二次燃焼の仕組みとは？二次燃焼が楽しめる焚き火台 おすすめ10選！

落ちてる薪をただ燃やすだけでも「焚き火」は楽しめます。

薪の組み方によって炎の形も変わり育てる楽しみもありますし、焚き火の炎は「1/fゆらぎ」によるリラックス効果もあるため、キャンプ＝焚き火を楽しむキャンパーさんも多いです！

焚き火の炎はその日に使う薪や焚き火台、風向きなど自然環境によっても形は変わってはくるのですが、「二次燃焼系の焚き火台」を使うと簡単に綺麗な炎を楽しむことが出来ます。

二次燃焼の仕組みを簡単に言うと、「煙まで燃やす焚き火台」です。

一般的な焚き火台は、薪を燃やすことで含まれた水分が蒸発しモクモクと煙が出てくる（一次燃焼）のですが、二層構造になった二次燃焼系焚き火台は、その煙までも燃やすため煙も少ないし通気孔から綺麗な炎が吹き出してきます！

二次燃焼系の焚き火台は燃料効率が良いため簡単に焚き火を楽しめますし、真っ白な灰になるまでガンガン燃えます。

煙も少ないので焚き火の匂いもつきにくく、女性キャンパーさんにも人気が高い焚き火台です！

この記事では、二次燃焼の仕組みや魅力をはじめ、おすすめしたい二次燃焼が楽しめる焚き火台をまとめて紹介します。

二次燃焼とは？：二次燃焼の仕組みと魅力

二次燃焼は薪から上がる煙が、熱せられた焚き火台の中で高温の空気と反応することで燃やしてしまいます。

二次燃焼の仕組み

出典：UPI OUTDOOR

薪には水分が含まれてるため、燃やせばどうしても煙は出てきます。

二次燃焼が楽しめる焚き火台は、中が空洞になった二層の壁によって温められた空気が筒の中を通過し、通気孔から排出されるように作られてます。

壁が一層の焚き火台だと、煙突効果の仕組みで炎が上がっていくだけのためどうしても煙は出てしまいますが、二層構造になった二次燃焼が楽しめる焚き火台は煙まで燃やしますし、通気孔から綺麗な炎が出てきます。

二次燃焼が起こることで燃焼効率がアップしますし、煙まで燃やすため匂いも少ないので、二次燃焼 焚き火台はキャンパーにも人気が高いです！

魅力①：二次燃焼系の焚き火台は燃焼効率が高い！

二次燃焼が楽しめる焚き火台は、底に空気を取り込むためのロストルがついた円柱型の焚き火台が多いため、下から吸い込んだ空気が暖められて上昇する煙突効果によってかなり燃焼効率が高いです。

燃焼効率が高いため着火も簡単だし、市販の乾燥された薪だけでなくその辺に落ちてる小枝や枯れ木などを燃料にしても焚き火が楽しめます！

燃焼効率が良すぎるがためにすぐ燃え尽きるし、普通の焚き火台よりも大量の燃料が必要となりますが、すぐに焚き火を楽しみたい時や、帰りしなの短時間焚き火を楽しみたい時などにも二次燃焼系の焚き火台は活躍します！

魅力②：二次燃焼系の焚き火台は煙が少ない！

二次燃焼系の焚き火台も、湿った薪を燃料にしたり、焚き火台からはみ出す長さの薪を投入したりすれば煙は出てきます。

ただ、しっかりと二次燃焼が起きれば煙までも燃やすためほとんど煙は出てきません。

煙が少ないおかげで洋服に焚き火の匂いが付いにくいし、煙によって目がシバシバすることも少なくなるため、二次燃焼系焚き火台は純粋に焚き火を楽しみやすくなります！

魅力③：二次燃焼が起きると炎が綺麗！

二次燃焼の炎は独特なトルネードの形をしたような炎や、通気孔から吹き出す炎をとても綺麗に鑑賞することが出来ます。

普通の焚き火台のような炎を育てる楽しみは少ないですが、誰でも簡単に踊るように燃える綺麗な炎を出すことが出来ますし、薪だけでなくペレットを使えば更に簡単に二次燃焼の効果を体感出来ます。

二次燃焼が楽しめる焚き火台：選び方

二次燃焼が楽しめる焚き火台を紹介する前に、選び方のポイントから紹介します。

選び方①：サイズ

二次燃焼が楽しめる焚き火台は小さいのだと手のひらサイズから販売されてますし、大型になると薪をそのまま投入出来るサイズまで色々な大きさがあります。

燃焼効率が良すぎるため、大型サイズだとたくさんの薪が必要となりますが、その分豪快な二次燃焼を楽しむことが出来ますし、小型サイズであれば持ち運びもしやすくペレットとも相性が高くなります。

