軽量焚き火台 ベルモント TABI レビュー！シンデレラフィットするギアは？

ウッドストーブやB6サイズの小さな焚き火台も楽しいのですが、やっぱり薪をカットせずにそのまま載せることができるサイズの焚き火台は使いやすいです。

焚き火台のサイズが大きくなればもちろん重量も増してはきますが、近年のソロキャンプブームにより、軽さにこだわった軽量焚き火台もたくさん販売されています。

「ベルモント 焚き火台 TABI」は、薪をカットせずにそのまま載せることができるサイズでありながら、本体298ｇ（火床+脚）+125ｇ（側板+網）、総重量423gと、めっちゃ軽い焚き火台です。

軽いのが大きなメリットではありますが、軽さ故にベルモント 焚き火台 TABIは,火床が低い大きなデメリットがあります。

ベルモント 焚き火台 TABIは火床から地面の距離も、五徳までの距離も低いため、地面までの低さは焚き火シートで対策できますが、焚き火調理をする場合は五徳の低さにより五徳が薪で載らなかったり、火力の調整が難しく、お肉を焦がしてしまうこともしばしばです。

この記事では、五徳の低さを解決するために、ベルモント 焚き火台 TABIにシンデレラフィットするギアをいくつか紹介します。

そして、ベルモント 焚き火台 TABIの基本情報をはじめ、組み立て方、デメリットとして感じた「五徳が低い焚き火台は使いやすいのか？」その評価をレビューします。

ベルモント 焚き火台 TABI

ベルモント 焚き火台 TABIは、薪をカットせずともそのまま載せることができるサイズの焚き火台でありながら、火床や側板にチタンを使用し、軽量化にこだわった焚き火台です。

「旅」に連れていけることができるをコンセプトに、総重量423gとめっちゃ軽く、薄くコンパクトに収納できるよう作られた焚き火台です。

火床から五徳までの距離が低いため、焚き火調理はスキルが必要となりますが、軽さを求めるキャンパーさんにおすすめできる焚き火台です。

ベルモントとは

ベルモントは、新潟県三条市に本社を構える金属製品のメーカーです。

高級素材チタンの加工を得意とし、高品質のチタン製品やステンレス製のキャンプ用調理器具、食器などを作っています。

キャンプ用品の他にも、釣り具やスノーギアなども製作しており、「より良いものをよりリーズナブルに」をコンセプトに、技術力の高い製品を開発し、少しでも安く販売できるよう企業努力に努めたユーザー思いのブランドです。

そのため、ベルモントのギアたちはコスパの優れたアイテムが多く、キャンパーに人気の高いブランドとしてその地位を確立しています。

ベルモント TABI サイズ

製品名	ベルモント 焚き火台 TABI
型番	BM-263
使用時サイズ	W360×D237×H170mm
収納サイズ	W360×D178×15mm
重量	約423g グリルエクステンション付き：478g
材質	本体：チタニウム／脚：18-8ステンレス収納袋：ナイロン

ベルモント TABIは、横に長い長方形のかたちをした焚き火台です。

横幅が360mmと長いため、長い薪もカットせずに、そのまま載せることができるサイズ感の焚き火台となっています。

ベルモント TABI セット内容

脚と網はステンレス製で、火床と側面は高級素材チタンで作られた、ハイブリッド式の焚き火台がTABIです。

総重量423gと軽量で、収納サイズも薄いため、薄いチタンのため、手を切る可能性もあります。できれば軍手などをつけて組み立てましょう！名前の通り「旅」に持っていける焚き火台です！

