り220mm)」まで11種類のサイズがあり、素材もステンレスとカーボンの2種類から選ぶことが出来ます。
種類が多すぎてまずどのサイズにしようか悩む。
うちは悩んだ結果「#9のステンレス製」にした!
木製のハンドルが美しく、かっこいいナイフなのですが、この木製が仇となり、水に濡れたまま放置すると膨張し、開かない・刃が出ないナイフとなってしまいます。
- 刃が出なくなる理由濡れると木が膨張
オピネルは濡れたまま放置するとハンドルが膨張します。
- 硬いオピネルが開かない
ハンドルが膨張すると刃が出ない、開かない!
- ガリガリ無理に開けると付け根が削れる
無理矢理開けると付け根が削れてきてしまいます。
むすめ。削れたおかげで開けやすくなる!?
おとん削れすぎてもガバガバになって逆に危ない!
- 対策オピネルが開かない場合の対策
- ロックが解除されてるか確認
- オイルを吹きかけてみる
- サヴォワ打ち(コンコン)
そんな訳で、オピネルナイフが開かない・刃が出ない場合の対策を紹介します。
ロックが解除されてるか確認!
オピネル独自のブレードをロックする機能が、「ヴィロブロック」と呼ばれる、ブレードの付け根のリングをカチッと回すロック方法です。
使用中は刃が勝手に折りたたまないように固定され、折りたたんでいる時は、勝手に刃が出ないようになっています。
まずは初歩的な確認なのですが、ロックが掛かったままの状態か、ちゃんと解除されてるか確認してください。
当たり前だけどロックが掛かっていたら開かない!
ロック機能があることを知らないキャンパーさんも多い!
実は知らなかった。
オイルを吹きかけてみる!
ヴィロブロックはちゃんと解除されているけど、固くて開かない場合は、付け根部分にオイルを吹きかけたり、亜麻仁油など植物性の油を塗ることで、滑りが良くなり開きやすくなります。
オピネルを調理に使う場合は、5-56など工業オイルを吹きかけたまま口にすることは出来ないため、開いたら必ずオイルは綺麗に拭き取ってから使うようにして下さい。
サヴォワ打ち(コンコン)!
どうしても刃が出ない時は、「サヴォワ打ち」と呼ばれる、オピネル公式の対策があります。
ハンドルの後ろの先端を固い所にコンコンと打ち付けることで、ブレードが少し開きだし、簡単に開けることが出来ます。
オピネルナイフのお手入れ・メンテナンス
オピネルナイフの木製ハンドルは、雨の中で使ったり、洗った後の水分によって膨張したり、カビたりすることがあります。
キャンプの時しか使わないとかだと、時間が経って硬くなっちゃう!
梅雨時期は気づいたらカビが・・
また、ブレード部分は使っていくうちに、だんだん切れ味が落ちてしまいます。
そのため、使用後はブレードのサビやハンドルの腐食を防止するために、汚れは落とし、水気は拭き取り、よく乾かし、切れ味が悪かったら刃を研いであげなければいけません。
汚れをしっかりと落とす!
下拵えの野菜を切ったり、ステーキをカットしたり、使えばナイフは汚れます。
まずは汚れをしっかりと落としましょう!
うちは包丁みたいにシンクで水ジャバジャバさせて洗うのは、ハンドルが膨張してしまいそうで嫌だなと感じ、ウェットティッシュで使用後は汚れを落としてます。
ジャバジャバ洗う場合はしっかり乾かすのが大事!
水気はしっかりと拭き取る!
ウェットティッシュで汚れを落としたら、次はキッチンペーパーや乾いたタオルなどを使い水気を拭き取ります。
もしジャバジャバ洗う場合も、しっかりと水気は拭き取って下さい。
風通しの良い場所で乾燥させる
最後は風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
梅雨時期などは濡れたままだと気付かないうちにカビが生えてしまうこともあるため、しっかりと乾燥させるようにしましょう!
- 汚れを落とす!
- 水気は拭き取る!
