登山家さんやキャンパーに大人気のクローズドセルマット「サーマレスト Zライトソル」!
キャンプ場で、ザックに銀色の蛇腹のマットをくくりつけているキャンパーさんを目にしたことがある人も多いと思います。
- 軽い
- 高い断熱性
- 使い方が簡単
- パンクの心配なし
- 座布団としても使える
Zライトソルは寝る時に敷いて使うことはもちろん、日中は座布団としても使えるため、荷物を減らしたい地べたスタイルのソロキャンパーさんにも人気が高いマットです。
寝心地だけを考えるとコットやインフレーターマットには負けますが、ペラペラの銀マットや緑色のマットより、少しだけ寝心地を良くしたいと考えているキャンパーさんにZライトソルはおすすめです。
Zライトソルのみでは寝れなかったから、コットと併用して使ってる!
うちは余裕で寝れる!
この記事ではZライトソルの基本情報をはじめ、寝心地はどうなのかなど実際に使ってみて感じたメリット・デメリットなどをまとめてレビューします。
サーマレスト Zライトソルとは
「THERMAREST(サーマレスト)」は、「アウトドアで最高の眠りを提供する」をコンセプトに、アウトドア用のマットや寝袋などのスリーピングアイテムを開発している、アメリカシアトル生まれのブランドです。
アウトドアの「寝る」に特化したブランド!
Zライトソルは、サーマレストの数あるスリーピングマットのひとつで、パタパタとアコーディオンのように折りたたんで収納する、クローズドセルマットに分類されるスリーピングマットです。
登山家さんやキャンパーに人気の高いクローズドセルマット!
クローズドセルマットとは
- パンクの心配がない
- 耐久性が高い
- 軽い
- 比較的安価
- かさばる
- クッション性は厚み次第
クローズドセルマットは、ポリエチレンやEVAなど弾力性のある素材を使ったマットです。
蛇腹式やロールマットタイプ、空気を取り込んで暖かさを高めるための凹凸があるタイプなど、クローズドセルマットにも色々な種類があります。
クローズドセルマットは、エアマットやインフレーターマットと違い、空気を入れる必要がないためパンクの心配がなく、軽くて壊れにくいなどのメリットがあります。
マットの種類 | クローズドセルマット | エアマット | インフレーターマット | 銀マット | コット |
---|---|---|---|---|---|
値段の安さ | ○ | △ | △ | ◎ | × |
寝心地の良さ | △ | ○ | ◎ | × | ◎ |
設営のしやすさ | ◎ | × | ○ | ◎ | × |
片付けのしやすさ | ◎ | ○ | △ | ◎ | × |
携帯性 | △ | ◎ | × | △ | × |
重量 | ◎ | ◎ | × | ◎ | × |
耐久性 | ◎ | × | × | ◎ | △ |
パンクの心配 | なし | あり | あり | なし | なし |
アウトドア用のスリーピングマットにも色々な種類がありますが、設営や片付けが簡単で壊れにくいクローズドセルマットは、登山家さんやキャンパーに愛されているマットです。
使いたい時にさっと使える!
寝る時はもちろん、座布団にもなるから1日中使える!
Zライトソルのサイズは2種類
Zライトソル | スモール | レギュラー |
---|---|---|
使用時サイズ | 51×130×厚さ2cm | 51×183×厚さ2cm |
収納サイズ | 51×10×14cm | 51×13×14cm |
重量 | 290g | 410g |
R値 | 2.0 | 2.0 |
材質 | 架橋ポリエチレン | 架橋ポリエチレン |
Zライトソルのサイズは、スモール(S)・レギュラー(R)と2種類のサイズがあります。
うちは敢えてスモールを選んだ!
人気が高いのはレギュラーサイズ!
Zライトソルスモールの長さ(130cm)は短いと感じるかもれしませんが、枕を使用するなら頭部分にマットはいらないし、暑がりなので足元部分にマットがなくても気にならず使ってます。
初めからレギュラー(183cm)を選んで、長い・軽量化したい場合は、ハサミでカットしちゃうキャンパーさんも多いです。
カラーは2種類
Zライトソルのカラーはスモール・レギュラー共に、レモンとブルーの2色から選べます。
カラーは好みや、サイトカラーにもよると思いますが、うちがレモンを選んだ理由は阪神ファンだからです(笑)
黄色(阪神)と青(中日・横浜)のどちらかと言われたら、そりゃ黄色や!
