炊飯はもちろん、煮る・茹でる・蒸す・和えるなど色々な調理が楽しめる万能クッカー「メスティン」は、多くのキャンパーさんに愛されてる定番クッカーです。
今や100均でもメスティンは買える!
多くのブランドから「メスティン」は販売されてますが、その中でも「トランギア メスティン」がメスティンブームの火付け役として人気が高いです。
トランギア メスティンは、最大1.8合まで炊ける「メスティン」と、 3.5合まで炊ける「ラージメスティン」、2種類のメスティンが販売されてます。
どっちも四角い箱型のクッカー!
家族でキャンプする時や、グルキャンなどで大量のご飯が必要な時は「ラージメスティン」を使って2合炊き・3合炊きと、一気に炊飯出来ます!
メスティンは火の通りが優れてるから、水の量と炊飯時間を守れば失敗せずに炊ける!
この記事では、トランギア ラージメスティンとお家のガスコンロやキャンプ用ガスバーナーを使った2合炊き・3合炊きの炊飯方法を詳しくレビューします。
トランギア ラージメスティンを使った炊飯
メスティンを使った炊飯は、固形燃料やアルコールストーブを使っての炊飯が有名ですが、さすがに2合・3合と量が増えると火力が足りなくなるため、ガスバーナーやカセットコンロなどを使っての炊飯の方が失敗しにくいです!
固形燃料2個使った炊飯方法もあるけど、あまりコスパがよくない。
1人暮らしで炊飯器がないキャンパーさんや、お家の炊飯器が壊れてしまった時などでも、メスティンを使えばガスコンロを使って炊飯が出来ます。
ラージメスティンはMAX3.5合まで炊ける!
製品名 | トランギア メスティン | トランギア ラージメスティン |
---|---|---|
サイズ | 17×9.5×H6.2cm | 20.7×13.5×H7cm |
容量 | 750ml | 1350ml |
重量 | 150g | 270g |
材質 | アルミ(無垢) | アルミ(無垢) |
炊飯の目安 | 1.8合 | 3.5合 |
メスティンは色々なブランドから販売されてますが、スウェーデンのアウトドア調理器具メーカーの「トランギア(trangia)」のメスティンがブームの火付け役です。
トランギア以外のメスティンは偽物と勘違いする人も多いほど有名!
メスティンは「食器・容器」という訳で、ブランド名ではない!
本場スウェーデンのトランギアのHPでは、メスティンは「Matdosa(容器・食器と言う意味)」と言う名称で販売されてます。
日本では飯盒として使われてることが多いのですが、メスティン(messtin)本来の用途は「mess=兵隊の食事」と「tin=ブリキ缶」を組み合わせた造語で、軍隊で使われてた食器です。
シンプルなアルミ製だから、食器だけでなくクッカーとしても使える!
トランギア メスティンは最大1.8合まで炊ける「メスティン」と、最大3.5合まで炊ける「ラージメスティン」が販売されてます。
ソロキャンプだとラージメスティンは大きすぎて持て余す。
ラージメスティンを使った炊飯:お水の量は?
キャンプで炊飯する時は、炊事場が遠かったり綺麗な水が出るとも限らないため、普通精米よりも無洗米が便利です!
研ぎ汁をどこに捨てるか問題も出てくるし。
メスティンを使った炊飯は、お米とお水の割合が普通精米なら1:1.3・無洗米は1:1.5と、無洗米の方がお水を少し多めに入れて炊飯します。
無洗米の方が米粒が小さく、同じ一合でも米粒の数が多くなるから水も多めに必要!
- Qラージメスティンとガスコンロを使って炊飯する時の水の量は?
- A
無洗米2合に対しお水の量500ml、無洗米3合であればお水の量750mlで、焦げつくことなくちょうど良い硬さのお米が炊けました。
メスティンを使った炊飯は、水の量が足りないと焦げやすく芯が残った硬めなご飯になりますが、多い分には挽回出来ますし焦げにくいです!
アルミクッカーは焦げると掃除がめんどくさい。
ラージメスティンを使った炊飯:炊飯時間は?
- Qラージメスティンを使った2合炊き・3合炊きの炊飯時間は?
- A
ラージメスティンとガスコンロを使って炊飯する場合は、2合であれば中火5分・弱火7分の計12分、3合炊きは中火5分・弱火10分の計15分で焦げ付くことなくいい感じで炊けました。
使用する火器によって火力が異なるため炊飯時間は変わりますが、ガスコンロやガスバーナーを使っての炊飯は2合だと12分ほど、3合は15分で炊けます。
火の通りが良いから短時間で炊飯出来る!