自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶのが一番なのですが、あまり大きくなりすぎると持ち運ぶのが大変になるので、ソロキャンプであれば小さいサイズの方が使い勝手は良いです！

選び方②：持ち運びのしやすさ

二次燃焼が楽しめる焚き火台は、折りたたみ式のタイプもあれば、円柱型の折りたたみが出来ないタイプもあります。

持ち運びを考えると折りたたみ式が便利ではありますが、小型サイズの円柱型であればクッカーの中にスタッキングさせて一緒に持ち運ぶことも出来ます。

大型サイズの円柱型二次燃焼 焚き火台だとスタッキング出来るようなクッカーはないし、かなり収納スペースもとってしまうため、オートサイトでないと使うのが難しいです。

選び方③：価格

メーカー品の二次燃焼系焚き火台は価格もそれなりに高価なのが多いのですが、オマージュ（パチ系）された焚き火台であれば、一気に価格もリーズナブルになります。

特にブランドに拘りがなければ、オマージュ系の二次燃焼 焚き火台でもOKですが、この辺はお財布と相談して決める以外ないです・・。

二次燃焼が楽しめるソロキャンプにおすすめの焚き火台 10選

続いては、二次燃焼が楽しめるソロキャンプにおすすめしたい焚き火台 10選を紹介します。

ソロストーブ

出典：UPI OUTDOOR

製品名	ソロストーブ ライト	ソロストーブ タイタン	ソロストーブ キャンプファイヤー	ソロストーブ レンジャーキット	ソロストーブ ボンファイヤーキット	ソロストーブ ユーコンキット
使用時サイズ	108×145mm	130×200mm	178×235mm	381×317.5mm	483×358mm	686×406mm
収納時（高さ）	100mm	140mm	170mm	317.5mm	356mm	406mm
重量	255g	467g	998g	6.8kg	9.1kg	17.2kg
外観

二次燃焼が楽しめる焚き火台として定番人気と言えば「ソロストーブ」です。

サイズが全部で6種類あるため、自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶことが出来ますが、「レンジャーキット」以上のサイズになるとかなり大型となるため車は必須ですし、オートサイトでの使用に限定されます。

うちはメインがソロキャンプだし、スタッキングのしやすさと持ち運びを考えて「ソロストーブ ライト」を選びました。

ソロストーブは定番の二次燃焼 焚き火台なだけあって情報もたくさんありますし、サードパーティからもオプションパーツが多数販売されてるためカスタムもしやすいです。

綺麗な二次燃焼の炎も簡単に起こせますし、とりあえず悩んだら定番と言うだけあって選んで間違いなしの焚き火台です！

ブッシュバディ ストーブ

製品名	ブッシュバディ ストーブ ミニ	ブッシュバディ ストーブ
サイズ	φ108×H76mm	φ145×H95mm
重量	138g	140g
材質	ステンレス	ステンレス

二次燃焼 焚き火台の元祖とも言えるストーブが「Bush Buddy（ブッシュバディ）ストーブ」です。

ソロストーブ ライトとほぼ同じ形ですが、実はブッシュバディ ストーブの方が誕生が早く、1999年にカナダのFritz Handel氏の手によって誕生しました。

アラスカ地方の極寒な土地でも安定してお湯が沸かせるよう、二重円筒形状にした二次燃焼の仕組みを考案し、小さいながらも高火力な炎を楽しむことが出来ます。

日本ではなかなか手に入れることが難しいストーブではありますが、ロマン溢れるギアを中心に販売してるショップなどで購入出来ますし、本国からブッシュバディストーブを輸入することも可能です！

TOAKS BP ウッドバーニングストーブ STV-11・STV-12

製品名	BP ウッドバーニングストーブ STV-11	ソロ BP ウッドバーニングストーブ STV-12
使用時サイズ	φ105×H205mm	φ94×H183mm
収納サイズ	φ105×H105mm	φ94×H94mm
重量	225g	151g
材質	チタン	チタン

TOAKS（トークス） BP ウッドバーニングストーブは、オールチタンで作られた3ピースの超軽量なウッドストーブです。

収納時はパーツを全てスタッキングすることができるためコンパクトに持ち運ぶことが出来ます。

二次燃焼だけでなく、パーツを上に伸ばすことによる煙突効果でBP ウッドバーニングストーブは小さいサイズの焚き火台でありながら高火力な焚き火を楽しめます。

サイズ的に長時間楽しむための焚き火台ではなく湯沸かしなどに使うコンロ使用となりますが、ガスを使うよりもコンパクトになるため荷物に制限のあるバックパックキャンパーさんにもおすすめです。

