アルコールストーブを使った炊飯は、燃料の量で燃焼時間を調整出来るため、着火してから蒸らしまでほっらかすだけの「自動炊飯」でご飯が炊けます。
炊飯時間と水の量を間違えなければ、失敗せずに炊飯が出来る!
元祖アルコールストーブとして定番人気の「トランギア アルコールバーナー」と、同じくトランギアの人気クッカー「メスティン」を使って無洗米を一合炊飯する場合は、お水の量230ml・燃料用アルコール40mlで焦げつくことなく美味しいご飯が炊けました!
燃料40mlで約15分燃焼!
蒸らしも合わせて30分ほどの自動炊飯でご飯が炊ける!
この記事では、「トランギア アルコールバーナー」と「トランギア メスティン」を使った自動炊飯のやり方を徹底レビューします。
トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った炊飯
アルコールストーブやクッカーは、色々なアウトドアブランドから販売されてますが、その中でもスウェーデンのアウトドア用調理器具メーカー「トランギア(trangia)」は、特にキャンパー人気が高いブランドです。
今や100均やニトリでも買える四角い飯盒「メスティン」は、トランギアから人気の火がついた定番のアルミクッカーです。
キャンパー所有率が高い超人気のクッカー!
トランギア アルコールバーナーも、元祖アルコールバーナーとして昔から登山家さんを中心に人気が高い定番のストーブです。
トランギアを代表する人気ギア!
アルコールストーブはそこまで火力が強いわけではなく、基本湯沸かしに使う予備のストーブとして活躍しますが、炊飯にも使うことが出来ます!
トランギア アルコールバーナー
製品名 | トランギア アルコールバーナー TR-B25 |
---|---|
サイズ | φ7.5×H4.5cm |
重量 | 110g |
使用燃料 | エチルアルコール、メチルアルコール |
燃焼時間 | アルコールタンク2/3(約70ml)の注入量で約25分燃焼 |
トランギア アルコールバーナーは、真鍮製で作られた経年変化を楽しめるアルコールストーブです。
110gとアルコールストーブの中だとちょっと重たい。
それでも、ガスバーナーを持っていくよりかは軽量!
1925年より生産されてるアルコールストーブの元祖として、現代のキャンプブームまで半世紀以上も愛されてる定番人気のアルストです。
火力調整・消化用の蓋付きなため、湯沸かしだけでなく簡単な調理や炊飯も出来ます。
トランギア メスティン
製品名 | トランギア メスティン | トランギア ラージメスティン |
---|---|---|
サイズ | 17×9.5×H6.2cm | 20.7×13.5×H7cm |
容量 | 750ml | 1350ml |
重量 | 150g | 270g |
材質 | アルミ(無垢) | アルミ(無垢) |
炊飯の目安 | 1.8合 | 3.5合 |
メスティン(messtin)とは「mess=兵隊の食事」と「tin=ブリキ缶」を組み合わせた造語で、日本で言うところの飯盒です。
メスティン本来の用途は、兵隊さんが食事を持ち運ぶ弁当箱として使ったり、配給を受け取る時の取り皿などに使われています。
「トランギア以外のメスティン」=「偽物」と勘違いしてるキャンパーさんも多いですが、「メスティン」はブランド名などではなく「飯盒」を英語で言っただけのただの一般名詞です。
どのメスティンも本物のメスティン!
トランギア メスティンが有名なだけ!
トランギア以外にも色々なアウトドアメーカーさんからメスティンが販売されてますし、ダイソーやニトリなどで買える安いメスティンも全て本物のメスティンです。
トランギアに限らず、どのメスティンでも炊飯のやり方は基本一緒!
メスティンは炊飯だけでなく、料理の基本調理法である「焼く」・「茹でる」・「炒める」・「揚げる」・「煮る」・「蒸す」・「和える」などの調理も出来る万能クッカーのため、キャンパーさんを中心に絶大な人気を誇ってます。
レシピブックまで発売されてるほど人気!
一合炊飯に必要な燃料の量は?
トランギア アルコールバーナーの燃料として使用する「燃料用アルコール」は、ドラッグストアやアウトドアショップ、ホームセンターなどで購入出来ます。
販売してるメーカーによって価格は異なりますが、「ケンエー 燃料用アルコール」が比較的リーズナブルで入手もしやすいです!
ドラッグストアで買える燃料用アルコール!
トランギア アルコールバーナーは、タンクに燃料用アルコールを2/3(約70ml)入れることで、約25分間燃焼します。
- Qトランギア アルコールバーナーとメスティンで炊飯する時の燃料の量は?
- A
一合炊飯する場合は15分ほど火にかけておきたいため、炊飯するために必要な燃料は40mlです。
トランギア アルコールバーナーは風防や五徳が必要!
トランギア アルコールバーナーは風の影響を受けやすく、風が強いと燃焼効率が悪化し時間通り燃料を調整しても炊けなかったり、途中で火が消えてしまう恐れがあります。
風から守るためにも「風防」が必要!
また、アルコールストーブに直接クッカーを置くことも出来ないため「五徳」も必要です!
持ち運びを考えると風防と五徳を別々に準備するのは荷物になるし、忘れてしまうリスクも高いため、風防と五徳が一体になった「風防兼五徳」を使うのがおすすめです!
風防兼五徳も色々なメーカーから販売されてますが、うちは、MUNIEQ(ミュニーク)から販売されてる重さ17gの超軽量な風防兼五徳「ミュニーク X -Mesh Stove Laarge」がお気に入りです。
軽いしスタッキングもしやすいからおすすめ!
無洗米一合に対し、お水の量は230ml!
- Qトランギア アルコールバーナーを使った一合炊飯に必要なお水の量は?
