燃料や燃焼時間は？エバニュー アルコールストーブの使い方 徹底レビュー

湯沸かしや調理に活躍するストーブ（バーナー）は、スイッチを押すだけで点火ができ、つまみを回すだけで簡単に火力調整も出来る「ガスバーナー」が便利ではありますが、「アルコールストーブ」も、ソロキャンパーさんや登山家さんに根強い人気があります。

アルコールストーブは寒い時期でも確実に火がつくし、頑丈で壊れる心配もないため、もしもの時の予備ストーブとしても役立ちます！

色々なアウトドアメーカーからアルコールストーブは販売されてますが、その中でも「エバニュー チタン アルコールストーブ」は、圧倒的に火力が強く軽いため人気です！

基本、アルコールストーブは燃料を入れて着火するだけなので簡単に使うことが出来ますが、火を取り扱うため火傷や火事には注意が必要ですし、燃料用アルコールは人体に有害なので取扱注意です！

この記事では、エバニュー チタン アルコールストーブの基本的な使い方をはじめ、使用する燃料や風防・五徳、燃焼時間など、アルコールストーブの使い方を徹底レビューします。

エバニュー チタン アルコールストーブ EBY254

製品名	エバニュー チタン アルコールストーブ EBY254
サイズ	φ71×H42mm
重量	34g
容量	70ml
素材	純チタン・ガラスウール芯内蔵

エバニュー チタン アルコールストーブは、名前の通りチタン製のアルコールストーブのため軽いです！

一般的なアルコールストーブは燃焼孔が一周なのに対し、エバニュー チタン アルコールストーブは外側にもう一周プラスされた二重構造になっているおかげで倍以上火力が強いです！

まずは簡単にエバニュー チタン アルコールストーブのサイズなどディティールからレビューします。

エバニュー アルコールストーブ サイズ

エバニュー チタン アルコールストーブのサイズは、直径71mm×高さ42mmです。

記載されてる重量は34gです。

実際に計測してみたところ36gと若干重たかったのですが、チタン製のためそれでも十分に軽いアルコールストーブです！

エバニュー アルコールストーブ 容量

エバニュー チタン アルコールストーブは、アルコールストーブの中では珍しいメモリ付きです。

30ml（1floz）・60ml（2floz）部分にメモリが付いており、一番上の線は数値は記載されてませんがMAX容量の70mlです。

基本、どのアルコールストーブもタンクの中へ満タンに燃料を入れることは出来ず、多くても2/3までに抑えないと不完全燃焼を起こしてしまいます。

エバニュー チタン アルコールストーブの収納ケースは？

エバニュー チタン アルコールストーブは、特に収納ケースなどは付属されてないし、オプションで販売もされてません。

そのまま持ち運ぶことも出来るのですが、燃料用アルコールは人体に有害なため収納ケースに入れて持ち運んだ方が気持ち的にも安心です。

エバニュー アルコールストーブをスタッキング出来る収納ケースを2種類紹介します。

スクリュートップキーパー 250ml 浅型

スクリュートップキーパー 250ml 浅型は、パッキン付きの食品保存容器です。

250ml〜1500mlまでたくさんのサイズが販売されてるのですが、その中でも「250ml 浅型」がエバニュー アルコールストーブの収納ケースとしてシンデレラフィットします。

スクリュートップキーパー 250ml 浅型は、「エバニュー 400FD」ともシンデレラフィットでスタッキング出来ます。

エバニュー 400FDは、同じくエバニュー 570FDとスタッキング出来るため、どんどんクッカーを組み合わせていくことで、ソロキャンプにピッタリなクッカーセットが完成します！

ダイソー クリアパック 250ml×2pcs

ダイソーで買える「クリアパック 250ml×2pcs」も、エバニュー チタン アルコールストーブの収納ケースとして使えます。

100均で買えるため気軽に入手出来るのですが、エバニュー 400FDとスタッキングすると若干はみ出してしまうため、個人的にはスクリュートップキーパーの方が使い勝手が良かったです。

