ソロキャンプを始める時、まず一番初めに悩むのが住処となるテントです。
テントは決して安い買い物ではありませんし、よほどキャンプが好きでない限り複数持つようなこともなく、最初の一張りが長い付き合いになります。
キャンプにハマるとキャンプスタイルによってテントを変えたくなる!
そのため、「一張り目となるテントをどれにしようか?」と、うちも最初は悩みました。
一番目立つギアだから色選びも重要だし、予算との兼ね合いもあるし・・、そもそも種類が多すぎる!
- ドームテント・ワンポールテント・バップテント etc..
- テントの構造
- 1人用or2人用
- 設営のしやすさ
- 前室の使い勝手
- テントの素材
- キャンプを楽しむ季節
- テントの重量
- 価格
- デザイン
特にソロキャンプの場合は全て1人で行わないといけないため、無駄に大きいテントだと設営や片付けにえらく時間が掛かってしまいます。
一泊二日のキャンプなら寝るだけと割り切った方が使いやすいこともある!
ソロキャンプだからこそキャンプスタイルによって選び方も変わる!
この記事では、ソロキャンプにおすすめしたいテント選び方を中心に、選ぶ時のポイントや注意点などを初心者キャンパーさん向けに徹底レビューします。
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方①:テントの種類
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方②:テントの構造
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方③:使用人数
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方④:設営のしやすさ
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑤:前室の使い勝手
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑥:テントの素材
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑦:季節
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑧:重さ
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑨:価格
- ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑩:デザイン
- まとめ:ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方①:テントの種類
ソロキャンプに使えるテントは、キャンプ向けに開発されたテントはもちろん、登山家さん向けの軽量テントや軍隊で使われてたテントなど、色々な種類のテントが販売されてます。
細かく分けるとテントの種類も色々と分かれるのですが、まずは大雑把に4つの種類に分け、それぞれのテントの特徴などをまとめて選び方のポイントをレビューします。
ソロキャンプにおすすめのテント No.1:ドームテント
製品名 | MSR エリクサー 1 | パイクスピーク ソロドームテント |
---|---|---|
使用時サイズ | 218×84×H100cm | 210×105×H110cm インナーテント:200×100×H100cm |
収納サイズ | φ15×48cm | φ18×44cm |
重量 | 2160g | 3.3kg |
耐水圧 | 1500mm | 2000mm |
フライシート素材 | 68D ポリエステルリップストップ | 190Tポリエステル |
ドームテントは初心者キャンパーさんからベテランキャンパーさんまで幅広く愛用されてる、丸くドーム状になったテントです。
シンプルだし使い勝手もGood!
テントと言えばロゴとかにも使われてる三角形なイメージが多いのですが、実際のメジャーな形と言えばドームテントです。
ラインナップも多いから自分の気に入ったデザインのテントも見つけやすい!
- 設営が簡単
- 耐風性が高い
- 高さが低い
- 荷物を置くスペースが少ない
ソロキャンプで使うサイズのテントであれば設営も5〜10分ほどと簡単に張ることが出来ますし、タープとも組み合わせやすいドーム状の形をしているためサイトのレイアウトも組みやすいです。
とりあえず初心者さんであれば、基本となるドームテントを選んでおけば、まず間違いなくキャンプを楽しむことが出来ます!
迷ったらまずは定番!
ソロキャンプにおすすめのテント No.2:ワンポールテント
製品名 | バンドック ソロティピー | テンマクデザイン パンダ ライト |
---|---|---|
使用時サイズ | 240×240×H150cm インナーテント:220×100×H135cm | 240×240×H150cm インナーテント:220×100×H135cm |
収納サイズ | φ24×44cm | φ14×43cm |
重量 | 4.8kg | 1.94kg |
耐水圧 | 1500mm | 1500mm |
フライシート素材 | ポリエステル65%・コットン35% | リップストップナイロン20D |
ワンポールテントは「モノポールテント」や「ティピーテント」とも呼ばれる、一本のポールを使って設営する円錐型のテントです。
テント内の居住スペースも高いし、存在感あるキャンプらしい見た目のテントのため、ワンポールテントもソロキャンパーさんに人気が高いです!