焚き火だと火力が強すぎるから、更に短時間で炊飯出来る!
ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯:2合炊き
まずは、トランギア ラージメスティンとガスコンロを使った2合炊飯の炊き方をレビューします。
お家のガスコンロであれば風の影響を受けることがないし、火力も安定しているためメスティンを使って簡単に炊飯が出来ます。
- STEP1メスティンにお米(無洗米2合)とお水500ml入れて浸漬
- STEP2中火5分・弱火7分 計12分火にかけて炊飯
- STEP3火から下ろして15分蒸らす
- 完成ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯:出来上がり
STEP1:ラージメスティンにお米(無洗米2合)とお水500ml入れて浸漬
ラージメスティンの中に無洗米2合とお水500ml入れて30分以上浸漬(お米に水を吸わせる)させておきます。
普通精米を炊飯するなら2合に対し、お水450ml!
単純に1合の時の倍でOK!
お米は十分にお水を吸わせることで、ふっくらと美味しいご飯を炊くことが出来るため、最低でも30分以上浸漬させてから炊飯するのが美味しく炊くコツです!
STEP2:中火5分・弱火7分 計12分火にかけて炊飯
お米の吸水作業(浸漬)が終わったら、メスティンをガスコンロに置いて炊飯開始です!
メスティンを火にかけてから7分弱で沸騰し吹きこぼれが始まるため、蓋が圧で外れないように重石を上に置いときます。
ラージメスティンはでかいから重石も大きめで!
重さもないと蓋が吹っ飛ぶ。
ラージメスティンとガスコンロを使った2合炊きは、最初は中火で5分、その後弱火で7分の計12分の炊飯でいい感じの硬さのお米が炊けました!
焦げつきもなく、短時間でしっかり炊ける!
STEP3:火から下ろして15分ほど蒸らす
12分のタイマーが鳴ったら一度蓋を開け、炊き具合をチェックします。
まだ水気が残ってるなら再度3分ほど火にかけて水気を飛ばさないと、ベチャっとしたご飯になってしまいます。
炊飯で失敗しないためにも炊き具合をチェックするのは大事!
水気もなくいい感じで炊けてるのであれば蓋を閉じ、15分ほど蒸らします。
ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯(2合):完成
蒸らしが終われば、ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯は完成です!
ラージメスティンとガスコンロを使った2合炊きは、水の量や炊飯時間さえ守れば焦げ付くこともないし、ふっくらと良い感じの硬さのご飯が炊けます!
風の影響も受けないし、ガスコンロを使った炊飯は簡単!
ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯:3合炊き
続いては、トランギア ラージメスティンとガスコンロを使った3合炊きの炊き方をレビューします。
- STEP1メスティンにお米(無洗米3合)とお水750ml入れて浸漬
- STEP2中火5分・弱火10分 計15分火にかけて炊飯
- STEP3火から下ろして15分蒸らす
- 完成ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯:出来上がり
STEP1:ラージメスティンに無洗米3合とお水750mlを入れて浸漬
ラージメスティンの中に無洗米3合とお水を750ml入れて、30分以上浸漬させます。
お水の量は1:1.3の割合で増やしていけばOK!
STEP2:中火5分・弱火10分 計15分火にかけて炊飯
浸漬が終わったら、ラージメスティンをガスコンロに置き炊飯開始です。
吹きこぼれ防止のために重石も忘れないように!
ラージメスティンとガスコンロを使った3合炊きは、最初は中火で5分、続いて弱火で10分の計15分間火にかけて炊飯します。
3合になったからと言って1.5倍にはならないから注意!
STEP3:火からおろして15分蒸らす
15分のタイマーが鳴ったら火を止め、蓋を開けて炊き具合をチェックし、水気もなくいい感じで炊けてるのであれば蓋を閉じ、そのまま15分間蒸らします。
ガスコンロだし、炊飯時間さえ守ればいい感じで炊けてるはず!
ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯(3合):完成
15分の蒸らしが終われば、ラージメスティンとガスコンロを使った3合炊きは完成です。
3合だと蓋の近くまでお米がパンパンに膨らんでいますが、お水の量と炊飯時間を守れば焦げ付きもなく、美味しくご飯は炊けてます!
ほんまに3.5合も炊けるのかってくらい、限界な量!