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：燃料

エバニュー チタン アルコールストーブは、名前の通りアルコール（主成分はメタノール）を燃料としたストーブです。

燃料用アルコールはドラッグストアやアウトドアショップで購入することができ、燃料を持ち運ぶには燃料ボトル（フューエルボトル）が必要です。

エバニュー アルコールストーブを使うために必要な燃料や燃料ボトルなどをまとめてレビューします。

エバニュー アルコールストーブの燃料は？

エバニュー アルコールストーブの燃料となる「燃料用アルコール」は、ドラッグストアやアウトドアショップ、ホームセンターなどで購入出来ます。

ドラッグストアによって売り場は異なりますが、バンドエイドや消毒液などのコーナーに置いてたり、レジの後ろに並べて置いてるドラッグストアもありました。

消毒コーナーには燃料用アルコールだけでなく、アルコール消毒液も販売されてます。

アルコール消毒液でも着火しますが、値段も高いし燃費が悪いため燃料用アルコールがおすすめです。

メーカーによって燃料用アルコールのお値段が異なりますが、ドラッグストアなどで買える「ケンエー 燃料用アルコール」が比較的リーズナブルに購入できるし、手に入りやすいのでおすすめです。

エバニュー アルコールストーブ：燃焼時間

燃料	30ml	60ml
燃焼時間（室内・無風）	4分48秒	8分52秒
燃焼時間（屋外・風防あり）	4分26秒	7分57秒
湯沸かしの量	400ml	800ml

風の強さや風防の効果によって燃費は多少前後しますが、30mlのアルコール燃料があればカップラーメン一杯分（約400ml）の水を5分弱で沸かすことが出来ました。

燃料用アルコールの持ち運びには燃料ボトル（フューエルボトル）が必要！

ケンエー 燃料用アルコールは500mlも入っているため、そのまま持ち運ぶのは重たいし嵩張ってしまうので燃料ボトル（フューエルボトル）に入れ替えて持ち運ぶのがおすすめです！

製品名	EVERNEW Alc.Bottle w/Cup 30ml EBY650	EVERNEW ALC.Bottle w/Cup 60ml EBY651
サイズ	34×33×H81mm	34×46×H97mm
重量	10g	15g
容量	30ml	60ml
素材	ポリプロピレン・ポリエチレン(内ノズル)	ポリプロピレン・ポリエチレン(内ノズル)

湯沸かし用に1・2回分の燃料用アルコールを持ち運ぶのであれば、コンパクトサイズの燃料ボトルに入れて持ち運べば荷物もコンパクトになります。

100均でもコンパクトサイズの燃料ボトルは購入出来るため、お財布と相談しながら自分のキャンプスタイルにあった燃料ボトルを使ってください。

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：風防や五徳が必要！

エバニューに限らず、どのアルコールストーブも風の影響を受けやすいため「風防」が必要だし、クッカーを置くための「五徳」も必要です。

風防や五徳はエバニューからも販売されてますし、他社のを使ったり100均でも購入出来ます。

アルコールストーブは風の影響を受けやすいため風防が必要！

アルコールストーブは風が強いと炎が消えてしまったり、燃焼効率が悪化してしまうため「風防（ウインドスクリーン）」が必要です。

風防は色々なアウトドアブランドから販売されてますし、100均でも購入出来ます。

アルコールストーブのサイズに合わせた小さいサイズの風防の方が持ち運びもしやすいため、燃焼効率を悪化させないためにも持っていくことをおすすめします。

クッカーを置くには五徳が必要！

アルコールストーブに直接クッカーを置くと火力が弱まってしまうし、安定もしないため「五徳」も必要です。

出典：EVERNEW

製品名	エバニュー AL ストーブ用チタン十字ゴトク EBY253	エバニュー T0.3 triveTi ECA623	エバニュー チタンゴトク Ti Trive EBY258
サイズ	96×H28mm（厚さ1mm）	75×H35mm（厚さ0.3mm）	81×H40mm（厚さ1mm）
重量	16g	3.5g	13g
素材	純チタン	純チタン	純チタン

エバニューからはチタン製の軽量五徳が3種類販売されてます。

「AL ストーブ用チタン十字ゴトク」は重心が低いため、底が広いクッカーでも安定して置くことが出来ますし、「チタンゴトク Ti Trive」は五徳の高さを出すことで効率よく燃料を使えます。