- 設営が簡単
- 存在感が高くおしゃれ
- 前室が広い
- ポールが邪魔
- デッドスペースが多く圧迫感が強い
- 雨に弱い
- 非自立式テント
ワンポールテントも4隅をペグダウンして真ん中にポールをセットするだけと設営は簡単に出来ますし、居住スペースと前室をはっきりと分けれるためテント内レイアウトもしやすいです!
ちょっとポールが邪魔だけど二股化とかカスタムもしやすい!
パンダとか土間スペースと寝室が分かれるテントは荷物が多いキャンパーさんにもおすすめ!
構造上どうしても雨には弱くデッドスペースも多いため、個人的にはドームテントの方が好きなのですが、荷物の多いキャンパーさんはパンダやソロティピーなどワンポールテントの方が使いやすいです!
ソロキャンプにおすすめのテント No.3:軍幕・バップテント
製品名 | オランダ軍 ダッチアーミーテント | バンドック ソロベースEX |
---|---|---|
使用時サイズ | 245×90×H117cm | 360×190×H110cm |
収納サイズ | φ25×65cm | φ24×47cm |
重量 | 6.5kg | 5.2kg |
フライシート素材 | コットン | ポリエステル65%・コットン35% |
無骨さやかっこよさを求めるソロキャンパーさんに人気なのが、バップテントなど軍で使われてたテントです。
実際に軍で使われてたテントも根強い人気があるのですが、現代のキャンプスタイルに使いやすいようにリメイクされたバップテントが色々なメーカーから販売されてます。
特にBUNDOK ソロベースが人気!
本物の軍幕は初心者さんよりも、キャンプに慣れてきた中級以上のキャンパーさん向け!
- かっこよさ重視
- コット泊と相性が高い
- 前室が広い
- 重たい
- インナーテントが使いにくい
- 非自立式テント
ポリエステルで作られた軽量のバップテントも販売されてるのですが、バップテントらしい重厚感は減ってしまいますし、かと言ってTC素材のバップテントは重たいので持ち運びは大変です。
車持ちのキャンパーさんでないとテントに5kgはちとキツい。
見た目重視のかっこいキャンプスタイルを求めてるキャンパーさんにはおすすめなテントなのですが、初心者さんの一張り目のテントとしては使い方が限定されるためあまりおすすめではありません。
二張り目に欲しいテントかな。
ソロキャンプにおすすめのテント No.4:カマボコテント
製品名 | DOD カマボコテントソロ TC |
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使用時サイズ | 450×170×H120cm |
インナーサイズ | 200×150×H110cm |
収納サイズ | φ25×60cm |
重量 | 10.3kg |
耐水圧 | フライ:350mm インナー:5000mm |
フライシート素材 | ポリエステル65%・コットン35% |
カマボコテントはデザイン的にはドームテントの一種とも言えるのですが、ソロキャンプ向けテントとしては珍しい寝室部分とリビングルームが二つに分かれた2ルームテントです。
インナーを外せば広々シェルターとしても使える!
- 居住性が高い
- 重たい
- 設営・撤収が1人だと大変
ソロキャンプ向けのテントの中では一番サイズが大きいし居住性は高いのですが、ペグダウンする箇所も多く設営や撤収を1人でやるのはめんどくさいし、重たいので持ち運びは大変です。
一泊二日のソロキャンプで使うにはスペックオーバーな感じもするため、初心者さん向けのテントではありませんが、キャンプ場でも引きこもりたいキャンパーさんには楽しめそうなテントです(笑)
誰かが設営してくれるなら使ってもいいけど、一人で設営・撤収はしたくない。
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方②:テントの構造
ソロキャンプ向けのテントはドームテントやワンポールテントなど形だけなく、構造によっても使い勝手は変わってきます。
基本初心者さんであれば、自立式のダブルウォールテントがおすすめなのですが、そもそも「自立式やダブルウォールとはなんぞや!?」って所からレビューします。
初心者キャンパーさんは自立式テントの方がおすすめ!
- 初心者さんでも設営が簡単
- 設営後でも場所移動が出来る
- ペグが打てない場所でも設営可
- 悪天候にも強い
自立式テントはポールを通すだけで形状を保つことが出来るテントです。
自立するテント!