ベルモント TABIの組み立て方

ベルモント TABIは、組み立て式の焚き火台ですが、パーツは少なく、簡単に組み立てることが出来ます。

レビュー：ベルモント 焚き火台 TABIは火床が低い！

ベルモント 焚き火台 TABIを使って感じた一番大きなデメリットは、火床が上にも下にも低いから使いにくいことです。

火床から地面までの低さは、焚き火シートで対策できますが、五徳までの距離も低いため、薪を載せすぎると網が載らないし、火力調整も難しいです。

デメリット①：火床から地面までの距離が低い！

地面から火床までの距離が約6.8cmと低いため、ベルモント TABIを使って焚き火をすると、地面に大きなダメージを与えてしまいます。

最近のキャンプ場は焚き火シートの使用が必須になっている所も多いので使っているキャンパーさんは多いと思いますが、焚き火シートを使わなくてもOKなキャンプ場でも、芝生サイトは芝を焼いてしまう恐れがあるため、焚き火シートは必須です。

火床のスリットや側面からも、灰や薪がけっこう地面に落ちてしまうため、焚き火シートがあると後片付けも楽です！

キャンプ場によっては「使用する焚き火シートのサイズは〇〇センチ以上」と、サイズが決まっているため、その場合は100均に売っているような小さな焚き火シートは使うことができません。

必ず予約前にキャンプ場の利用規約を一読し、焚き火シートに限らず注意事項は確認し、ルールを守ってキャンプを楽しみましょう！

デメリット②：火床から五徳（網）までの距離も低い！

ベルモント TABIは、火床から五徳（網）までの距離も約9cmとかなり低いため、焚き火調理をする場合は熾火を使った調理が基本となります。

ちょっと太い薪を入れたり、ガンガン薪を焚べようならすぐに五徳（網）が載らなくなります。

熾火とは

熾火とは、着火した薪や炭が炎を上げず、芯の部分だけが真っ赤に燃えている状態です。

熾火状態になると、炎が上がっていなくても火力はとても高く安定し、煙も少ないので、五徳も載るし、調理もしやすくなります。

熾火にすることで火力も安定して調理もしやすくなりますが、それでもベルモント TABIは五徳までの距離が近いので、火加減の調整が難しく、焚き火調理をするには料理のスキルが必要だと感じました。

火加減を気にせず調理できる鍋料理や、炊飯などは失敗せず美味しく作れるのですが、ベルモント　TABIと鉄板を使ってお肉を焼いたり、BBQ調理は、未だ火加減がよく分かりません。

薪を使った焚き火調理より、炭を使ったバーベキュー調理の方が、炭の量も少ないし、焚き火よりかは簡単に調理が出来ました！

ベルモント 焚き火台 TABIとシンデレラフィットするギアは？

ベルモント 焚き火台 TABIの五徳が低いため、カスタムするのも対策のひとつです。

工具や加工をしてまでカスタムするのはなんか違うと感じたため、ベルモント 焚き火台 TABIにシンデレラフィットするギアを紹介します。

セリア スタンドロースター

製品名	セリア スタンドロースター
サイズ	27.5×21×MAX7cm（高さは変更可能）
重量	147.6g
材質	鉄（亜鉛メッキ）
税込	110円

ベルモント TABIと、セリアのスタンド付き焼き網「スタンドロースター」は、シンデレラフィットします。

セリア「スタンドロースター」のスタンドの中に、ベルモント TABIの脚の凸部分がピッタリと収まるため、安定感も高く、五徳の高さも上がります。

火床の高さが9cmから14.5cmと、約5.5cmアップするため、薪の量もノーマルと比べるとあまり気にすることなく焚べることが出来ます。

ダイソー スタンド付き焼き網

製品名	ダイソー スタンド付き焼き網	セリア スタンドロースター
サイズ	27×20.5×H6cm	27.5×21×H7cm
重量	108.3g	147.6g
材質	鉄（亜鉛メッキ）	鉄（亜鉛メッキ）
税込	110円	110円

セリア「スタンドロースター」ほどピッタリとシンデレラフィットはしませんが、ダイソーのスタンド付き焼き網もベルモント TABIの五徳として使えます。

セリアと比べて、たった0.5mmしかサイズは違わないのですが、この0.5mmの差でシンデレラフィットの具合が変わります。

セリアと比べると、ダイソースタンド付き焼き網はTABIに載せてるだけで安定感は劣りますが、一応高さのある五徳として使うことは出来ます。

キャプテンスタッグ キャンピングセカンドグリル

製品名	キャンピングセカンドグリル	キャンピングワイドセカンドグリル
型番	M-7572	M−7566
使用時サイズ	490×165×H185mm	455×200×H185mm
天板サイズ	305×165mm	305×200mm
収納サイズ	325×165×H20mm	325×200×H20mm
重量	590g	700g
材質	鉄（クロムめっき）	鉄（クロムめっき）