エバニューから販売されてる五徳はチタン製のため軽さは魅力ですが、100均でも五徳は買えます！

軽量化よりも価格を重視するキャンパーさんは100均の五徳もおすすめだし、エバニュー アルコールストーブでも問題なく使えます！

五徳と風防が一体になった風防兼五徳がおすすめ！

製品名	ミュニーク X-Mesh Stove large
展開サイズ	φ82×H67mm φ72×H67mm φ62×H67mm
収納サイズ	φ267×H67mm
厚さ	0.17mm
重量	17g
耐荷重	1kgf
材質	ステンレス

風防と五徳を別々に準備するとそれだけで荷物になってしまうため、風防と五徳が一体になった風防兼五徳がアルコールストーブにはおすすめです。

色々なアウトドアブランドから風防兼五徳も販売されてますが、「MUNIEQ（ミュニーク）X-Mesh Stove Large」は薄くて軽いためスタッキングもしやすいしおすすめです！

ミュニーク X-Mesh Stove Largeは、煙突効果の仕組みによってアルコールストーブの燃焼効率がアップするため、エバニュー アルコールストーブの火力が更に強くなります。

エバニュー アルコールストーブ（34g）とミュニーク X-Mesh Stove Large（17g）を一緒に持ち運んだとしても計51gと、風防や五徳を別々に持っていくよりも軽量化に役立ちます！

製品名	エバニュー Ti フーボー EBY246
組み立てサイズ	φ124×H86mm φ108×H86mm
収納サイズ	405×50mm（厚さ0.1mm）
重量	17g
素材	純チタン

エバニューからも超軽量の風防兼五徳「Ti フーボー」が販売されてます。

ツメの位置によって2段階に径を調整することができ、同じくエバニューの「400FDカップ」とスタッキングしてフーボーとアルコールストーブを一緒に持ち運べます。

エバニュー アルコールストーブスタンド DXセット EBY255

製品名	エバニュー アルコールストーブ用スタンドDX
上部スタンドサイズ	φ82×H60mm
下部スタンドサイズ	φ80×H50mm
重量	52g
素材	純チタン

エバニュー アルコールストーブの火力を更にアップするために、風防兼五徳としても使える「アルコールストーブ用スタンドDX」も販売されてます。

エバニュー アルコールストーブスタンドDXを使うことで、煙突効果の仕組みを利用して更にアルコールストーブの火力をアップさせることが出来ますし、風防や五徳代わりとしても使えます。

収納時はアルコールストーブスタンドDXの中にアルコールストーブを収納して一緒に持ち運べるため、一緒に使いたいセットです。

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：着火

エバニュー チタン アルコールストーブは、タンクの中に燃料を入れて着火するだけのため、簡単に使うことが出来ます。

注意点なども踏まえながら、エバニュー アルコールストーブの使い方をレビューします。

STEP1：タンクの中に燃料を入れる

まずはタンクの中に燃料を入れます。

エバニュー アルコールストーブはメモリ付きのため、沸かす量に合わせて燃料は入れてやすいです。

STEP2：風防や五徳をセット

燃料用アルコールを入れたら風防や五徳をセットします。

STEP3：着火

あとはライターなどを使って着火するだけでアルコールストーブは使用出来ます。

アルコールは揮発性が高いため、「SOTO スライドガストーチ」などノズルの長いタイプのライターを使った方が安全に着火出来ます。

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：注意点

エバニュー アルコールストーブの使用上の注意点をまとめてレビューします。

注意点①：日中は炎が見えづらい！

アルコールストーブの炎は、日中の太陽の下だと明るすぎて全く見えません。

点火してるのか気づかずに触れてしまうと火傷の原因となりますし、いつ炎が消えたかの確認もしにくいため注意が必要です！

注意点②：燃焼中・燃焼後は本体がかなり熱くなるため火傷に注意！

燃焼中はアルコールストーブがとっても熱くなってるため、火力調整をする時や消化時に火傷をしないためにもグローブ（革手袋・耐熱グローブ）が必要です。

アルコールストーブを使う時だけでなく、薪割りや焚き火などキャンプはグローブが必須ギアのため、忘れずに持っていくようにしましょう！

注意点③：使用中にアルコールストーブをこぼすと火事になる！

うちの娘は火力調整する時に熱さに驚いてアルコールストーブをテーブルから落としてしまい、テントやクーラーボックス、グランドシートなどが半焼しました。

アルコールストーブを落とすとアルコールが飛散してあちこちに火が回るためかなり危険だし、なかなか火も消えないため、使用する際は細心の注意を払って使うようにしましょう！

