うちのお気に入り焚き火台のひとつに、ユニフレーム「ネイチャーストーブラージ」があります。
購入してから5年ほど経ちますが、今でも現役で活躍しているため、結果的には買って良かった焚き火台です。
購入前、大きめのウッドストーブ系の焚き火台が欲しいなと考えていた時は、「サイズはどうしよう」、「二次燃焼は綺麗だし」、「軽いのがいいな」など、色々悩みました。
その中でも一番悩んだのが、二次燃焼にするか、煙突効果で我慢するかでした。
二次燃焼系焚き火台は煙も少ないし、匂いもつきにくい!
ソロストーブライトも持ってるし、大型タイプのソロストーブは嵩張るし。
この記事では、なぜ二次燃焼タイプの焚き火台と悩んだ結果、煙突効果のみのネイチャーストーブラージを選んだのか、その理由と、候補に上がった焚き火台たちを紹介します。
ネイチャーストーブラージとは
製品名 | ユニフレーム ネイチャーストーブ | ネイチャーストーブ ラージ |
---|---|---|
使用時サイズ | 約14×14×H16cm | 約21×23.5×H25cm |
収納サイズ | 約13×13×厚さ1.5cm | 約20.5×21.5×厚さ4.5cm |
重量 | 約320g | 約1.2kg |
素材 | ステンレス鋼(メッシュ部のみ耐熱鋼) | ステンレス鋼(メッシュ部のみ耐熱鋼) |
ユニフレーム「ネイチャーストーブラージ」は、落ちてる薪・枯葉・枝・松ぼっくりなど、自然にあるものを燃料にして焚き火を楽しむことができる、ウッドストーブに分類される焚き火台です。
薪を買わなくていいから燃料費は無料
雨で湿った薪でも簡単に着火できる!
ユニフレームからは、手のひらサイズの「ネイチャーストーブ」と、二回りほど大きくなった「ネイチャーストーブラージ」、ふたつのサイズがあります。
自分の性格的にめんどくさがり屋の自覚があるため、薪をチマチマするのがめんどくさくなると感じ、大きめの「ネイチャーストーブラージ」を選びました。
簡単に着火させることができ、小さいながらもよく燃えてくれるので、キャンプ場についてすぐにお昼ご飯を食べたい時や、チェックアウト前にちょっと焚き火をしたいなって時などに、ネイチャーストーブラージは活躍します。
ウッドストーブ系の焚き火台は着火が超簡単!
帰る日の朝に、余った薪を燃やすのにも便利!
焚き火台とウッドストーブの違い
- 焚き火台:事前に用意した燃料(薪)を使用する前提で設計
- ウッドストーブ:自然の燃料を使用する前提で設計
普通の焚き火台を使っても、落ちている薪など自然の燃料で焚き火はできますが、基本的に焚き火台はいかに薪の燃焼効率が良くなるかなど、「薪を使用した前提」で設計されています。
一方、ネイチャーストーブをはじめとした、ウッドストーブは、「自然の燃料を燃やす前提」として設計されているため、湿った薪や小枝など湿気を含んだ燃料も燃やすことができます。
そのため、ウッドストーブは燃焼効果を上げるために、底からの上昇気流によって燃焼効率が高くなる煙突効果の仕組みを持ったタイプや、二重構造による二次燃焼によって炎の勢いが上がる仕組みを持ったタイプの、焚き火台が多いです。
ネイチャーストーブラージは、煙突効果によって燃焼効率が高くなる焚き火台
ソロストーブなんかは二次燃焼タイプの焚き火台
煙突効果とは
- Q煙突効果とは?
- A
煙突効果とは、ウッドスートーブの底部にあるロストルから、新しい空気を取り入れることにより、暖かい空気が上昇し、燃焼効率がアップすることです。
理科の授業でも習う、暖かい空気は上に行く現象!
暖房つけたら足元寒いのに顔は暑いのはそれが原因か。
ネイチャーストーブをはじめ、側面板が一枚しかない一重構造のウッドストーブは、だいたいこの煙突効果を取り入れたタイプとなっています。
だからウッドストーブは箱型や筒状のデザインが多い!
箱や筒が煙突みたいな役割!