鹿番長ことキャプテンスタッグのグリルテーブル、「キャンピングセカンドグリル」や「キャンピングワイドセカンドグリル」も、ベルモント TABIとシンデレラフィットします。

縦だけでなく、キャンピングセカンドグリルを横に置けば、ベルモント TABIの全面を覆うことが出来る五徳としても使うことが出来ます。

ただ、キャンピングセカンドグリルを五徳として使っても、2cm程しか五徳の高さがアップしないため、そこまで画期的に使いやすくなるって感じにはなりませんでした。

ベルモント アイアン焚き火スタンド mini

製品名	ベルモント アイアン焚き火スタンド mini
使用時サイズ	最小：54×17.5×23cm 最大：60×17.5×28cm
収納サイズ	46×17.5×7cm
重量	1.8kg
材質	鉄【耐熱塗装】

ベルモント純正のオプションギアに、「アイアン焚き火スタンド mini」があります。

出典：ベルモント

純正品だけあって、シンデレラフィットって感じではないですが、ちゃんと高さのある五徳としてTABIを使うことが出来ます。

ただ、鉄製のしっかりとした作りのため、1.8kgと重たいです。

いくらベルモント TABIが423gと軽くても、アイアン焚き火スタンドとセットで持って行くとなると2kgオーバーの焚き火台になってしまいます。

2kgを超えると、他の焚き火台の選択肢も出てきてしまうため、あまりおすすめな感じの五徳ではないかなと感じました。

TABI専用 グルリエクステンション

製品名	TABI専用グリルエクステンション
サイズ	158×249mm
重量	約55g
耐荷重	約3kg
材質	18-8ステンレス

旧型のTABIは片側しか網がないため、焼き場所が少なく感じることもありますが、オプションパーツのグリルエクステンションを使うことにより、全面を使用した調理ができます。

五徳の高さは低いままですが、純正品のため、もちろんシンデレラフィットします！

グリルエクステンションも脚の凸部分にピッタリとハマるため、網ずれが起きることなく、安全に使うことが出来ます。

レビュー：ベルモント 焚き火台 TABIのメリット

ベルモント 焚き火台 TABIのことを、低い、低い、と酷評しましたが、焚き火台としての評価は、軽いし、良く燃えるし、薪もカットせず使えるし、そこまで悪い焚き火台ではありません。