- 風通しの良い場所で乾かす!
別にメンテナンスは難しくない!
切れ味が悪くなったら刃を研ぐ
オピネルナイフに限らず、ナイフは使用していくうちに切れ味は鈍ってきます。
特にカーボン製のナイフは柔らかいため、切れ味がすぐに悪くなってしまうので、切れ味が落ちたら定期的に研ぐ作業が必要となります。
オピネルナイフにオイル漬けは必要か?
ズボラキャンパーの自信がある場合は、ハンドルの膨張を防ぐために、あらかじめハンドル部分をオイル漬けにして、防水加工しておく方法もあります。
オイル漬けしなくても基本コンコンで開く!
使用後の手入れとメンテナンスが大事!
オピネルをオイル漬けにするやり方
- 準備するアイテム速乾油・ビニール袋・キッチンペーパー・軍手
乾きやすく、サラサラとした速乾性のあるオイルと、ナイフが浸かるビニール袋かタッパーなど、拭き取るためのキッチンペーパーを準備。
刃の出し入れの際にオイルで滑ったりして、手を切ったりしないためにも、軍手や革手袋を付けて作業した方が安全です。
- STEP1ビニール袋にナイフを入れ、油に浸す
ビニール袋などにナイフと速乾油を入れ、ナイフ全体に油が浸かるようにして24時間放置。
- STEP2ナイフを取り出し24時間乾燥させる
24時間経ったらナイフを取り出し、油をキッチンペーパーなどで拭き取り、ブレードは出したままの状態で24時間乾燥させる。
- 完成オピネルナイフのオイル漬け完成
乾き終えたら、オイル漬けは完成です。
簡易的な防水加工のため、絶対に膨張しない訳ではないので、使用後はしっかりと水気は拭き取り、乾燥させるようにして下さい。
オピネルにオイル漬けカスタムは必要?
- Qオピネルにオイル漬けは必要?
- A
実際、うちのオピネルはオイル漬けはしていませんが、特に膨張を起こすことなく使えているため必須ではないです。
うちのオピネルは、使用後はウェットティッシュで汚れを落としているだけで、水でジャバジャバ洗うことをしないからかなのか、特に膨張することなく使えています。
あまり使ってないって噂もあるけど・・。
個体差があるのかも知れませんが、特に出し入れに苦労したという事なく5年ほど使ってます。
使用後の手入れやメンテナンスをきちんとすれば、開かなくなることもないですし、長期間使ってない時なども「コンコン」とサヴォワ打ちをすれば出てくるので、オイル漬けや隙間を削るなどのカスタムをせずともちゃんと開きます。
ハンドル素材を見直すのもアリ!
ハンドルが膨張して開かなくなる心配をするくらいなら、初めから木製ハンドルのナイフではなく、ガラス繊維強化ポリアミドや樹脂製ハンドルなどの、完全アウトドア仕様のナイフもあります。
ズボラな自覚がある、特にオピネルにこだわりがない、膨張するのが心配なら、木製以外のハンドル素材のナイフをおすすめします。
いろんなメーカーからナイフは販売されてるし!
調理に使うだけなら包丁のほうがぶっちゃけ使いやすいし!
まとめ:刃が出ないような使い方はしないこと!
今回はオピネルの刃が出ない場合の対策や、お手入れ・メンテナンス方法、オイル漬けは必要かなどを紹介しました。
そもそも、開かない、刃が出ない、濡らしたらあかんってのは「ナイフとしてどうなん!?」って話なのですが、それでもオピネルが人気なのは、オピネル特有の美しさかっこよさに魅力を感じる人が多いってことです。
オピネルナイフが開かないような使い方を避けて、使用後のお手入れやメンテナンスをしっかりとすれば、オイル漬けも必要なく、ちゃんと刃は出てくるし、折りたためなくなることもありません。
余計なカスタムや、適当な使い方をせず、正しく使うのが長く大事に使える一番の方法です。
いざと言う時のサヴォワ打ち!
コンコン!
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