ペグダウンをしなければ設営後にテントを持ち上げて移動させることも出来ますし、ペグが刺さりにくい場所でも設営することが可能なためオールマイティに使うことが出来ます。
製品名 | VARGO NO FLY 2P TENT | FIELDOOR ワンポールテント TC 240 |
---|---|---|
使用時サイズ | 218×144×H109cm | 240×240×H150cm インナーサイズ:200×110×H140cm |
収納サイズ | φ15×40cm | 18×38×16cm |
重量 | 1.257kg | 4kg |
耐水圧 | 1200mm | 428mm |
フライシート素材 | 20Dリップストップナイロン | ポリエステル65%・コットン35% |
- ワンポールテントは設営が簡単
- おしゃれなデザインが多い
- アレンジしやすいデザインも多い
- ペグが刺さらないと設営が出来ない
- 設営後の移動は出来ない
非自立式テントは、ペグダウンをしたりロープでしっかり固定しないとテントの形を保つことが出来ないため、状況や場所によっては張れない場合があります。
砂地とかだとサンドペグがないと崩れる!
ペグを忘れた時点でアウト!
アレンジもしやすくかっこいいデザインも多い非自立式テントですが、キャンプ初心者さんであればまずは自立式テントから選んだ方がが失敗はしにくいです。
キャンプ場で使うなら刺さらないことはないしどっちでもいいけど、初めてなら自立式!
登山をしないならダブルウォールが絶対おすすめ!
製品名 | ヘリテイジ クロスオーバードーム F | ネイチャーハイク サイクリング バックパック テント |
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使用時サイズ | 200×75×H95cm | 205×156×H110cm インナーテント:200×95×H110cm |
収納サイズ | φ8.5×16cm | φ15×40cm |
重量 | 540g | 1.67kg |
耐水圧 | 1000mm | 4000mm |
フライシート素材 | 10dnナイロン高強度ミニリップストップ 透湿防水PUコーティング | 20Dシルナイロン |
- シングルウォール:壁が一枚しかないテント。登山向けテントに多い。
- ダブルウォールテント:インナーテントとフライシートに分かれたテント。
グラム単位で軽量化にこだわるなら登山家さんであればシングルウォールのテントを選ぶこともあるのですが、基本キャンプであればダブルウォールのテントを選ぶべきです。
簡単に言うとフライシートがあるかないか。
そもそもシングルウォールのテントは登山向けが多いため壁が一重しかないくせに価格も高く、数もそこまで多くはないので初心者さんがわざわざ選ぶことはないと思います。
インナーテントにフライを被せるタイプのダブルウォールテントの方が結露も起きにくく、荷物を置くための前室もあるので使い勝手は高いです!
わざわざ使いにくいシングルウォールを選ぶメリットがない!
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方③:使用人数
キャンプ用テントにはどれも使用人数が記載されてます。
奥行きが100cm未満であれば1人用テント、120〜150cmくらいのサイズが2人用テントと分かれてることが多いです。
ソロキャンプにおいての使用人数は、テント内で過ごしたいのかどうかで選びました。
寝る以外にテント内に入ることもないし、1人用を選んだ!
ソロキャンプのテントを選ぶ上での使用人数による使い勝手の差などをまとめてレビューします。
寝るだけと割り切るなら1人用テントがおすすめ!
製品名 | フィールドア キャンプドーム100 |
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使用時サイズ | 210×105×H110cm |
インナーサイズ | 200×100×H100cm |
収納サイズ | φ15×40cm |
重量 | 2.2kg |
耐水圧 | 1500mm |
フライシート素材 | 68D ポリエステル |
1人用のテントは奥行きが100cm未満しかないため、決して広いわけではありません。
濡れてはいけない荷物などは足元に置いたり枕代わりにしてテント内に入れておきますが、オートサイトであれば車の中に入れればOKだし、そこまで狭くて困ることはなかったです。
寝るだけなら狭さは気にならない!
寝る以外は常に外にいるのであれば1人用でも全く困ることはありませんし、コンパクトに持ち運びも出来るため1人用テントは荷物の軽量化にも役立ちます!
1人用テントはグランドシート代わりにコットが使えるから底が汚れにくい!
テント内で余裕を持って過ごしたいなら2人用テント!
