- キャンプだとなかなか寝付けない・・
- 地面のゴツゴツが痛くて眠ることができない・・
- 日中動き回って疲れているはずなのに寝れない・・
基本どこでも眠れはするはずなのに、キャンプだと少しのことが気になってしまい寝れなくなってしまうことがあります。
眠たいのに寝れないのが一番困る
地面のコンディションがかなり寝心地に左右される
キャンプを始めたばかりの頃は、マット特有の寝心地の悪さに寝れないことがあったり、隣のキャンパーさんがうるさくて寝れない、暑さもキツいし、寒くても寝れないなど、眠ることのできない辛さに少しキャンプが嫌になっていました。
寝れなかった時の原因を考えては、一個一個対策をして次のキャンプに挑み、今ではぐっすり眠ることができています。
キャンプで寝れない夜は過ごしたくない方のために、自分が行った対策、よく聞かれる役に立つのではないかと思われる対策、実際試したけど効果がなかった対策と、眠れない原因を紹介します。
キャンプで寝れない時の原因
今までのキャンプでなかなか寝付けなかった原因を思い浮かべると、大体この5つが主に寝れない原因としてあげられます。
地面の状態が気になり寝れない
キャンプ場によっては木の根っこがゴツゴツ当たったり、硬い石などがゴロゴロあったり、地面が斜めになっていたりと、決して寝心地が良いとは言えません。
ちょうど腰のあたりに木の根っこが当たって寝れないことがあった
岩ゴロゴロもけっこうキツい
キャンプを始めたばかりの頃は、外で寝るのがこんなにも大変なことだとは思いませんでした。
うるさくて寝れない
いざ寝ようと思っても、周りの他のキャンパーさんたちが騒いでいる時にタイミングが重なってしまうとうるさくて寝れないです。
他にも大音量で音楽を鳴らし続けるキャンパーさんがいたり、夜中に突然ギターを引き出すキャンパーさんに出くわしたこともあります。
一晩中知らない歌のメドレーを聞かされたことがある
夏は暑さが我慢できなかったのか、アイドリングをしながら寝ているキャンパーさんのせいでエンジン音がうるさく寝れないこともありました。
暑くて寝れない
夏になるにつれ暑さに参ってしまい眠れないことがあります。
今のご時世、熱帯夜の中、お家でクーラーなしで寝ようと思う方は少ないとは思いますが、クーラーを消して眠ろうとすると、暑くて汗がぐっしょりとなり寝れない経験をした人も多いと思います。
クーラー最高!
お家であればクーラーをつけて部屋の温度を調節することができますが、キャンプ場にはもちろんクーラーなんてありませんので暑さ対策が必要となってきます。
寒くて寝れない
暑いとは逆に、寒くても寝れないことがあります。
日中これくらいの気温だったらいけると思って何も対策をしないでいると、夜になり意外と冷えてしまい寝れないということになってしまうことがあります。
寒さに弱いキャンパーさんほど寝れない
うちは寒いのめっちゃ苦手
寝袋が苦手で寝れない
よく枕が変わると寝れないって人がいますが、そこまで神経質ではなく、どちらかと言うとズボラな方なので枕が変わったくらいでは眠れなくなることはありません。
しかし神経質な人にとっては、テントの外のちょっとした音や、虫の羽音などが気になって寝れないキャンパーさんもいると思います。
普段は気にならなくても、一度気になりだすとダメ
個人的には寝れないことはないのですが、寝袋の圧迫感が苦手で、布団は掛けて眠りたい派です。
ストレッチ性が高い寝袋が欲しい
対策その1:キャンプマットを見直してみる
うちはメインはソロキャンプのため、普段は広げるだけでサッと使える蛇腹式のクローズドセルマットをバッグに引っ掛けて使っています。
リュックにマットを合体させるのに憧れてた
マットにより寝心地はだいぶ変わってくるため、自分が使っているキャンプマットを一度見直してみることで、劇的に睡眠の質が変わりよく眠れることがあります。
エアーマット
エアーマットは中に空気を入れて膨らますタイプのマットで、空気を入れる量を変えることで寝心地を調整することが可能です。
空気を全部抜けば小さくまとまってくれるので持ち運びはしやすいのですが、パンクしてしまう恐れがあります。
キャンプ場の地面も安定してないし、あまりおすすめはできない
パンクしたら地面に直で寝るのと変わらない
インフレーターマット
インフレーターマットは、マットの中にスポンジ状のフォーム材が入っており、バルブを開くことで空気が自動的に膨張してフカフカになる寝心地の良いマットです。
寝心地は最高
マットの厚さも3mm・5mm・8mmなど細かく選ぶことができ、厚みがあるほど寝心地も増します。
厚みのあるマットであれば、ボコボコで地面のコンディションが悪いサイトでもあまり気になることもなく快適に眠ることが可能です。
厚みのあるマットは「寒さ対策」にも対応!