アホや(呆)
凹凸部分の効果は?
Zライトソルの表面には凹凸が付いています。
この凹凸部分に空気を取り込むことで暖かさを高め、冷え対策に一役買っています。
また、凹凸があることで荷重が分散してくれるため、凹凸のない平らなマットよりもクッション性がアップします。
R値とは
出典:Therm-a-Rest
ZライトソルのR値は「2.0」のため、春・夏・秋の3シーズン用マットです。
- QR値とは?
- A
R値(R-value)は熱損失に対する熱抵抗の尺度で、断熱効果の意味です。R値の数値が高いほど断熱効果があり、地面の冷気が伝わりにくく、身体が発する熱の損失を防いでくれます。
2019年までは各メーカー独自の計算でR値で公表してましたが、2020年より計測方法が統一されたため、他のメーカーとも比較しやすくなってます。
R値は足し算することができるので、例えばZライトソル(R値2.0)の場合、2枚重ねて使えばR値は4.0となり、冬でも使うことが出来るようになります。
うちは暑がりだから冬でも2.0でいけそう!
計算上は3枚持っていけば雪の上でも使える!
アルミ蒸着加工なしのZライト
Zライトソルの表面にはシルバーのアルミ蒸着加工がされており、断熱性の向上や、地面からの熱や冷気などを遮断してくれます。
このアルミ蒸着加工が必要ない場合は、アルミ蒸着加工なしの「Zライト」を選ぶことも出来ます。
R値を比較すると分かるのですが、「Zライトソル」はアルミ蒸着なしの「Zライト」と比較して、断熱性が20%向上しています。
Zライトは暑がりさん用のマット!
アルミ蒸着がない分、価格も控えめで手に入る!
Zライトソルの使い方
サーマレスト「Zライトソル」は、クローズドセルマットのため、使い方は超簡単です!
寝る時はサッと広げるだけだし、座りたい時は、2列にしてパタパタ畳むだけ、収納もパタパタ畳むだけで片づいちゃいます!
使いたい時にすぐ使える!
片付けも超簡単!
エアマットやインフレーターマットのようにパンクの心配がなく、使いたい時にすぐに使うことができ、すぐに撤収出来るのがクローズドセルマットの最大の魅力です。
Zライトソルは裏表どっちを上にして使う?
Zライトソルをいざ使おうとする時、アルミの面が上なのか、下なのか、どっちが正解なのか最初は悩みました。
一応、アルミの面が表側!
- QZライトソルに裏表どっちを上にして使う?
- A
裏表どちらの面を上にして使っても問題ありません。基本的に暑い時はアルミ面を下に、寒い時はアルミ面を上にして使っています。
暑い時はアルミ面を下、寒い時はアルミ面を上にして使っても、すごく効果を感じるってことはないのですが、一応裏表の使い方としてはこの使い方が推奨されています。
見た目で上下決めるのもありかな。
うちは基本コットの上にZライトソルを敷いて使っているのですが、基本年中アルミ面を下にして使っています。
実際、上下どっちで使っても劇的な変化はないのですが、なんとなく寝心地と、断熱してくれるだろうという淡い期待を込めて、アルミ面は下に敷いて寝ています。
R値は2.0だし、どっちを上にしても劇的には変わらない!
なんとなくアルミ面が上だと熱く感じる。
Zライトソルの寝心地は?
キャンプで快適な睡眠を得るためには、マット選びが大切です。
うちは最初のキャンプの時に、キャプテンスタッグの「EVAフォームマット」を使って寝ようとしたのですが、地面のゴツゴツが気になり、全然眠ることが出来ませんでした。
EVAフォームマットも人気の高いマットだけど、自分には合わなかった。
うちは緑のマットでも余裕で寝れた!
その時に、寝れない原因は「安いマットだったから!?」、「高いマットだったら寝心地は快適なのか?」などと思ったため、クローズドセルマットの中では比較的高級なサーマレスト「Zライトソル」を購入することにしました。
- QZライトソルの寝心地は?