製品名 | パーゴワークス ニンジャテント |
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サイズ | 220×120×H105cm |
収納サイズ | φ15×40cm |
重量 | 1160g |
耐水圧 | 3700mm |
フライシート素材 | 30Dナイロン シリコンコーティング |
ソロキャンプでも2人用テントを選べば荷物も中に入れることが出来たりと、テント内でも過ごしたい時や着替えなどをしたい時などは、スペースに余裕は生まれます。
ソロなら広々と使うことは出来る。
うちは寝る時以外にテント内で過ごしたいと思うことがなかったため、2人用を選ぶメリットを感じられなかったのですが、一般的には2人用の方が人気は高いです。
テント内に引きこもりたいなら2人用も使える。
ソロキャンプに3人以上のテントは必要なし!
製品名 | スノーピーク アメニティードーム S |
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使用時サイズ | 355×230×H120cm |
インナーサイズ | 220×150×H110cm |
収納サイズ | 13×15×58cm |
重量 | 5kg |
耐水圧 | 1800mm |
フライシート素材 | 75Dポリエステルタフタ |
テントによっては3人用もソロキャンプにおすすめと記載されてたりしますが、さすがに3人以上の大きさになるとソロキャンプだと持て余すし、設営や撤収にも時間が掛かってしまいます。
メインがファミリーキャンプでたまにソロをしたいなら流用出来るけど、初めからソロで3人以上は大きすぎる。
キャンプ場のチェックアウトが10時や11時とかだと、撤収だけで朝の時間が奪われてしまいますし、特に初心者キャンパーさんの場合は余計に時間が掛かりチェックアウトを過ぎる恐れも出てきます。
一人用テントで十分にキャンプは出来ますし、プライバシーもタープとかを使ってカバーできるため、わざわざ大きいテントを初心者さんにはおすすめしません。
1人だと大きくて重いだけでやる気がなくなる。
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方④:設営のしやすさ
ソロキャンプは設営や撤収を一人で行わないといけないため、設営のしやすいテント、片付けがしやすいテントの方が無駄な時間を短縮出来るし、気楽にキャンプが楽しめます。
ソロが楽なんだけど、めんどくさいのは嫌。
テントによって設営のしやすさは変わってくるため、設営がしやすい順にソロキャンプ向けテントの選び方をレビューします。
ポップアップテントは一瞬で設営完成!
製品名 | ケシュア 2 SECONDS FRESH&BLACK |
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使用時サイズ | 270×170×H105cm |
インナーサイズ | 210×145×H105cm |
収納サイズ | φ74×9cm |
重量 | 4.3kg |
耐水圧 | 2000mm |
フライシート素材 | 100% ポリエチレンテフタレート |
ポップアップテントはチャックを開いて投げるだけと、一瞬で設営が完成します!
ペグダウンとかはしないといけないけど、それでも早い!
収納サイズが大きいとか、たたみ方が難しいなどのデメリットはありますが、設営のしやすさはどのテントよりも楽です。
- 設営が簡単
- たたみ方が難しい
- 収納サイズが大きい
- 種類が少ない
- おしゃれなテントも少ない
ソロキャンプ向けのポップアップテントは種類が少ないためかっこいいテントが少ないのですが、めんどくさがり屋さんであればポップアップテントを選ぶのも一つの選択です。
ワンタッチテントは傘の要領で設営!
製品名 | クイックキャンプ ダブルウォール ツーリングテント |
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使用時サイズ | 230×90×H90cm |
収納サイズ | φ17×52cm |
重量 | 3kg |
耐水圧 | 3000mm |
フライシート素材 | ポリエステル |
ポップアップテントほどではありませんが、ワンタッチテントも設営は簡単です!
あらかじめテントに接続されてるポールを傘の要領で開くだけで設営は完成するため、初心者キャンパーさんにも人気が高いテントです。
- 設営が簡単
- 忘れ物の心配がない
- 重たい
- 強度が弱い
ソロキャンプ向けのワンタッチテントは意外と種類が多いしおしゃれなテントも多いため、そこまで重量を重視してないキャンパーさんであれば初めてのテントにもおすすめです!
構造的には高価っぽいけど、予想以上にリーズナブル!