問題はフォームが入っているため、厚みが増すほど収納サイズがかさばり、重たくなっていくので持ち運びはしんどいのと、エアーマット同様パンクの心配はあります。
オートキャンプ向けのマット
どうしても寝れない時は、インフレーターマットが一番眠れる
クローズドセルマット
クローズドセルマットはクッション性のあるフォーム材でできた、蛇腹にまとまるマットです。
よく登山家さんやキャンパーさんがリュックに括りつけてるマット
サッと広げるだけで使えてパンクの心配もなし
マットの凹凸は、地面の凸凹を吸収する役割があり、体とマットの間に通気性を作り快適な睡眠が取れるようにできています。
クローズドセルマットも安いマットはペラペラで、あまり地面の凹凸を吸収してくれないため、高く硬さのあるマットを使った方が寝心地は上がります。
寒さ対策には断熱性(R値)に注目
「今日は寒くないからいける!」「寝袋があるから大丈夫!」と思っても、冷気は地面からも伝わってくるので断熱性の低いマットを使えば寒さはより感じてしまいます。
一般的には地面から距離がある方が断熱効果は高まるため、厚みのあるマットを使った方が寒くて眠れない確率は低くなります。
アウトドアメーカーによってはマットに「R値(熱抵抗値)」が記載されており、数値が高いほど冷気を遮断し、断熱性が高くなる目安となります。
R値は足し算も可能!
2枚マットを持って行けばその分断熱性はアップ
マットを見直してみた結果
最初は鹿番長(キャプテンスタッグ)のクローズドセルマットを使っていたのですが、コスパはいいけど薄めのため、お世辞にも寝心地が良いとは言えませんでした。
まずはインフレーターマットへ変更→寝心地はもちろんアップし、ぐっすりと眠ることができるようになりましたが、大きさと重さがネックとなりあまり持っていく機会は少なくなりました。
2回ほどインフレーターマットのパンクを経験したため、クローズドセルマットに再度変更。
定番人気の「サーマレストZライトソル」へ変更し、現在にいたります。
鹿番長と比べても厚みがあり、クッション性能もだいぶアップしていますが、未だクローズドセルマットを地面に敷いたのみではゴツゴツが気になり眠ることができていません。
寝心地はインフレーターマットには敵わない
クローズドセルマットは座布団としても使えるし便利
対策その2:コットを使う
コットとはアウトドア用に使える持ち運び可能なベッドです。
地面の影響を受けることはないのでもちろん寝心地はアップしますし、高さがある分断熱性や通気性が上がり、夏でも冬でも快適に使えます。
寝心地だけなら一番!
お家のベッドもコットに変えてみた!
寝れない時はコット+マットが最強
コットの上にキャンプマットを敷けば更に寝心地がアップし、まるで家のベッドと変わらない感じで眠ることができます。
コット+インフレーターマットが最強に寝心地がいい
コットのおかげでパンクの確率も減る
他にも色々とキャンプで寝れない時の対策を紹介しますが、寝れない時の対策はコット+インフレーターマットが一番だと感じました。
テントにコットが入らないなら乗せてしまおう
ソロキャンプで使う小さな一人用のテントだとコットを入れることができません。
そんな時はコットの上にテントを乗せてしまうことで対策することも可能です。
全部のテントで可能なのかはわかりませんが、「バンドックソロドーム1」は問題なくコットの上に乗せて一泊することはできました。
ソロキャンプでもコットで快適に!
対策その3:ハンモックを使う
ハンモックも地面の影響に左右されることがないため快適に眠れるアイテムです。
実際ハンモックに変更したことで、その寝心地の快適さに感動し、一番出番が多くなっています。
ハンモック泊最高!
DDハンモックは蚊帳付きで定番の人気ハンモック
寝心地は個人差があるらしい
個人的にはハンモックのユラユラとした寝心地がとても好きなので、快適に眠ることができているのですが、乗り物酔いを起こす人には向いてないというレビューもあります。
乗り物酔いをしないからわからない
ベッドと違い「くの字」になる独特な寝心地のため、寝返りが打ちづらいなどで苦手な人には向かないと言われていますが、個人的にはハンモックに変えたことで快適に朝まで眠れています。
夏は涼しいけど、冬は対策が必要
ハンモックは通気性が抜群に良いため、暑くて寝れない時にもハンモックを使えば、風通しも良く快適に眠ることができます。
風さえあれば夏でも快適!
