焚き火調理で美味しくお肉を焼くために大活躍する鉄板!
鉄板は強い火力でもへこたれる事なく頑丈に使え、美味しくお肉が焼けるため、重くても持っていきたくなる、まさにキャンプの鉄板アイテムです!
しかし鉄板は鉄製のため、手入れを忘れてしまったり、梅雨時期に使わなかったり、水分が残った状態で放置しておくとすぐにサビてしまいます。
水分が残った状態のサビは、酸素と触れて赤みがかった赤錆(あかさび)という状態となり、放置しておくと鉄そのものをどんどん腐食させてしまいます。
赤錆に侵食された鉄板をそのまま使うわけにもいかず、発生させてしまったサビはサビ落としをしないといけないため、今回は錆びた鉄板を復活させる方法を紹介します。
以前の記事で、錆びたオイルランタンをクエン酸に浸けて錆び落としした方法を紹介したため、鉄板もクエン酸に漬ければ確実にサビを落とすことは可能です。
結果から言うとクエン酸が最強!
他にもクレンザーなどを使ってゴシゴシ磨いても鉄板のサビは落とすことが出来るのか、試してみた結果を紹介します。
クエン酸が一番簡単にサビ落としが出来る!
鉄板は濡れたまま放置したら錆びる!
鉄板での調理後、掃除もせず放置したり、キャンプから帰宅後、片付けをバタバタしていて片付けを後回しにしたりなど、ちょっと横着しただけで鉄板は錆びます。
基本、めんどくさがり屋さんと鉄板の相性は最悪・・。
鉄板に限らず、最近は100均などでも鋳物のスキレットなど気軽に購入することが出来ますが、日本は湿度も高いし、しばらく使ってなかっただけでもすぐに錆びてしまいます。
- Q鉄板を錆びさせない方法は?
- A
使用後は水気を完全に火で飛ばし、油を塗って保管することで錆びにくくなります。
鉄板を使用後は、火にかけ完全に水気を飛ばし、油を薄く塗って、可能であれば新聞紙などに包んで保管します。
しばらく使わないと、サビは防げても今度はカビの恐れがある。
普段お家で使っているフライパンなどと違い、鉄板を錆びさせないためには、洗うのもなおすのも一手間かかるため、大事に使えば一生物ですが、めんどくさがり屋さんには向いてないアイテムです。
錆びてしまってもサビ落としをすれば復活!
錆びた鉄板はクレンザーで落とせる?
実際に鉄板に付着したサビは、クレンザーや100均に売っているサビとりタワシなどを使って、落とすことが出来るのか試してみた結果を紹介します。
鉄板にクレンザーをつけて真鍮ブラシで擦ってサビ落としに挑戦!
まずは錆びついた鉄板にクレンザーをかけます。
100均などで売っている真鍮ブラシ(無ければ歯ブラシなど)でゴシゴシと擦ってサビを削り落としていきます。
擦ったことで少しだけサビは落ちますが、完全にサビを落としきることは出来ませんでした。
サビが酷すぎると、磨いても落ちなかった。
サビとりたわしを使って鉄板のサビ落としをしてみた!
真鍮ブラシではサビを落としきることが出来なかったため、より力の入るサビとりたわしでゴシゴシと磨いてみました。
サビとりたわしを使っていくら頑張って磨いても、真鍮ブラシの時と同じく結果は変わらず、サビを完全に除去することは出来ませんでした。
擦り疲れただけで効果なし。
サビが酷すぎるとクレンザーでは落としきれない!
鉄板のサビ落としはクエン酸が最強!
クレンザーでどんだけ擦ってもサビを落とすことが出来なかったため、そして腕も擦りすぎて疲れてしまったので、クエン酸に浸け込みサビ落としをすることにしました。
ランタンのサビ取りでも効果があるのはわかっているため、とりあえず浸け置くことにします。
間違いないサビ落とし方法!
サビ落としするために準備するアイテム①:100均のクエン酸
クエン酸は、レモンやみかんなどの柑橘類をはじめ、梅や酢などにも多く含まれている酸味成分です。
100均でクエン酸は買える!
100均ので十分サビを落としてくれる!
食品用にも使われており、疲れている時にクエン酸の入った飲み物などを飲むとかなり酸っぱく感じ、pH調整剤としてカビの発生を抑えたり、変色防止などにも役立ちます。
掃除用途としてもクエン酸は役立ち、アルカリ性の成分を中和してくれるため、キッチンやお風呂の水垢汚れの掃除やなどにも活躍します。
そしてキャンプ用途であれば、つけ置くだけで鉄製のサビを落としてくれるので、クエン酸は多用途に使えるアイテムです。
サビ落としするために準備するアイテム②:鉄板が入る大きさの容器
錆びた鉄板やスキレットなど、全体が入る大きさの容器を準備します。
あらかじめサイズを測っておけば、タッパーなど色々な容器が100均には売っているため、キャンプギアくらいの大きさであれば、サビ落としのために準備するアイテムは100均で全て賄えます。
クエン酸を使った鉄板のサビ落とし:やり方と手順
錆びてしまった鉄板はクエン酸を使って漬け込むだけでサビを落とすことが出来ます。
- STEP160度くらいのお湯でクエン酸を溶かす
- STEP2錆びた鉄板をクエン酸水に浸け24時間放置
- STEP3たわしなどで擦って鉄板の汚れを落とす
- STEP4鉄板をシーズニング
- STEP5錆びた鉄板が復活!