- A
Zライトソルを使っても地面の凹凸はダイレクトに伝わるため、寝てると痛いです。そのため、価格に対してすごい寝心地が良くなるかと言われたら△です。
結局、Zライトソルでもゴツゴツは気になり寝れなかった。
値段関係ないやんけ!
レビューサイトでは、「Zライトソルの寝心地を体感したら、他のマットは使えない!」などと言われていますが、石や木の根が当たったら、たった厚さ2cmのマットなので痛いもんは痛いし、地面のコンディションが悪ければ寝れません!
他メーカーよりも横幅は狭い(51cm)けど、そこは気にならなかった。
※個人の感想です。
寝心地の感じ方には個人差があります。
自分の中ではどこでも寝れるタイプだと思っていたのですが、決してそんなことはなく、今はコットの上にZライトソルを敷いて寝る、ハンモックの下にZライトソルを敷いて寝るって感じで使ってます。
Zライトソルをコットの上に敷いて使う
うちはテント泊の場合は、Zライトソルをコットの上に敷いて寝ています。
寝心地だけなら、コット+インフレーターマットが最強なのですが、めっちゃ嵩張るし、重たくて両方持っていく気にはなりません。
コット+Zライトソルでも十分ぐっすりと眠ることが出来たので、基本このスタイルで寝ています。
使ってるコットが1.3kgだから、Zライトソルと合わせても約1.6kg!
ハンモックの下に敷いて使う
ハンモック泊の場合は、ハンモックの中にZライトソルを敷いて使っています。
「DDハンモック フロントライン」には、マットなどを入れることが出来る中ポケットがあるため、その中にZライトソルを入れてから寝ています。
ただ、ハンモック泊となると、Zライトソルを敷いて寝ても、敷かずに寝ても、個人的にはいまいち寝心地に差は感じられませんでした。
下からの冷気の遮断には役立つかな
Zライトソルを座布団として使う
Zライトソルは2列にして折ると、座布団として使うことが出来ます。
普段から地べたスタイルのキャンパーさんであれば、チェアを持って行かなくてすむため、荷物の軽量化に繋がります。
うちはZライトソルを座布団として使ったら腰を痛めたため、背もたれの大切さを改めて感じました。
うちはまだ若いから大丈夫!
体が硬いと厳しい。
チェアマットとしてZライトソル スモールを使う
Zライトソルを座布団として使うには腰を痛めてしまいましたが、チェアマットとしてZライトソルを使うこともできます。
ちょうどZライトソルのスモールサイズがチェアマットとして、厚さや長さなどのサイズ感がピッタリだったため、うちはチェアマットとしてもZライトソルが活躍してます。
Zライトソルをザックに外付けして持ち運ぶ
Zライトソルに限らず、クローズドセルマットは幅もあるし、厚みもあるため、ザックの中に入れて持ち運ぶのではなく、基本外付けにして持ち運びます。
軽いから重さは苦にならない!
蛇腹が勝手に開かないようにゴムでまとめたりするベルトもないため、別途100均などでまとめるゴムベルトを買ったり、サーマレストからはZライトソル用のスタッフサックも販売されてます。
うちはザック(サイバトロン バックパック 3Pタクティカル)とZライトソルを、スーツケースベルトでくくりつけて、外付けにして持ち運んでいます。
まとめ:Zライトソルの寝心地は人それぞれ
今回はZライトソルの使い方や寝心地などをまとめてレビューしました。
Zライトソルのみで寝ることが出来れば、コットもいらないし、荷物の軽量化に繋がるんだろうなとは思いますが、繊細(!?)な性格だったため、「Zライトの寝心地は最高!」とまではいきませんでした。
うちはZライトソルの寝心地は最高!って言える。
寝心地の感じ方は人それぞれ!
コットの上に敷いた寝心地ではありますが、キャプテンスタッグ「EVAフォームマット」と比較すると、柔らかめの寝心地が好みであれば、EVA系のクローズドセルマット、固めの寝心地が好みならZライトソルがおすすめです。
最後にサーマレスト Zライトソルのメリットとデメリットをまとめます。
Zライトソルの注意点とデメリット
まずはZライトソルの注意点とデメリットからまとめて紹介します。
Zライトソルの値段が高い
クローズドセルマットは、安いのは1000円台から販売されていますが、Zライトソルはクローズドセルマットの中ではかなり強気な価格で販売しています。
価格が倍になったら寝心地も倍になるかと言われると決してそんなことはなく、他メーカーのマットと比較しても価格と寝心地は比例していない感じがしました。
安くても寝れる体質が一番コスパが高い!