料理をするには五徳が低いなと感じましたが、焚き火をすることに関しては、普通に問題なく使うことが出来ます。

ベルモント 焚き火台 TABIをおすすめしたい6つのメリットをレビューします。

メリット①：ベルモント TABIは総重量423gと軽い！

長い薪を載せることができるサイズの焚き火台にも関わらず、ベルモント TABIの総重量はたった423gと軽量な焚き火台です！

焚き火をするだけなら、本体（火床＋脚）の298gだけで焚き火を楽しむことが出来ます！

何かと荷物が増えるソロキャンプでは軽さはとっても大事です！

「焚き火台＝重い」という今までの常識を覆す軽さは、ソロキャンプを楽しむにあたってすごいありがたいサイズ感です。

メリット②：チタンブルーがかっこいい！

ベルモント TABIの火床と側板はチタニウム（チタン）製です！

チタンの響きだけでワクワクしてしまい、購入したきっかけになったのは秘密ですが（笑）、チタンのおかげで軽い焚き火台となっています。

チタンは使用していくにつれて綺麗なチタンブルーと呼ばれる焼き色がつきます。

同じ模様になることはないため、TABIを使っているキャンパーさんそれぞれに、自分だけのチタンブルーの焼き色模様をつけることができます。

熱によって火床が歪むのは軽量焚き火台の宿命！

ベルモント TABIは、0.3mmの極薄チタンのため、熱による歪みは一回の焚き火で起こります。

軽量焚き火台の宿命ではありますが、ベルモント TABIに限らず、ステンレス製でも軽量の焚き火台は火床は必ず歪んでしまいます。

各パーツは単品販売もされているため、壊れた・失くしたなどの場合は、各パーツごとに取り寄せれるため、安心して使うことができます。

メリット③：軽いのに長い薪を載せることが出来るサイズ！

製品名	ベルモント 焚き火台 TABI
使用時サイズ	W360×D237×H170mm

ベルモント TABIの、側板から側板までの長さは約32cmのため、側板をつけたままでは市販の薪（約40cm）を入れることはできません。

しかし、側板を外すことで、長めの薪もカットせずにそのまま投入することができます。

ウッドストーブやB6サイズの焚き火台と違い、薪をそこまで細かくしなくても焚き火を楽しむことができるので、落ちている薪や枝を使う場合はわざわざバトニングをしなくても、ノコギリである程度長さを整えるだけで焚き火ができます。

ベルモント TABIを使用してからは、ナイフを使うことが減り、ノコギリだけである程度の長さにして焚き火を楽しむことが多くなりました。

いちいちバトニングするのもめんどくさいなと感じているキャンパーさんにとっては、ベルモント TABIはとっても使いやすい焚き火台です。

メリット④：軽いけど高い耐荷重！

ベルモント TABIは、軽量焚き火台でありながら火床の耐荷重は15kgとしっかりとした安定感があるため、重めの薪などを投入しても壊れることなく安全に使用することができます。

３本の脚はステンレス製ですが、かなりの回数使用してきたにも関わらず、全く歪みもなく壊れる気配がありません。

予想以上に頑丈なので、長く使うことができそうな焚き火台です。

メリット⑤：高い燃焼効率！

ベルモント TABIは、火床にスリット、側板の下部分には空気孔が設けられており、空気が火床や側板から入って燃焼効率が高くなるよう設計されています。

他の焚き火台と比べても、意外と早く薪は燃え尽きるので、燃焼効率が高い焚き火台です。

ベルモント TABIに薪を焚べる時は横方向のみ！

ベルモント TABIは、細長い長方形の焚き火台という構造上、横方向にしか薪を並べることができません。

必然的に薪を焚べるのも横向きだけのため、焚き火を育てるにしても、毎回同じような感じの炎となります。

色々な焚き火の形を楽しむなら、長方形よりも正方形の焚き火台の方が、焚き火のバリエーションは増えます。

メリット⑥：五徳から網がずれない

ベルモント TABIは脚の上部にあるでっぱりに網をひっかけているため、調理中に網がずれてしまうことはありません。

まとめ：低いけど焚き火を楽しめる焚き火台！

今回はベルモント 焚き火台 TABIのレビューと、シンデレラフィットするギアをまとめました。

ベルモント TABIのような軽量焚き火台は、バックパックキャンプやツーリングキャンプなど、荷物に制限のあるキャンプにこそ活躍します。

車移動でも、駐車場からサイトまで距離のあるキャンプ場だと軽い装備で行きたくなりますし、改めてキャンプギア選びに軽さは大事だなと感じました。

ベルモント TABIは、火床から地面までも五徳までも低い焚き火台ではありますが、焚き火台としては軽いし、長い薪もカットせずそのまま載せることが出来るし、燃焼効率も良いため、評価が高い焚き火台です。

ベルモント TABIとシンデレラフィットするギアをいくつか紹介しましたが、個人的にはセリア「スタンドロースター」が一番安定感が高く、しっかりとシンデレラフィットするし、五徳の高さを上げることが出来るので、使いやすかったです。

めっちゃ薄く持ち運びもしやすいため、軽量化を求めるソロキャンパーさんにとってはベルモント TABIは、おすすめの焚き火台です！