ソロサイズのドームテントやワンポールテントは5分〜10分で設営出来る
ポップアップテントやワンタッチテントほどではありませんが、ソロキャンプで使うサイズのドームテントやワンポールテントであれば、慣れてくると5〜10分もあれば設営は出来ます。
一人用テントは簡単に設営できるタイプが多い!
カマボコとかポールがたくさんあるテントほどめんどくさい。
最初は説明書を見ながらとか時間が掛かってしまうのは仕方のないことですが、シンプルなソロテントであればすぐに慣れるし、設営や撤収に時間が取られることなくキャンプを楽しめます!
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑤:前室の使い勝手
ソロキャンプを快適に過ごせるかどうかは、前室の有無で大きく変わってきます。
前室が広いテントであれば、色々と荷物を置いてコクピットスタイルでキャンプが楽しめますし、キャノピー(屋根)付きの前室であればタープなしでもキャンプが出来ます!
タープを設営する労力がなくなるし、荷物も減る!
初心者さんにこそキャノピー付きの前室があるテントをおすすめしたい理由などをまとめてレビューします。
前室の広さでソロキャンプの居住性は変わる!
製品名 | DOD ライダーズバイクインテント | スノーピーク ヘキサイーズ1 |
---|---|---|
使用時サイズ | 215×260×H140cm | 720×430×H210cm |
インナーサイズ | 200×125×H110cm | 220×140×H110cm |
収納サイズ | φ23×61.5cm | φ14×43cm |
重量 | 5.5kg | 5.2kg |
耐水圧 | 3000mm | 3000mm |
フライシート素材 | 40Dナイロン | 210Dポリエステルオックス |
ソロキャンプ向けテントの前室は、軽い荷物だけしか置けないテントもあれば、広々過ごせるくらい大きいサイズの前室があったりと、テントによって様々です。
広いほど居住性はアップしますし使い勝手は上がるのですが、その分重さも増えます。
居住性と重さ、どっちを重視するかでも変わってくる。
どれくらいの前室サイズが欲しいのか、とりあえずテーブルやチェアなどを配置してみてイメージしてみることで、どんな感じの前室が必要かもわかってくるし、前室サイズにあったギア選びが出来るようにもなります。
キャノピー付きの前室であれがタープが要らない!
製品名 | コールマン ツーリングドーム ST |
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使用時サイズ | 210×120×H100cm |
収納サイズ | φ19×58cm |
重量 | 4kg |
耐水圧 | 1500mm |
フライシート素材 | ポリエステル |
個人的に前室に求めてるのは広さよりもキャノピー(屋根)です!
キャノピー付きの前室であれば、よほどひどい雨でない限りタープが無くてもキャンプが楽しめますし、前室だけでもキャンプが楽しめます!
コールマン ツーリングドームは前室付きのソロテントとしては少し重たいですが、「バンドック ソロドーム」など、リーズナブルで軽量なテントも販売されてるため、キャノピー付きのテントは選択肢が多くておすすめです!
うちが一番重視したのはキャノピー!
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑥:テントの素材
テントに使われてる素材は主に、ナイロン・ポリステル・コットン・ポリコットンの4種類です。
軽量化を求めるならポリエステルやナイロンだし、テントの近くで火を使いたいなら燃えにくいコットンやポリコットンなど、キャンプスタイルによって選ぶ素材は変わってきます。
ソロキャンプ向けのテント選びにおいて、素材の違いや注意点などをまとめてレビューします。
ポリエステルやナイロンは軽い!
