SOTOのOD缶バーナーは、手の平サイズのコンパクトさで持ち運べるため、数あるメーカーの中でも登山家さんやキャンパーに人気が高いバーナーです。
- 軽量・コンパクト
- マイクロレギュレーター搭載
- 耐風性能
※一部モデルは除く

OD缶バーナー選びに迷ったらとりあえずSOTO・PRIMUS・EPIgasから選んでおけば、間違いないと個人的には思ってます。

炎のプロブランド
SOTOのバーナーはCB缶バーナーと、OD缶バーナーの2種類の燃料に対応したバーナーが販売されています。
今回はSOTOのOD缶一体型バーナーを中心に、各モデルの特徴やスペック、どのバーナーがおすすめなのか比較してまとめていきます。
SOTO一体型OD缶バーナー

SOTOのOD缶シングルバーナーを選ぶ時のポイントは3つです。
- 一体型or分離型
- マイクロレギュレーター
- 耐風性能

SOTOのOD缶バーナーは、OD缶に直接装着する一体型が3種類、OD缶とバーナーをホースで繋ぐ分離型が2種類販売されています。
一体型の特徴

まずは一体型OD缶バーナーの特徴やメリット・デメリットから紹介します。
- 軽量・コンパクト
- シンプルなデザイン
- 不安定
- 輻射熱に注意
デメリット

OD缶の上に直接取り付けるため、クッカーを置くと重心が高くなり、どうしても不安定になります。
また輻射熱により、ガス缶が温められてしまい爆発する恐れがあるので、スキレットやダッチオーブンなど鋳物製の使用はできません。

輻射熱は温度が高くなって電磁波(赤外線など)が伝わる熱

爆発したら大変
メリット

一体型のバーナーは、シンプルなデザインで軽量・コンパクトに作られています。
SOTOの一体型OD缶バーナーはどれも81g以下と軽量で、持ち運びが苦になることがない手の平サイズのコンパクトモデルです。

軽くてめっちゃコンパクト

マグカップにも収まるサイズ
分離型の特徴
続いて、分離型の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
- 火力が高い
- 安定感が高い
- かさばる
- 重い
デメリット
出典:SOTO
分離型はホースがついてる分重くなり、一体型と比較すると収納サイズもかさばります。
使用時も、バーナーとは別にOD缶を置くスペースも必要となり、フィールドホッパーなど小さなテーブルでは邪魔になります。

燃費もちょっと悪い

値段も高い
メリット
出典:SOTO
燃料とバーナがーが分離しているため、輻射熱を気にせず使用することができ、高火力の調理も可能となります。
五徳部分も高さが低く安定してるため、大きなクッカーなどの使用も可能です。

一体型より安全に使える!

火力も高い
FUSION Trek SOD-331
「FUSION Trek SOD-331」は、鍋を安心して置ける大型サイズの五徳を搭載した分離タイプのOD缶シングルバーナーです。

182gと軽量

点火装置がないため、ライターで着火
マイクロレギュレーターが搭載されているため、寒い環境でも高火力で使用することができ、すり鉢状のバーナーヘッドのおかげで風にも強いコンパクトストーブです。
ストームブレイカー SOD-372
「ストームブレイカー SOD-372」は、ガソリンとOD缶どちらも使用可能な、ハイブリッドタイプの分離式バーナーです。
ガソリンのおかげでm高い火力と、すり鉢状のバーナーヘッドで高い耐風性能を備えています。

火口がなんと300個!

燃焼音も静か
マイクロレギュレーター
出典:SOTO
マイクロレギュレーターを搭載することによって、外気温に左右されずに安定した火力を出力することができます。
マイクロレギュレーターを搭載したモデルであれば寒い時期でも安心して使うことができます。

初動出力も高く、火力が持続

とにかく凄い機能!
耐風性能

バーナーヘッドの形状により、耐風性に優れたモデルや、別途ウインドスクリーンが必要になるモデルもあります。
別途ウインドスクリーンの持ち運びがめんどくさい場合は、耐風性能に優れたすり鉢状のバーナーヘッドのモデルがおすすめです。

ウインドマスターは更にフチをリング状にして立ち上げてる!