サビを落とした鉄板は再度シーズニングをしないと使うことが出来ないため、少しめんどくさいですが、サビを落とすだけならクエン酸に漬けとくだけなので簡単です!
STEP1:60度くらいのお湯でクエン酸を溶かす
クエン酸は60度くらいのお湯で溶けやすくなるため、用意したタッパーに60度のお湯を入れ、クエン酸を入れてかき混ぜて溶かしておきます。
- Q鉄板のサビ落としにクエン酸はどれくらいの量が必要?
- A
60度のお湯1Lに対しクエン酸大さじ1.5〜2杯分(20〜30g)の量でサビ落としが出来ました。
STEP2:錆びた鉄板をクエン酸水に浸け24時間放置
クエン酸をかき混ぜて完全に溶けたら、錆びついた鉄板をクエン酸水の中に浸しておきます。
鉄板を漬けた後は24時間放置しておくだけで、何もせずともサビが勝手に分解されます。
ほっとくだけでOK!
STEP3:たわしなどで擦って鉄板の汚れを落とす
24時間クエン酸に漬けて放置した鉄板を覗いて見ると、汚れがいっぱい浮いてますし、お水の色も黄色く変色してます。
指で軽く鉄板を擦るだけで、付着した黒サビまでも簡単にツルンと剥がれてしまい、鉄板の地肌まで見えてきます。
クエン酸に漬けただけで鉄板に付着してた赤サビは既になくなってますが、黒サビまでも剥がれかけてしまっているため、たわしなどを使って綺麗に汚れを落としておきます!
どちらにせよシーズニングをするから黒サビも擦り落としておく!
力を入れなくても簡単に汚れは全て落ちてくれる!
STEP4:鉄板をシーズニング
サビは完全にクエン酸だけで落とすことが出来ましたが、このままだと鉄板の地肌が見えた状態だし、皮膜までクエン酸で完全に落とされているため、またすぐに錆びてしまいます。
皮膜まで落としたから、すごいサビやすい状態になってる。
このままだと金属臭もするし、焦げつきやすい状態。
鉄板やスキレットを購入したら、使用前にシーズニングを行いますが、サビ落としした鉄板もシーズニングをしないと使用することが出来ません。
せっかく黒光りする鉄板に育てても、サビてしまったらまた1から育て直しになってしまうため、サビさえないようにしましょう!
シーズニングのやり方は色々ありますが、クズ野菜などを炒めて鉄特有の匂いを落とし、油で再度コーティングするシーズニングが一般的です。
- STEP1鉄板全体を洗剤でしっかり洗う
- STEP2火にかけて完全に水分を飛ばす
- STEP3油を敷いて、クズ野菜を炒める
- STEP4クズ野菜を捨て、もう一度洗剤で洗う
- STEP5火にかけ完全に水分を飛ばす
- STEP6鉄板全体に油を塗る
- STEP7シーズニングの完成
黒サビ(皮膜)を付けることで色も元通りに!
サビ落とし完成:錆びた鉄板が復活!
すごく錆びてしまった鉄板も、クエン酸に浸けることで簡単にサビ落としが出来ます!
黒皮皮膜まで落ちてしまった鉄板もシーズニングをすることで、再度元の黒光りした鉄板へと復活しました!
育て直しになるけど、錆びた鉄板が元通り復活する!
サビを落とし、シーズニングまで終われば、鉄板をまたいつも通りお肉を焼いたりなどに使用することが出来ます。
サビにはクエン酸が最強!
まとめ:鉄板を錆びさせないことが大切!
今回は錆びてしまった鉄板のサビ落としのやり方を紹介しました。
最初は錆びてしまってもクレンザーで擦れば落ちるかなと軽く考えていましたが、実際はそんなに甘くなく、クレンザーではサビを完全に落としきることが出来ませんでした。
錆びついた鉄板は、クエン酸を使ったことで簡単にサビを落とすことが出来ました。
サビ落としはクエン酸が最強!
一番簡単に落とせた!
サビ落としよりも、とりあえず錆びさせないことが大事なので、錆防止のためにも、鉄板を使用後はしっかりと火で水気を飛ばし、最後は油を引いてコーティングしておきます!
油断すると鉄板はすぐに錆びてしまうし、梅雨時期に放置すると、錆びたりカビが生えたりするため、定期的にチェックをしたり使用したりと、メンテナンスをしておくのが大切です。
大事に使えば一生物!
錆びてもクエン酸がある!
鉄板のサビはクエン酸で落とせますが、まずは錆びないように使用してください!
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