その分冬は寒さを感じやすく、アンダーブランケットなどを使うなど対策する必要性があります。
アンダーブランケットはハンモック用の暖かなダウン
対策その4:寝袋は「温度」が大事
寝袋(シュラフ)には「快適温度」や「限界温度」が記載されていることが多いです。
気温にしっかりと対応した寝袋を使うことで、「寒すぎて寝れなかった」「暑いのに手足を出せないから汗だく」などの状況から脱することができます。
寒がりなら限界温度プラス5度くらいで調整
レイヤーシュラフで温度はある程度調整可能
季節に合わせて何個も寝袋を買い揃えるのはお財布にも優しくありませんし、置く場所にも困ってしまいます。
異なる温度帯のシュラフがセットになった「レイヤーシュラフ」であれば、季節によって寝袋を増減できるため、オールシーズン賄うことなんかもできます。
インナーシーツも便利
すでに寝袋を持っている場合は、インナーシーツのみの販売もあるので寝袋を買い揃えるよりかは経済的に済ますことができます。
特に夏は暑いため、寝袋を使わずにインナーシーツだけで寝るのも気持ち良いです。
インナーシーツのみで夏は涼しく眠ることも可能
寝袋が苦手なら封筒型やブランケットを使う
寝袋の圧迫感が苦手な方は、封筒型の寝袋のジッパーを開けて掛け布団のように使ったり、大きめのブランケットを使うことで圧迫感から解放されます。
特にハンモック泊の場合は寝袋に入るのも一苦労のため、ブランケットに変更したところ楽に出入りができるようになりました。
うちが使っているスナグパック「ジャングルトラベルブランケット」はサイズも193×163と大きく、中綿入りのため暖かく、とってもコンパクトにまとめることができるので持ち運びにも適しています。
もう1枚欲しい場合もブランケットは役立つ
対策その5:文明の力に頼る
キャンプ中暑くて寝れない、寒くて寝れない時は文明の力に頼ってみるのもアリだと思います。
邪道かも知れないけど背に腹は変えられない
キャンプは楽しんだもん勝ち!
暑ければ扇風機
風があるとないとではだいぶ体感温度も変わってきます。
アウトドアメーカーに限らず、色々なメーカーから充電式扇風機が販売されているので、暑さ対策に持って行くのがオススメです。
ハンディファンは持ち運びには適していますが、小さすぎて眠るには心もとないパワーのため、最低でも卓上扇風機くらいの大きさの扇風機を使った方が涼しくなります。
クレイモアの扇風機はサーキュレーターとしても使うことができ、キャンパーに人気が高いおすすめの扇風機です。
寒ければ電熱系のあったかアイテムを使う
電熱ベストや電熱ブランケット、電熱マットなどモバイルバッテリー対応の電熱アイテムを使うことで寒くて眠れないを防ぐことが可能です。
眠る時以外でも寒ければ使えるから便利
下手に高い寝袋を使うより、電熱アイテムを使った方が快適に眠ることができますし、ブランケットやベストはコンパクトにまとまるため持ち運びにも適しています。
つけっぱなしは暑くなりすぎて目覚めししまうから適度に調節しよう
車中泊をする場合はアイドリングストップ禁止
車中泊であれば地面のコンディションも関係ないので、クローズドセルマット1枚でもぐっすりと眠ることができます。
冬だと車の中は閉め切っておけば意外と暖かいので、寝袋も薄手で眠ることができました。
たまにやる車中泊は超楽しい!
夏はさすがに暑すぎるので車中泊は厳しい(絶対無理)ですが、中にはエンジンをかけっぱで寝ているキャンパーさんもいます・・。
エンジン音がうるさくて寝れない
エンジン音がかなり響き渡って周りのキャンパーさんに迷惑なので、アイドリングストップをしながらの車中泊は絶対にやらないでください。
その他、キャンプで寝れない時の対策
うちはコット+インフレータマット、もしくはハンモックを使うことで、だいぶ寝れないストレスからは開放されています。
他にキャンプで寝れなく気になった時の対策や、試してみたことを紹介します。
地面が傾斜している場合は頭を高い位置へ
自然の中にあるキャンプ場はなかなか水平を保った場所は少ないです。
そのような場所では寝る時に頭の位置を高く、足元が低くなるように寝てみましょう!
頭の位置が低くなってしまうと頭に血があがり寝れないし、気持ち悪くなってきます。
なるべく水平の場所を見つけるか、無理な場合は頭を高い位置に持っていって対策してください。
枕を使って強制的に高くする方法もある!