Zライトソル スモールは売ってないことが多い
Zライトソルが人気アイテムのため、売り切れになることが多いのですが、スモールサイズはそもそも売ってない・・。
近所のアウトドアショップは在庫があったけど、ネットでは見かけない。
公式ページにはまだ載っているので、スモールがサ終ってことはないとは思うのですが、どこを探しても売ってないです。
ゴツゴツした地面では寝れない
Zライトソルは厚さが2cmしかないため、マットのみで寝るとダイレクトに地面のコンディションを感じます。
木の根が当たったり、石が当たったりと、Zライトソルのみで寝れない時はコットと併用して使ったり、厚めのインフレーターマットを使った方が寝心地は良いです。
マットのみで劇的に変化はしない!
ゴムベルトがない
Zライトソルには、まとめるためのゴムベルトがありません。
勝手に蛇腹が開いて鬱陶しく感じる場合は、100均にゴムベルトが売っているので、それでまとめるのがおすすめです。
うちはSOTOの GRIDテーブルもまとめて一緒に持って行ってる!
嵩張る
インフレーターマットほどではないのですが、小さくまとめることはできないし、長い長方形のため、嵩張るし、お家での収納も場所を取ります。
長さが51cmと短いのでトランクカーゴ50lの中にも入れて収納はできますが、やっぱりサイズがある分、場所はとってしまいます。
Zライトソルの特徴とメリット
- 軽い
- 高い断熱性
- 使い方が簡単
- パンクの心配なし
- 座布団としても使える
マット!
最後に、Zライトソルの特徴とメリットをまとめて紹介します。
軽量:スモール290g レギュラー410g
Zライトソルのスモールが290g、レギュラーでも410gと、軽量化を求めるキャンパーにとって軽さは正義です!
寝心地に拘らなければ、やっぱり軽いクローズドセルマットは耐久性も高いし、キャンプには最適なスリーピングマットです。
サーマキャプチャーテクノロジー
Zライトソルのアルミ蒸着面は、体温を逃さず、その熱を利用して体を温める「サーマキャプチャーテクノロジー」と呼ばれるサーマレスト独自の技術が採用されてます。
アルミ蒸着がないZライトと比較しても、断熱性が20%向上しており、空気を取り込むユニークな凹凸フォームで更に温かさを高め、地面から伝わる冷気も断熱してくれます。
ノーマルのマットよりも断熱性が高いマット!
広げるだけなので使い方が簡単
Zライトソルは広げるだけ、パタパタと畳むだけなので、使い方は超簡単です!
無駄な組み立て作業もないため、使いたい時にすぐに使えるのは大きなメリットです!
ロールタイプは広げても、端はグニャって曲がったまま
パンクの心配がなく、耐久性が高い
Zライトソルはエアマットやインフレーターマットと違い、パンクの心配はありません。
耐久性がとっても高いため、5、6年使っていますが、未だ現役でバリバリ一軍で活躍してます。
使用感はあるし、ちょっとはヘタってるけど、問題なく使える!
寝るだけでなく、座布団としても使える
Zライトソルは寝る用のスリーピングマットとしてだけでなく、座布団としても使えるため、キャンプの間中活躍してくれるアイテムです。
チェア用のマットとしても使えるので、一石二鳥、一石三鳥にもなる便利なアイテムです。
クローズドセルマットを使えば荷物が減る!
Zライトソルのレビューまとめ
Zライトソルに変えたところで寝心地が上がるかと言われてら、そうではないなと文句を言ってしまいましたが、寝心地の感じ方は個人差がありますし、レビューを見ると「寝心地最高!」な意見も多いし、人気の定番商品のため、決して悪いマットではありません。
高価なマットだし、スモールは売ってないし!
使わないと損な感じもあるから使ってるんちゃう!?
買い替えようにも壊れないため、他のクローズドセルマットを買う理由もなく、EVAフォームマットよりかは寝心地は好みだったため、Zライトソルは毎回必ず持っていく一軍ギアです!
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