ラージメスティンとガスバーナーを使った炊飯:3合炊き
ガスコンロであれば風の影響も受けないし、火力も安定しているため失敗することなくご飯は炊けますが、メスティンはキャンプ用クッカーです。
アウトドアの環境だと風の影響で燃焼効率も悪化しますし、キャンプ用バーナーはお家のガスコンロのように火力は安定しません。
実際にキャンプでラージメスティンとガスバーナーを使った3合炊きをするにあたっての、注意点や炊飯のやり方などをまとめてレビューします。
- STEP1メスティンにお米(無洗米3合)とお水750ml入れて浸漬
- STEP2ガスバーナーの準備
- STEP315分火にかけて炊飯
- STEP4火から下ろして15分蒸らす
- 完成ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯(3合):出来上がり
STEP1:メスティンにお米(無洗米3合)とお水750ml入れて浸漬
キャンプでも炊飯する時の水の量に変更はありません。
ラージメスティンの中に無洗米3合と、お水750mlを入れて30分以上(冬場は1時間以上)浸漬させておきます。
STEP2:ガスバーナーの準備
今回使用するガスバーナーは、SOTO レギュレーターストーブ ST-310です。
定番人気のCB缶シングルバーナー!
キャンプ用シングルバーナーは、アウトドアの環境でも火力が落ちないよう炎が1点に集中します。
ラージメスティンのような面積が大きいクッカーで炊飯しようとすると、全体的に火が回らず真ん中だけ焦げやすくなるため、「バーナーパット」があると失敗せずに炊飯出来ます。
ユニフレーム バーナーパットが定番だけど、今は100均でも買える!
バーナーパットは炎を熱に変換してくれるおかげで、メスティンを使って炊飯する時も少々火力が強くなっても焦げつくことなく炊飯出来ます!
風が強いとバーナーの燃焼効率が悪化するため、なかなか沸騰しないし炊飯するにも時間が掛かってしまいます。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310は純正のウインドスクリーンも販売されてますし、サードパーティー製の風防もたくさん販売されてます。
100均で買えるクッキーの抜き型を風防代わりとして使える!
アルコールストーブや固形燃料にも使える普通の蛇腹式風防も100均で購入することが出来るため、風がある時は炊飯を失敗しないためにも風対策が必要です!
STEP3:火にかけて15分炊飯
浸漬が終わったらラージメスティンをバーナーにセットし、炊飯開始です。
重石を置くのを忘れないように!
今回はバーナーパットを使用しているため、炊飯時間は中火のまま15分間火にかけました。
バーナーパットのおかげで焦げつくことなく炊ける!
吹きこぼれや風で火が消えないかだけ確認!
STEP4:火からおろし15分ほど蒸らす
15分のタイマーが鳴ったら火からおろし、一度炊き具合をチェックします。
問題なければそのまま蒸らしに入るのですが、寒い時期はクーラーバッグに入れたり、タオルに包んで保温しながら蒸らすと冷めにくいです。
メスティンはペラペラなアルミクッカーだから熱しやすく冷めやすい。
色々なサイトで「メスティンを逆さまにひっくり返して蒸らす」と記載されてますが、両方試してみた結果、特に味も変わらないし、なんのメリットもなかったため、逆さにせずそのまま蒸らしてOKです!
昔の慣習がそのままアップデートされず、今も拡散されてるだけ。
ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯(3合):完成
蒸らしが終われば、ラージメスティンとバーナーを使った炊飯は完成です。
3合とたっぷり炊きましたが、アウトドアの環境でも水の量と炊飯時間を守れば、失敗することなくご飯は炊けました!
風の影響があるからこそ、一度蓋を開けて炊き具合をチェックしておくのが大事!
まとめ:ラージメスティンを使った炊飯
今回は、ラージメスティンを使った2合・3合の炊飯のやり方をまとめてレビューしました。
ソロキャンプだと0.5合〜多くても1合と、なかなかたくさんの量を炊飯する機会は少ないのですが、普段から色々なクッカーを使って炊飯していたので、2合・3合と増えても特に失敗することなくご飯は炊けました!
焦げ付くこともなく、いい感じの硬さで炊けた!
お家での炊飯は風の影響がないため時間通り炊けば失敗しませんし、キャンプで炊飯する時も炊飯後一度蓋を開けて炊き具合をチェックすれば、まず失敗することなくご飯は炊けます!
水気が残ってるなら追加で3分!
せっかくメスティンを買ったんだし、キャンプだけでなくお家でご家族のために炊飯するのにも使えますし、グルキャンとかでもええ格好が出来ます(笑)
初めての炊飯であれば、この記事を参考にまずはお家で一度試してみてください!
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