コニファーコーン フォールディングストーブ パイロマスター2

製品名	コニファーコーン パイロマスター2
使用時サイズ	W130×D110×H158mm
収納サイズ	W123×D22×H158mm
重量	490g
材質	ステンレス

コニファーコーン フォールディングストーブ パイロマスター2は折りたたみ式の二次燃焼 焚火台です。

ソロストーブとかいくら小さくても、やっぱり円柱型だとスペースをとってしまい持ち運びがめんどくさいなと考えてるキャンパーさんも、パイロマスター2であれば、バックパックの隙間に突っ込んでコンパクトに収納することが出来ます。

2面だけしか二層構造にはなっていませんが、しっかりと二次燃焼が起きるよう設計されており、五徳もコンパクトな形になっているので底が小さなクッカーでも安定して置けるようになってます。

ユニフレーム バーンストーブ

製品名	ユニフレーム バーンストーブ
使用時サイズ	W203×D211×H257mm
収納サイズ	257×209×70mm
重量	1.9kg
材質	ステンレス

ユニフレームから2023年、新たに誕生した二次燃焼 焚火台が「バーンストーブ」です。

重量は1.9kgとかなり重たいですが、ユニフレームらしい頑丈な作りになった焚き火台で、二次燃焼を楽しむだけでなく、火起こし器（チャコスタ）としても使えます。

パイロマスター2のように降りたたたみ式の二次燃焼 焚き火台は2面だけが二層構造になっているタイプが多いのですが、ユニフレーム バーンストーブは3面とも二層構造になっているため、その分燃焼効率もアップしてます。

折りたたみ式の頑丈な二次燃焼 焚き火台を考えてるキャンパーさんにマッチした焚き火台として「バーン ストーブ」もおすすめです。

尾上製作所 CAMBi Ⅱ 焚火台

製品名	尾上製作所 CAMBi Ⅱ 焚火台
使用時サイズ	φ220×H390mm
収納サイズ	φ255×H230mm
重量	2.5kg

尾上製作所 CAMBi Ⅱ は、バケツみたいな形をしているため一見焚き火台とは見えませんが、薪をガンガン放り込んで使うことが出来る立派な焚き火台です。

バケツそのままでも焚き火を楽しむことが出来るのですが、付属のカバーを被せることで二次燃焼 焚き火台としても使えます。

付属するアイテムの使い方によって焚き火の楽しみ方を変えることができ、脚を取り付ければ「ローモード」で使えますし、別売りのチェーンとSカンを取り付ければ「かがり火 モード」としても焚き火を楽しめます。

二次燃焼だけでなく、色々な焚き火を楽しみたいと考えてるキャンパーさんであれば「尾上製作所 CAMBi Ⅱ 焚火台」だけで、その日の気分によって遊び方を変えることが出来ます。

tab. 缶ストーブSE

製品名	tab. 缶ストーブSE
サイズ	φ196×H276mm
重量	1.24kg
材質	本体：アルミメッキ鋼板／ステンレス 網：スチール(クロームメッキ)

ペール缶を焚き火台に自作する方法もありますが、はじめからペール缶っぽい形をした焚き火台も販売されてます。

tab. 缶ストーブSEはシンプルながらもどこか無骨なデザインの焚き火台のため、人と違ったタイプの焚き火台を求めてるキャンパーさんにもおすすめです。

缶ストーブSEの内部は二層構造になっているため二次燃焼も楽しめますし、側面に付いてる通気孔の開け閉めにより火力をコントロールしたり、調理中はサイドから薪の投入も可能です。

折りたたみとかは出来ない円柱型ですが、ソロストーブ キャンプファイヤーともあまり変わらないサイズの焚き火台のため、ソロキャンプでも十分に使えるサイズだし、コスパも高いので購入しようかはかなり悩みました。

最終的にコンパクトさを求めてソロストーブ ライトを選びましたが、少しサイズが大きめの二次燃焼 焚き火台も欲しくなってきたら候補に上がる焚き火台です。

DOD ぷちもえファイヤー・ぺらもえファイヤー・めちゃもえファイヤー・すけもえファイヤー

出典：DOD

製品名	DOD ぷちもえファイヤー	DOD ぺらもえファイヤー	DOD めちゃもえファイヤー	DOD すけもえファイヤー
使用時サイズ	W220×D75×H165mm	W320×D140×H230mm	W430×D140×H240mm	W505×D105×H330mm
収納サイズ	W260×D80×H140mm	W320×D230×H30mm	W470×D190×H250mm	W480×D300×H45mm
重量	1.2kg	1.8kg	7.7kg	5kg
材質	ステンレス	ステンレス	ステンレス	ステンレス