煙突効果だけでも十分によく燃えますが、二重構造になったウッドストーブは、煙突効果と二次燃焼を組み合わせることで更に燃焼効率がアップします。
候補に上がった煙突効果タイプの焚き火台
ネイチャーストーブラージを買う前に候補に上がった、煙突効果タイプの焚き火台を紹介します。
既に廃盤になってしまったモデルや、どんどん新しい焚き火台が販売されているため、現在ならこの焚き火台と悩んだだろうなってモデルも紹介します。
ピコグリル 239
製品名 | ピコグリル 85 | ピコグリル 239 |
---|---|---|
使用時サイズ | 約φ12×H14cm | 約φ17.5×18.5cm |
収納サイズ | 約25×16×厚さ0.4cm | 約33.5×19.5×厚さ0.4cm |
重量 | 約128g | 約290g |
ピコグリルと言えば、ピコグリル398が有名で人気の高い焚き火台ですが、ちっちゃくなったウッドストーブVer.の「ピコグリル85」や「ピコグリル239」もあります。
ピコグリルらしく、軽さはとっても魅力的なウッドストーブなので、少しサイズの大きめな「ピコグリル239」は候補に上がっていました。
しかし、軽すぎて逆に細い枝とかしか使えないのではないかと感じ、余った薪などを使うと太くて入れたら倒れてしまいそうにも感じたので、購入を見送りました。
バトニングすればいいのでは?
考えたけど、いちいち細かくするのはめんどくさいなって感じた。
huanbush コンパクトウッドストーブ
使用時サイズ | 約φ17.5×14×H10.2cm | 約φ25×18.5×H14.5cm |
収納サイズ | 約24×17cm | 約33×24cm |
重量 | 約107g | 約270g |
当時はなかったと思うのですが、ピコグリル239の類似品です。
通称パチグリル!
同じように2種類のサイズがある。
ピコグリルの1/4以下の価格で買えてしまうため、ピコグリル239よりもレビューは多いし、ピコグリル239で検索しても、ピコグリルよりも前に出てきてしまっています。
ブランドに拘らなければ、安いし、同じ形だし、若干サイズが違うだけで、ほぼピコグリル239と同じ感じで使うことが出来ます。
安さは魅力的!
二次燃焼とは
- Q二次燃焼とは?
- A
二次燃焼とは、燃料を燃やして(一次燃焼)発生した煙(燃えきらなかったガス)に、焚き火台の中で高温に暖められた空気を送り込んでさらに再度(二次)燃焼させることです。
二次燃焼があるってことは一次燃焼もある?
一次燃焼は、薪を熱することで発生した可燃ガスに火がついて炎が燃え上がることで、燃え切らなかったガスが煙となります。
煙まみれの焚き火が一次燃焼!?
薪が湿っていたり、送り込む酸素が少ないと煙が出やすい!
確かに雨が降った後に焚き火すると煙がすごい!
二次燃焼はこの煙になる燃えきらなかったガスまで燃やすため、二次燃焼の焚き火台は煙が少ないことが特徴です。
- 煙が少ない
- 焚き火の匂いがつきにくい
- ほぼ灰になる
上位互換
ウッドストーブをはじめとした二次燃焼を楽しめる焚き火台は、ストーブの側面内部に空気の通る空間がある二重構造となっています。
そして、下から取り込んだ空気が一時燃焼の炎によって温められて上昇(煙突効果)し、燃え残った可燃ガスに吹き付けられて二次燃焼という仕組みとなります。
よくわかんないけど、わかった!
壁が二重になっている焚き火台は、だいたい二次燃焼系の焚き火台!
二次燃焼の焚き火台を選ばなかった理由
煙突効果の上位互換が二次燃焼のため、二次燃焼系焚き火台を選んでも良かったのですが、自分の性格やキャンプスタイルを考えると、二次燃焼は向いてないと感じ選びませんでした。
なぜ二次燃焼系の焚き火台を選ばなかったか、その理由を紹介します。
ソロストーブ ライトを持っていた。
製品名 | ソロストーブ ライト |
---|---|
使用時サイズ | φ10.8×H14.5cm |
収納サイズ | φ10.8×H10cm |
重量 | 255g |
材質 | ステンレススチール(SUS304)・ニクロムワイヤー |
ちっちゃい焚き火台ですが「ソロストーブ ライト」を持っていたため、ある程度二次燃焼はどんなものかや、使い道は理解してました。
ソロストーブ ライトは湯沸かしやスープを作るなど、簡単な調理をするには向いてますがとにかく小さいので長時間焚き火をするのは向いてないし、炭を使ったバーベキューとかもやりにくいです。
大型サイズのソロストーブ キャンプファイヤーなどもありますが、ソロストーブは折りたたむことが出来ないのがネックになり、うちはソロストーブ ライトを選びました。
薪を細かくカットするのがめんどくさい!
二次燃焼の焚き火台は焚き火台の中で燃えた薪の煙まで燃やしてくれるため、煙が少なく匂いもつきにくいです。
しかし、そのためには薪を焚き火台におさまるサイズまでカットしないといけません。
はみ出して使おうなら、はみ出した部分から煙が出るし、二次燃焼も起きないため、二次燃焼の焚き火台にする必要がなくなってしまいます。
それなら煙突効果だけでいいやって!