注意点④：燃焼中にアルコールの継ぎ足しは厳禁！

アルコールストーブが燃焼中に、燃料を継ぎ足すと燃料ボトルに火が引火します。

燃料ボトルが引火すると大変危険だし火災の原因にもなるため、燃料を追加する時は必ず火が消えたのを確認してから継ぎ足すようにしましょう！

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：火力調整・消化

製品名	トランギア アルコールバーナー TR-B25	エバニュー Ti アルコールストーブ EBY254
サイズ	φ7.5×H4.5cm	φ71×H42mm
重量	110g	34g
材質	真鍮	純チタン・ガラスウール芯内蔵

エバニュー チタン アルコールストーブは火力と軽量化に特化したアルコールストーブのため、トランギア アルコールバーナーなど他のアルストみたいに「蓋」が付いてません。

蓋がないためエバニュー アルコールストーブは火力調整や消化が出来ないのですが、一応トランギア アルコールバーナーの蓋を流用して使うことも出来ます。

エバニュー アルコールストーブ：火力調整

トランギア アルコールバーナーは蓋のスライドの開き具合によって火力を調整出来ます。

エバニュー アルコールストーブは火力調整は出来ませんが、トランギア アルコールバーナーの蓋を拝借することで火力を調整することは出来ました。

エバニュー アルコールストーブ：消化

トランギア アルココールバーナーを消化する時は、火力調整蓋のスライドを完全に閉じ、アルコールバーナーの上に被せて消火を行います。

アルコールストーブは風に弱いため吹き消すことも出来ますが、残ったアルコールの飛沫が飛び散ったり炎が横に流れてしまい、あまり安全な消し方ではありません。

エバニュー アルコールストーブは蓋がないため、基本燃料を使い切るまで消化が出来ません。

沸騰させる水の量に合わせて燃料を調整しないといけないため、蓋付きのアルコールストーブと比較すると、少しめんどくさいです。

エバニュー チタン アルコールストーブの使い方：調理

エバニュー アルコールストーブは「いかにお湯を早く沸かせるか」に特化した高火力のアルコールストーブです。

一応、エバニュー アルコールストーブを使った炊飯なども出来ますが、火力が違うため火にかける時間とかも変わってきます。

エバニュー アルコールストーブを使った、調理に関してのレビューをまとめて紹介します。

基本は湯沸かしがメイン！

エバニュー チタン アルコールストーブは基本湯沸かし用に使うストーブのため、「お湯で調理できるもの」であればなんでも作れます。

コーヒー200mlのお湯であれば2〜3分ほどで沸かせますし、カップラーメン330mlのお湯は3分強で沸かすことが出来ます。

壊れる心配がないため予備のストーブとしても活躍しますし、トレッキングなどで素早くお湯を沸かしたい時なども、エバニュー アルコールストーブであればすぐに沸きます。

エバニュー アルコールストーブを使った炊飯

エバニュー チタン アルコールストーブは火力が強いため、メスティンの炊飯なども普通のアルコールストーブを使うよりも短時間で炊くことが出来ました。

まとめ：エバニュー チタン アルコールストーブの使い方

今回はエバニュー チタン アルコールストーブの基本的な使い方をまとめてレビューしました。

軽量コンパクトなアルコールストーブは、登山やソロキャンプでの湯沸かし用ストーブとして使用することはもちろん、通常の調理はガスや焚き火で行いサブとしての利用にも活躍します。

燃料もドラッグストアで気軽に買うことができコンパクトにまとまるため、ガスバーナーよりも軽量化が出来ますし、コスパも高いです。

エバニュー チタン アルコールストーブは、燃焼孔が二重構造になっているおかげで火力がめっちゃ強いアルコールストーブです。

蓋はありませんが、湯沸かしに割り切って使うのであれば火力調整することはありませんし、メモリ付きのため、消化蓋がなくてもどうにかなります。

アルコールストーブは火力が弱いしと躊躇してるキャンパーさんでも納得出来る火力のため、コーヒーやカップラーメンなど、お湯を使った調理をよくするキャンパーさんにおすすめです。