防風性能が高いから燃費もGood!
マイクロレギュレーターストーブ SOD-300S
型番 | SOD-300S |
---|---|
使用時サイズ | 94×94×86mm |
収納サイズ | 52×52×81mm |
五徳径サイズ | 112mm |
重量 | 73g |
発熱量 | 3.3kW(2800kal/h) |
- マイクロレギュレーター搭載
- 調理に最適な全炎口型火口
- バーナーが剥き出しのため風防が必要
マイクロレギュレーターを搭載した、一体型の中では調理に最適なドーム型の「全炎口型火口」を採用しており、一点集中型の炎と違って、全体的にムラなく熱を加えてくれます。

調理向けのバーナー
ドーム型のバーナートップのため風には弱く、風が強い環境での使用の際は、別途ウインドスクリーンが必要です。

風防をつけることによってバランスのいいバーナーに変身!
SOD-300Sとウインドスクリーンのセットもあるため、SOD300Sを選ぶのであれば、初めからウインドスクリーン付きがおすすめです。
マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
型番 | SOD-310 |
---|---|
使用時サイズ | 90×117×100mm |
収納サイズ | 47×90×88mm |
五徳径サイズ | 100mm/144mm |
重量 | 67g |
発熱量 | 3.3kW(2800kal/h) |
- 風に強く、寒さに強い
- 最軽量67g
- ゆるキャン△リンちゃんが使ってる
マイクロレギュレーターを搭載した、ウインドマスターという名前の通り、耐風性能に優れたSOTOのフラッグシップモデルです。

ゆるキャン△リンちゃんと同じバーナー
ゴトクが脱着式のため、標準の3本ゴトクから、オプションで更に大きく安定した4本ゴトクへ取り替えることもできます。

大型に変更することで鍋も安定

脱着もとっても簡単!
アミカス SOD-320

型番 | SOD-320 |
---|---|
使用時サイズ | 76×100×86mm |
収納サイズ | 40×43×75mm |
五徳径サイズ | 106mm |
重量 | 81g |
発熱量 | 3.0kW(2600kal/h) |
- SOTOのバーナーの中では一番安いエントリーモデル
- 収納サイズも小さくめっちゃ軽い
- 初めてのOD缶バーナーとしてオススメ
マイクロレギュレーターは非搭載でありながら、防風性能が優れたSOTOのバーナーの中では一番安いモデルです。
コスパが高いので初めてのOD缶バーナーとしては一番最適なモデルです。

安くてもしっかり使える!
マイクロレギュレーターが搭載されていないため、寒冷地では使うことができませんが、普段のキャンプであれば特に問題なく使えています。
SOTO一体型OD缶バーナーの比較
マイクロレギュレーターストーブ、ウインドマスター、アミカスとそれぞれの違いやスペックの比較を紹介します。
サイズ

サイズはミリ単位の差のため、どのモデルに対してもあまり差は感じません。
ウインドマスターのみ五徳を交換することができる(144mm)ため、大きなクッカーが使えると感じました。

収納サイズが一番コンパクトなのはアミカス
重量

重量は最軽量が67gのウインドマスターで、アミカス(81g)との差は14gです。

サイズを見るとウインドマスターが一番重そうに見えた

余計なものを排除したシンプルなモデル
MAX14gの差なので、そこまで気にするほどの重さでもありません。
発熱量・マイクロレギュレーター
出典:SOTO
発熱量の違いは、そのままマイクロレギュレーターのある・なしで変わってきています。
マイクロレギュレーター搭載のSOD-300sとウインドマスターSOD-310の方が高火力です。

冬の使用を考えたらマイクロレギュレーターは必要
寒い時期に使わないのであれば、アミカスでも十分です。
耐風性能

耐風性能をつけたことにより一点集中型の炎になるか、ドーム型のバーナーヘッドで、全体的に炎を回すかの違いとなり、調理を主にしたい場合はSOD-300s +ウインドスクリーンが良いと感じました。

さすがに強風は風は逃げる

すり鉢状は一点集中型で真ん中が焦げやすい
まとめ:使用環境で選ぶ

今回はSOTOの一体型OD缶バーナーをまとめてみました。
3種類のバーナーを比べて見てみたところ、価格ではなく使用環境で選ぶべきだなと感じます。
値段だけ見てアミカスを選ぶと冬のキャンプや登山では使えなくなりますし、ウインドマスターを選んだとしても、ゆるいキャンプしかしないのであれば高スペックすぎて宝の持ち腐れになります。
- 一体型or分離型
- マイクロレギュレーター
- 耐風性能

今回、分離型のバーナーは詳しくは紹介しませんでしたが、バーナーを使った調理を主に楽しみたい方は、分離型の方をおすすめします。
大人数での調理などは、分離型が圧倒的に使いやすくおすすめで、一体型はあくまでもソロで湯沸かしやスープをこしらえるくらいがちょうどいい使い方です。
そしてもちろん、OD缶ではなく、手に入れやすいCB缶バーナーもSOTOには名作がたくさん販売されています。
軽さのOD缶、コスパの高いCB缶、どちらのバーナーもそれぞれ良いポイントはたくさんあります。

両方試してみるのももちろんOK!

アウトドアだからこそOD缶を使うのもあり!
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