DODから販売されてる二次燃焼 焚き火台は、どれも長方形のブック型になっており全部で4種類のサイズが販売されてます。

ソロキャンプでも持ち運び可能な「ぷちもえファイヤー」・「ぺらもえファイヤー」や、薪をそのまま突っ込める「めちゃもえファイヤー」・「すけもえファイヤー」と、DODならではのユニークな作りとなった焚き火台です。

同じ二次燃焼の炎でも長方形タイプは円柱型とはまた違う炎を楽しむことが出来ますし、燃料の投入もしやすい長方形タイプのため焚き火も調理も楽しみやすい焚き火台です。

モンベル フォールディング ファイヤーピット

出典：モンベル

製品名	モンベル フォールディング ファイヤーピットS	モンベル フォールディング ファイヤーピット
使用時サイズ	W345×D170×H245mm	W420×D220×H300mm
収納サイズ	W345×D170×H50mm	W420×D220×H50mm
重量	2.88kg	4.1kg
材質	ステンレス	ステンレス

モンベル フォールディング ファイヤーピットも長方形の形をした二次燃焼 焚き火台です。

パタンと折りたたむことが出来るタイプの焚き火台なため、持ち運びにスペースを取られる心配はありませんが、Sサイズでも2.88kgとかなり重たいです。

サイズが大きい焚き火台のため豪快に二次燃焼も楽しめますし、薪もカットせずともそのまま投入出来るサイズではありますが、やっぱり重たさがちょっと引っかかりソロキャンプで使うにはオートサイト以外は厳しいサイズです。

キャプテンスタッグ ファイアブースト ストーブ UG-82

製品名	キャプテンスタッグ ファイアブースト ストーブ UG-82
使用時サイズ	W250×D220×H280mm
収納サイズ	W370×D380×H80mm
重量	2.3kg
材質	本体・炭受け：ステンレス鋼 バーベキュー網・ゴトク・目皿：鉄（クロムメッキ） 収納バッグ：ポリエステル

コスパの高さでもお馴染みの鹿番長ことキャプテンスタッグの二次燃焼 焚き火台が「ファイアブースト ストーブ」です。

サイズの割にリーズナブルなお値段で購入出来ますし、折りたたみも出来る二次燃焼 焚き火台なため、車のスペースに放り込んで持ち運ぶことも出来ます。

キャプテンスタッグ ファイアブースト ストーブは二次燃焼の豪快な炎を楽しむことも出来ますし、五徳もしっかりとしたタイプでサイズもあるので調理もしやすい焚き火台です。

とりあえず二次燃焼に興味はあるけど、ソロストーブとかは高いしリーズナブルに楽しみたいと考えてるキャンパーさんにこそ、やっぱりキャプテンスタッグはありがたい存在です！

まとめ：おすすめの二次燃焼 焚き火台

今回は二次燃焼を楽しめる焚き火台の選び方やおすすめの焚き火台、二次燃焼の仕組みなどをまとめてレビューしました。

燃焼効率が高い二次燃焼は、素早くお湯とかも沸かせるためガスの代わりとしても優秀なコンロだし、手軽に綺麗な炎を楽しむことも出来るので焚き火台としても優秀です。

サイズも豊富だし、何に使うかによって選び方は変わってはきますが、とりあえずソロキャンプであればサイズがコンパクトな方が使い勝手は良かったです。

二次燃焼 焚き火台を選ぶキャンパーさんであれば、すでにピコグリルなど普通の焚き火台も持っていることも多いので、二台目に選ぶ焚き火台としてもおすすめです！

サイズが大きい円柱型の二次燃焼ストーブはお家でも場所をとってしまうし、持ち運ぶにも重たいので、とりあえず二次燃焼を楽しみたいならまずは小さいサイズから選ぶのもおすすめです！

二次燃焼 焚き火台は燃焼効率が高くすぐに燃えるため、キャンプ場にチェックインしてすぐにお昼を食べたい時のコンロとしても役立つし、燃え尽きるもの早いためチェックアウトまでの帰りしなにちょこっと焚き火をする時も活躍します。

一般的な焚き火台とはまた違う楽しみ方で焚き火が楽しめるので、一個あるだけでバリエーションの幅が広がりますし、二次燃焼が楽しめる焚き火台はおすすめできます！