迷惑キャンパーさんに直接伝えるよりかは管理人さんへ連絡
キャンプ場によっては22時には就寝など、遅い時間に騒いではいけませんというルールがありますが、中にはルールを破り、騒いだり大音量で音楽を鳴らしているキャンパーさんがいるのも事実です。
そんな場合は直接文句を言ってしまうとトラブルになってしまうので、うるさくて寝れない場合は管理人さんに伝えるようにしましょう。
管理人さんが帰ってしまっていない場合でも、たいてい緊急連絡先は申込書などに記載されているので遠慮なく管理人さんに伝えて対処してもらってください。
管理人さんに対処してもらうのが正解!
耳栓はあまり効果なし
音が気になり耳栓をして眠ったことはありますが、あまり効果を感じることはできませんでした。
耳栓もスポンジタイプや、シリコンタイプなど色々な種類があるため、いくつか試してみましたが結局寝ている時に外れてしまっていて、騒がしい音で起きてしまいます。
高い耳栓は効果あるのか!?
暑い時期は標高の高いキャンプ場へ
一般的に標高が100m上がると気温が0.6度下がると言われています。
単純計算で考えると、平地の気温が30度であれば、富士山山頂(3776m)は約8度くらいの計算となります。
富士山に登ってみたい!
暑くて寝れない場合は、標高の高い場所に行ってキャンプをすることで涼しく眠ることができます。
逆に寒くなって寝れないことがないように
一枚ブランケットなどを用意しておくと役立つ
湯たんぽやカイロを使う
定番の寒さ対策、湯たんぽやホッカイロを使うことで温く眠ることができます。
カイロを貼る場所
基本カイロは太い血管が通る場所を温めることで、効率よく全身を温めることができます。
湯たんぽは昔からある温まり器具
湯たんぽは室町時代から使われているほど歴史が長く、使い捨てカイロと違い繰り返し使えるので経済的です。
抱いて眠るだけでポカポカ
キャンパーらしく、カンティーン(水筒)を焚き火に突っ込んで温めておけば湯たんぽとしても使うことができるので一石二鳥です。
パスファインダーのカンティーンは直火でも使える
枕は必要
枕が変わってしまうと眠れない人はマイ枕を持参すべきですが、そこまでではない人でも枕があるとないとでは、枕があった方がよく眠れます。
タオルを丸めただけでもOKですし、着替えなどをスタッフバッグに丸めたのでもいいので、とにかく頭を上げることでだいぶ寝心地は変わってきます。
うちは持ち運びに適したエア枕は一回パンクさせてしまったため、飛行機に乗る時などに使う無印のネックピローを持って行って枕として使っています。
枕は快適な睡眠のためには必要
寝っ転がってスマホ見るのにも枕は便利
まとめ:対策すればきっと眠れる!
今回はキャンプで寝れない時の5つの原因と、眠るための10個の対策を紹介しました。
今でも地面にマット1枚では眠ることができませんが、コットをプラスしたことでテント内でもぐっすりと眠ることができています。
コット+マットが一番寝心地がいい
寒い時は車中泊も意外と快適
更にハンモック泊に変えたことで、地面のコンディションを気にせずユラユラと夏でも涼しく眠ることができています。
ハンモック泊の快適さを一度味わうとなかなかテントに戻れない
- キャンプマットを見直してみる
- コットを使う
- ハンモックを使う
- 寝袋も見直してみる
- 電気の力に頼ってみる
- 傾斜している場合は頭を高い位置へ
- うるさい時は管理人さんへ連絡
- 暑い時期は標高の高いキャンプ場へ
- 湯たんぽやカイロを使う
- 枕は必要
自分が試してみた対策のため、人によってはあまり効果がないかも知れませんが、きちんと対策をすればきっと気持ちの良い朝を迎えることができると思います。
おまけ:どうしても寝れない場合は諦める
キャンプで何をしても寝れない場合は諦めて徹夜しちゃいましょう!
キャンプに限らず、お家でもなかなか寝れない日があると思います。
人間、限界まで眠たくなればどこでも眠ることができますし、一日くらい寝なかったところで特に大きな問題が起こるわけでもなく、お家に帰ってバタンキューしてしまえばいいだけです。
少しでも体を休ませておきたい場合は「横になって目をつむっている」だけでもだいぶ疲労度は変わってきます。
「寝れない」と焦って憂鬱になるよりかは、開き直って「眠らない」と決意を固めた方が、意外とリラックスできていつの間にか深い眠りについています。
人の体って不思議
自分の体なのに思った以上にあまのじゃく
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