最初は薪を細かくカットして使うと思うのですが、だんだんめんどくさくなってカットするのも疲れてしまい、そのまま突っ込んでしまう自信があったため、二次燃焼の焚き火台は断念しました。
のこぎりでカットも、バトニングも苦にならない人が向いてる!
サイズがでかいし、重たい!
二次燃焼の焚き火台は、煙突効果のみの焚き火台と比べると、壁が二重になっている分、重たいモデルが多いし、円柱型のたためないタイプも多いです。
自分のキャンプスタイルは主にソロキャンプだし、車を横付け出来るオートサイトよりも、駐車場から少し歩くサイトによく行っているため、重たい焚き火台はしんどいし、たためないのは邪魔だなと感じました。
オートサイト用に二次燃焼も買おうかは考えた。
こんな理由で、煙突効果のみでもいいかなと思い、ネイチャーストーブラージを選びました。
候補に上がった二次燃焼系焚き火台
ネイチャーストーブラージを買う前に候補に上がった、二次燃焼系焚き火台を紹介します。
既に廃盤になってしまったモデルや、どんどん新しい焚き火台が販売されているため、現在ならこの焚き火台と悩んだだろうなってモデルも紹介します。
ソロストーブ キャンプファイヤー SSFC
製品名 | ソロストーブ ライト | ソロストーブ タイタン | ソロストーブ キャンプファイヤー | ソロストーブ レンジャーキット | ソロストーブ ボンファイヤーキット | ソロストーブ ユーコンキット |
---|---|---|---|---|---|---|
使用時サイズ | 108×145mm | 130×200mm | 178×235mm | 381×317.5mm | 483×358mm | 686×406mm |
収納時(高さ) | 100mm | 140mm | 170mm | 317.5mm | 356mm | 406mm |
重量 | 255g | 467g | 998g | 6.8kg | 9.1kg | 17.2kg |
外観 |
「二次燃焼の焚き火台=ソロストーブ」と言われるくらい、ソロストーブは定番の二次燃焼系が楽しめる焚き火台です。
6種類のサイズから選ぶことができ、その中でも「ソロストーブ キャンプファイヤー」か「ネイチャーストーブラージ」どっちにするかは最後まで悩みました。
最終的にソロストーブはたためないってことで、ネイチャーストーブラージを選びましたが、未だにソロストーブにしておけば良かったかなと思うことはあります。
既にライトは持ってるし。
でっかいソロストーブ使ってるキャンパー見るとかっこよって思う!
ソロストーブ ライトで十分に満足はしてるのですが、車の積載スペースに余裕が出来たら多分「ソロストーブ キャンプファイヤー」も買っちゃいます(笑)
キャプテンスタッグ ファイヤーブースト
製品名 | キャプテンスタッグ ファイヤーブースト |
---|---|
使用時サイズ | 約250×220×H280mm |
収納サイズ | 約370×380×厚さ80mm |
重量 | 約2.3kg |
アウトドアショップで見て、サイズもちょうど良く、使いやすそうと感じた二次燃焼系焚き火台が、キャプテンスタッグのファイヤーブーストです。
ポップに「煙突効果と二次燃焼を極めた最強のウッドストーブ!」みたいな感じで書いてあったので、その言葉と価格に惹かれて買おうかと思いましたが、持ってみたら結構ずっしりと重かったです。
あらためて、記載されている重量を見ると2.3kgなので、そこまでではないはずですが、実物を持った時に重たくて無理と感じたので見送りました。
なんでアウトドアショップでは重たく感じたのか。
DOD ぺらもえファイヤー
製品名 | DOD ぷちもえファイヤー | DOD ぺらもえファイヤー | DOD めちゃもえファイヤー |
---|---|---|---|
使用時サイズ | 約22×7.5×H16.5cm | 約32×14×H23cm | 約43×14×H25cm |
収納サイズ | 約26×8×H14cm | 約32×23×H3cm | 約47×19×H25cm |
重量 | 約1.2kg | 約1.8kg | 約7.7kg |
ユニークなキャンプギアを続々販売している「DOD」の二次燃焼系焚き火台です。
ぺらもえファイヤーであれば、薄く折りたためるし、頑丈そうだし、いい感じで使えそうと思いましたが、レビューを見ると変形が酷いと。
頑丈そうに見えてペラペラみたい。
さすがに「めちゃもえファイヤー」は重たくて持っていけないし、「ぷちもえファイヤー」は、小さすぎるなと感じ、悩みはするけどスルーしました。
tab. 缶ストーブSE
製品名 | tab. 缶ストーブSE |
---|---|
使用時サイズ | 約φ196×H276cm |
収納サイズ | 約φ196×H276cm |
重量 | 約1240g |
デザインだけならソロストーブよりもお洒落に使えそうな、ドラム缶の形をした二次燃焼の焚き火台「tab.缶ストーブSE」!