製品名 | NEMO ドラゴンフライ オズモ バイクパック 1P | シックスムーンデザインズ ルナーソロ |
---|---|---|
サイズ | 224×89×H102cm | 267×122×H122cm |
収納サイズ | φ14.6×37cm | φ10×28cm |
重量 | 1.07kg | 720g |
耐水圧 | 1200mm | ー |
フライシート素材 | 10DナイロンRS | 20D シリコンコーティングポリエステル |
ポリエステル:リーズナブルでコスパも高いためテント生地に使われてる最も一般的な素材で、吸湿性が低く乾きやすい素材です。
ナイロン:軽くて柔軟性がありポリエステルよりも軽いため登山向けの軽量テントにも使われてる素材です。
基本テントは持ち運びがしやすいように軽く作られているため、ポリエステルやナイロン生地で作られてるテントが多いです。
その中でもリーズナブルでコスパの高いポリエステルは多くのテントで採用されており、少し高価なテントだとナイロン製となってます。
ポリエステルやナイロンにもそれぞれ違いがあり、20D・40Dなど「〇〇D(デニール)」と、繊維の太さによって頑丈さや重さも変わってきます。
ポリステルやナイロンは火には強くないため、テントの近くで焚き火をすれば火の粉によって穴が空いてしまったり、最悪燃えてしまうこともあるので注意が必要です。
コットンやTC素材のテントは重たいけど火に強い
製品名 | OneTigris TCスーパーシェルターテント | バンドック ソロベースEX |
---|---|---|
使用時サイズ | 210×125×H125cm | 360×190×H110cm |
収納サイズ | φ20×58cm | φ24×47cm |
重量 | 6.32kg | 5.2kg |
フライシート素材 | ポリエステル65%・コットン35% | ポリエステル65%・コットン35% |
コットン:通気性が高く結露に強い素材だけど、濡れると水を含み重たくなるしカビやすい。
ポリコットン:ポリエステルとコットンを混ぜた素材で、コットンとポリエステルの長所を併せ持った素材です。
コットンやポリコットン(TC)は火に強く、多少の火の粉であれば穴が開いたり燃え広がったりするのを防いでくれるため、焚き火とも相性が高い素材です。
ただ、ポリエステルやナイロンと比べると倍以上重たいので、軽量化を求めるキャンパーさんとは相性が悪いし、メンテナンスをしっかりしないとカビてしまいます。
ちゃんとメンテが出来る人でないと扱いは難しい。
年間そこまでキャンプをしないのであれば、めんどくさいポリコットンよりかはナイロンやポリエステルの方が扱いやすいです。
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑦:季節
キャンプは一年中楽しむことが出来ますが、テントによっては冬の寒さにも耐えれるテントであったり、暖かい時期に涼しく過ごせるテントなど使用する季節によっても選び方は変わってきます。
どの季節にどんなテントを選ぶべきなのかなどをまとめてレビューします。
3シーズン用テント・4シーズン用テント
製品名 | ヒルバーグ アナリス | ノースフェイス ランダー2 |
---|---|---|
サイズ | 220×120×H105cm | 235×140×H140cm |
収納サイズ | φ11×43cm | φ21×56cm |
重量 | 1.2kg | 4.57kg |
耐水圧 | 5000mm | 2000mm |
フライシート素材 | 10DナイロンRS | 75Dポリエステルタフタ |
- 3シーズン:春・夏・秋向け
- 4シーズン:一年中使えるテント
基本テントは3シーズン向けのテントか4シーズン向けのテントに分かれてます。
テントによって3シーズン・4シーズンと記載されてることが多いのですが、記載されてない場合でもインナーテントがオールメッシュであれば3シーズンテントです。
4シーズンテントは風を遮るカバーが付いてる!
3シーズンテントでも防寒対策をしっかりとすれば冬キャンプを楽しめますが、主に冬をメインとしてキャンプをするなら風の侵入を防ぐスカート付きのテントやストーブを入れることも可能なテントがおすすめです!
寒さ対策が大事!
夏キャンプはインナーテントのみやポップアップメッシュシェルターも活躍
製品名 | テンマクデザイン モノポールインナーテント | アルパインデザイン ポップアップメッシュシェルター |
---|---|---|
サイズ | 210×70×H97cm | 203×63×H65cm |
収納サイズ | φ11×51cm | φ60×4cm |
重量 | 1.14kg | 1.2kg |
個人的に夏キャンプは暑すぎて寝るのもしんどいためデイキャンプがほとんどなのですが、暑い時期はインナーテントのみやメッシュシェルターなど風通しの良いテントがベストです!
テンマクデザイン モノポールインナーテントのように、インナーテントのみを販売してるメーカーさんも多々ありますし、メッシュシェルターのようなコットと組み合わせて使える夏向けのシェルターとかも販売されてます。
暑い時期は通気性が大事!
テントのインナーを流用してもOK!
冬キャンプに使うならスカート付きで風の侵入を防ぐ!
風速1m/sで体感温度は1℃下がると言われてます。
気温が10℃で風速10m/sだったら、体感温度は0℃!