たしかに可愛い!
以前はSEはついていなかったのですが、モデルチェンジし、現在の形となっています。
サイドに薪の投入口があったり、空気を取り入れる扉など、シンプルながらもどこかお洒落に感じる焚き火台のため、候補にあがっていました。
しかし、缶ストーブもソロストーブと同じくたたむことが出来ないため、ちょっと邪魔かなと感じ候補から外れたのですが、やっぱりあらためて見るとかわいい焚き火台です!
二次燃焼の焚き火台を買うなら、ソロストーブか缶ストーブSEで悩みそう。
ネイチャーストーブラージを選んだ理由
うちがウッドストーブを買おうと思った理由は、着火の速さと、燃費の良さです。
普通の焚き火台だと着火に時間が掛かり、燃え尽きるまでも時間が必要なため、キャンプ場に着いてすぐにお昼を食べようと思っても、薪割りして着火させて、火を安定させてから調理となると、食べるまでに時間がかかってしまいます。
翌朝、チェックアウトの時間まで焚き火をしてから帰ろうと思っても、普通の焚き火台だと薪が燃え尽きる前にチェックアウトの時間を迎えてしまいます。
そのため、すぐに火がつき、ちょっとの時間でも焚き火を楽しめるウッドストーブが欲しいと思っていました。
燃費が良い分、よく燃えてくれるし、いつでも焚き火を辞めれる!
燃料も自然に落ちてるし!
ウッドストーブをどれにするか色々悩み、結果ネイチャーストーブラージを選んだ理由を紹介します。
大きめのウッドストーブが欲しかった
小さなサイズのウッドストーブはSOTOのテリアやヘキサ、付録の焚き火台など持っていたため、大きめのウッドストーブを探していました。
小さなサイズのウッドストーブでちまちま焚き火をするのは、たまにだと楽しいのですが、毎回だと薪を細かくするのもめんどくさいし、炎もちっちゃくて物足りなく感じます。
そのため、なるべく大きくて、かつ持ち運べるサイズとして探したら、ネイチャーストーブラージくらいしか見つけられませんでした。
ネイチャーストーブラージはサイズも大きいし、薪もガンガン突っ込める!
二次燃焼系焚き火台を断念したから
二次燃焼系焚き火台は、先ほども紹介した通り、二次燃焼させるために、焚き火台のサイズ以下に薪をカットするのがめんどくさいし、重たくて持ち運びもしんどそうと感じたので断念しました。
カットを頑張りすぎるとマメできて痛いし。
ネイチャーストーブラージも1.2kgと、決して軽い焚き火台ではありませんが、たためるし、自分が持っていけるギリギリのサイズだと思ったため、ネイチャーストーブラージを選びました。
2kgを超える焚き火台は使いたくない。
設営と片付けはなるべく楽にキャンプしたい!
煙突効果のみの大型ウッドストーブが少なかった
二次燃焼は諦めたし、煙突効果のみのウッドストーブを探そうと思ったのですが、15cm四方のウッドストーブはたくさん販売されているのですが、それ以上のサイズとなると欲しいと思える候補が少なく、ピコグリル239か、ネイチャーストーブラージの二択となりました。
軽さだけを考えるとピコグリル239なのですが、ちょっと太めの薪を入れたら軽すぎて倒れてしまいそうと感じたため、頑丈なネイチャーストーブラージを選びました。
実際、めっちゃ頑丈!
底のメッシュも破れる気配がない!
まとめ:結果、ネイチャーストーブラージで良かった
今回はネイチャーストーブラージを選んだ理由と、二次燃焼タイプの焚き火台を選ばなかった理由を紹介しました。
もうかれこれ百回以上はネイチャーストーブラージを使っていますが、メッシュが破れることもなく頑丈だし、五徳を使っての料理もしやすいし、火もすぐに着火しよく燃えるので、隙間時間でも焚き火を楽しめます。
- 自然の燃料で焚き火が楽しめる
- 着火が簡単
- すぐに使える
- 燃焼効率が高い
- 頑丈すぎて壊れない
- 料理しやすい焚き火台
楽しめる焚き火台
結果的には、ネイチャーストーブラージを選んで良かったなと思っていますし、今も愛用して使っています!
キャンプ場着いてすぐにお昼を食べたい時もすぐに火をつけて作れるし、翌朝チェックアウトまでちょっと焚き火したい時などに、ネイチャーストーブラージは活躍しています。
重いけど持っていきたい焚き火台!
料理もしやすい五徳
あくまでも、自分のめんどくさがり屋という性格と、キャンプスタイルからネイチャーストーブラージを選んだので、人によって正解は違うと思いますが、ウッドストーブ選びの参考にしてください。
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