特に冬の北風は寒いし冷たいしで、風の侵入を防ぐだけでもだいぶ体感温度は変わってきます。
冬向けのテントにはソロキャンプ向けのテントでも、風の侵入を防ぐスカート付きも多く販売されてるため、ストーブや焚き火などで温めれば風がないだけでもだいぶ違います。
風の侵入は防げるけど換気には注意!
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑧:重さ
車やバイクを持ってるかどうかでもテント選びは変わってきます。
だいたいのキャンパーさんは車やバイクなどでキャンプに行かれてるとは思いますが、中には電車で行かれるキャンパーさんもいますし、そうなるとテントの重さも選ぶ時に重要なポイントとなってきます。
ソロキャンプだと駐車場からサイトまで歩かないといけないキャンプ場もたくさんある!
ソロキャンプ向けのテントの選び方として重さはいかに大事かということをレビューしていきます。
登山向けのテントは軽い!
製品名 | モンベル ムーンライト 1型 | NEMO ATOM OSMO 1P |
---|---|---|
サイズ | 210×110×H105cm | 210×90×H105cm |
収納サイズ | φ16×30cm | φ16×47cm |
重量 | 1.49kg | 1.28kg |
耐水圧 | 2000mm | 2000mm |
フライシート素材 | 20Dポリエステル | 40DナイロンRS |
登山向けのテントはザックの中に入れないといけないし、テント以外にも色々と荷物を持ち運んで登らないといけないため、軽量でコンパクトにまとまるサイズが多いです。
ただ、テントは軽くなるにつれお財布も軽くなっていくため、初心者さんが初めてのテントとして選ぶには少しハードルが高くなります。
登山向けテントは基本高い。
バックパックに入れるなら3kg以内に抑えたい!
製品名 | バンドック ソロドーム1 |
---|---|
使用時サイズ | 200×150×H110cm |
収納サイズ | φ16×41cm |
重量 | 1.88kg |
耐水圧 | 3000mm |
フライシート素材 | ポリエステル |
ソロキャンプ用向けテントをバックパックに収納して持ち運びたいと考えてるなら、他にも色々とギアを持ち運ばないといけないし、3kg以内には抑えておきたいです。
重たいとサイズも大きくなるし、ザックに入らなくなる!
バンドック ソロドームは1.88kgと軽量でありながらリーズナブルなテントだし、前室にキャノピーも付いてるため、ソロキャンプ用テントの中では非常にバランス良くおすすめできるテントです!
オートサイトなら重さやサイズは気にせず持ち運べる!
製品名 | FUTUREFOX BASE バップテント | バンドック ソロベースEX |
---|---|---|
使用時サイズ | 375×195×H128cm | 360×190×H110cm |
収納サイズ | φ28×54cm | φ24×47cm |
重量 | 6.7kg | 5.2kg |
フライシート素材 | ポリエステル65%・コットン35% | ポリエステル65%・コットン35% |
普段キャンプは車で行くし、横付けできるオートサイトでしかキャンプをしないのであれば、特に重さもサイズも気にすることなくキャンプは出来ます。
ポリコットン素材の重たいテントでも車なら重さは気にならないし、バップテントやカマボコテントのようなサイズが大きいテントでもオートサイトなら気兼ねなく使えます!
ただ、オートサイトは宿泊料も高い。
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑨:価格
いくら気に入ったテントを見つけても予算オーバーであれば購入することが出来ません。
今はキャンプブームも相まってリーズナブルなテントも多数販売されてますし、ワークマンのテントであれば5000円以内でも購入することも出来るほどお値段はピンキリです。
お試しには使えるけど、耐久性はわからん。
特にブランドとかにこだわりがなければリーズナブルなテントでもキャンプは出来ますし、高いからといって寝心地が良くなったり使い勝手が良くなるとも限らないため、自分の予算内にあったテントを見つけるようにしましょう!
リーズナブルなテントは耐水圧をチェック!
基本リーズナブルなテントは縫製が雑だったり、生地が薄かったりなど安いなりの理由はあるのですが、特に注目したいのは耐水圧です。
いくら天気を見てからキャンプに行ったとしても、キャンプ場の天気は常に晴れてるとは限らないし、急な夕立とかで雨にあたることもあります。
いくら雨を避けても、逃れられない時もある。
一般的にフライシートの耐水圧は1500mmほどあれば、キャンプが出来る雨であれば問題はないのですが、リーズナブルなテントだと雨漏りが起きたりもします。
傘の耐水圧は500mm、レインウェアで2000mmくらい!
耐久性はやっぱり不安だし、強度を保つために重かったりもする。
高いテントだからといって長持ちするとは限らない!
製品名 | ヒルバーグ アラック2 | MSR ハバハバシールド1 |
---|---|---|
サイズ | 225×130×H105cm | 216×76×H94cm |
収納サイズ | φ22×57cm | φ10×46cm |
重量 | 2.8kg | 950g |
耐水圧 | 5000mm | 1200mm |
フライシート素材 | 30D High Tenacity Ripstop Nylon66 | 20D リップストップナイロン |
登山用のテントや有名ブランドのテントであれば軽く10万を越すようなテントまで販売されてます。
よっぽどのことがない限り初心者さんが高価なテントを購入することはないと思いますが、世の中色々な金持ちさんもいますし、ないとも限らない・・。
羨ましい。
ただ、高価なテントだからと言って長持ちするとは限らず、火の粉が飛べば穴も開きますし、使わなくても年数が経て加水分解も起きてしまいます。
外で使うし、高価なギアは何かあった時のショックがデカい。
どうせキャンプをすれば汚れるし、焚き火をすれば穴が開くリスクも上がるため、初めから高いテントよりかは1万円台のテントから始めていくのが初心者さんであればおすすめです!
長く続けるかもわからないならコスパも大事!
ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方⑩:デザイン
テント選びで一番大事なのは結局デザインです!
予算オーバーであれば仕方ないのですが、ミリタリー系が好きならバップテントがおすすめだし、おしゃれにギアを配置したいならワンポールテントや前室が広いテントがレイアウトしやすいなど、気に入ったデザインで決めるのが一番自分に納得出来ます。
好きな色や好きな形のテントを選ぶ!
サイトカラーをあらかじめ決めておく!
最近は自然と同化しやすいアースカラーのテントが人気が高いのですが、一昔前は派手な色のテントも多く販売されてました。
テントはサイトの中でも目立つカラーのため、色選びは大事にしないとその後に揃えるテーブルやチェアなどギア選びにも影響します。
テントが赤でチェアが緑だと「クリスマスか!」ってなるし。
タープも設営する予定ならテントとの組み合わせも大事になってきますし、色がバラバラになると一気に統一感がなくなるため、あらかじめサイトカラーを決めてから選ぶようにしましょう!
最後は自分が気に入ったデザインのテントを選ぶ!
なんやかんや言いましたが、最後テント選びで一番大事なのはデザインです。
最初に妥協してしまうと結局買い替えとなってしまい無駄な出費が増えるだけだし、趣味なんだから気に入ったテントを選ぶのがやっぱり一番大事です!
安物買いの銭失い。
今はインスタで気軽に他人のキャンプスタイルを覗き見出来ます。
気に入ったスタイルがあれば真似して入ることも出来ますし、気になったテントがあるのであればどう使ってるのかもすぐにチェック出来るのでテント選びの参考にもしやすい時代です。
まとめ:ソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方
今回はソロキャンプにおすすめしたいテントの選び方を、10個のポイントに分けてまとめました。
めちゃめちゃ種類が多いからこそどのテントにしようか悩みますが、その悩んでる時が実は一番キャンプの楽しい時間でもあります(笑)
ある程度キャンプに慣れてくると自分のキャンプスタイルもわかってくるし、選ぶべきテントもわかってくるのですが、始めたばかりの頃にあれこれ悩んでた時が結局は一番楽しかったです。
手に入れるまでが一番ワクワク!
ソロキャンプをやるにもまずはテントがないと始まらないし、安い買い物でもないので中々一歩を踏み出すのも難しいですが、テントさえ決まれば意外とあとはサクサクと決まったりもします。
よくわからない場合はテントなしのデイキャンプから始めて、自分がどんなキャンプスタイルを目指しているのかを確認しておくのも一つの方法です!
テント選びの参考に!
長く使えるテントが見つかると嬉しい!
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