- A
無洗米一合に対し、お水の量230mlで炊飯すれば、芯が残ったり焦げついたりすることもなく、美味しく炊けました。
キャンプ場は炊事場が遠かったり、無かったりもありますし、綺麗なお水が出るとも限らないため、普通精米よりかは無洗米がおすすめです。
お米を持ち運ぶのはジップロックなどでもOKですし、100均に行けば色々なケースも販売されてます。
「シェラカップ用カップ」が一合持って行くのに使いやすいサイズ感!
無洗米は普通精米と比べると米粒が小さいため、同じ1合でも米粒の数が多い分、水を多く入れて炊飯する必要があります。
使用する火器によってお水の量は変わりますが、トランギア アルコールバーナーを使って炊飯する場合は無洗米1合に対し、お水230mlでいい感じで炊くことが出来ました。
水が少ないと芯が残ったり、焦げやすくなる。
プラス20〜30mくらい多くなっても、火にかける時間を調整すれば炊けるから多い分には挽回出来る!
炊飯方法や使用するクッカーによってお水の量は変わる!
アルコールバーナーや固形燃料を使う場合は230mlで炊飯してますが、焚き火やバーナーで炊飯する時は火力が強いため、少しお水を増やして250mlで炊飯してます。
使うクッカーや炊飯方法によってお水の量は変わってくるため、お水の量はあくまでも目安として参考にしてください。
焚き火とか火力が強い時は水を多めに入れて炊飯すれば失敗しにくい!
トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った自動炊飯
トランギア アルコールバーナーとトランギア メスティンを使った炊飯のやり方をレビューします。
アルコールストーブを使った炊飯であれば、燃料で炊飯時間を調整すれば着火〜蒸らしまでほったらかすだけの「自動炊飯」でお米が炊けます!
着火したら後はほったらかすだけでお米が炊ける!
- STEP1メスティンの中に無洗米1合とお水250mlを入れて浸漬
- STEP2トランギア アルコールバーナーの準備
- STEP3着火して炊飯から蒸らしまで30分:自動炊飯
- 完成トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った自動炊飯:完成
STEP1:メスティンの中に無洗米1合とお水230mlを入れて浸漬
まずは、トランギア メスティンの中に無洗米一合と、お水を230ml入れて浸漬させます。
トランギア メスティンはメモリが付いていませんが、内側に持ち手を固定している「リベット」と呼ばれる金具が付いてます。
無洗米一合入れた後、リベットの下あたりまで水を入れると約230ml、真ん中あたりで約250mlくらいとなるため、計量カップを忘れた時はリベットの位置を参考にお水を入れることも出来ます。
お米は吸水させてから炊飯すると、炊き上がりのふっくら感が大きく変わるため、最低30分以上浸漬させておきます。
しっかりとお米に水を吸水させた方が美味しく炊ける!
浸漬前と吸水後のお米は見た目から違うし、最初は浮いてたお米たちが吸水されることで完全に沈み米粒の大きさもかなり変わっているため、時間を計り忘れても見た目で判断出来ます。
STEP2:トランギア アルコールバーナーの準備
無洗米を浸漬させている間にトランギア アルコールバーナーの準備をしておきます。
トランギア メスティンの一合炊飯で必要な燃料用アルコールの量は40mlです。
タンクの中に燃料用アルコールを40ml入れたら、風防や五徳をセットしておきます。
風防兼五徳でもOK!
STEP3:アルコールバーナーを着火して蒸らしまで30分:自動炊飯
浸漬が終わったら、メスティンを五徳の上に置いて着火し自動炊飯を開始します。
吹きこぼれ防止のために重石を蓋の上に置いておく!
トランギア アルコールバーナーは燃料40mlで約15分ほど燃焼します。
蒸らし時間を15分とすると、着火してから30分ほどほったらかしておくだけでほぼ自動でご飯が炊ける計算となります!
7〜8分ほどで吹きこぼれが始まり、15分くらいで火が消える!
着火したら30分のタイマーをかけて放置しておくだけ!
どうしても不安なら一度蓋を開けて確認!
本当にアルコールストーブで炊けてるのか心配な場合は、火が消えた後一度フタを開けて炊き具合をチェックすれば確実です!
風の強さなどで燃焼効率が悪化してる時もあるし!
まだお米に水気が残っている場合は更に3分間追加で火にかけ、特に問題なくいい感じで炊けてるのであればそのまま蒸らしに入ります。
トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った自動炊飯:完成
着火して30分のタイマーが鳴れば、トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った自動炊飯は完成です。
炊飯時間と水の量を調整したおかげで、焦げつくことなくふっくらと美味しいご飯が炊けました!
特に難しいポイントや注意点もなく、簡単にご飯は炊ける!
寒い時期はクーラーバッグなどで保温しながら蒸らすのがおすすめ!
トランギア メスティンはペラペラな超薄いアルミクッカーのため、蒸らし中はクーラーバッグに入れたり、タオルで巻いといてあげた方が冷めにくいです。
熱しやすく冷めやすいのがメスティンのデメリット。
冬時期の炊飯は蒸らしている間にご飯が冷めてしまうため、自動炊飯よりかはアルコールストーブの炎が消えたらメスティンをタオルに包んだり、保冷バッグなどに入れて蒸らした方が熱々のご飯を食べれます。
猫舌キャンパーさんは、逆に冷めてる方が食べやすいかも。
味も変わらないし、なんのメリットもなかった。
まとめ:トランギア アルコールバーナーとメスティンを使った炊飯
この記事では、トランギア アルコールバーナーとトランギア メスティンを使った自動炊飯のやり方をレビューしました。
トランギア メスティンは薄いペラペラなアルミ製クッカーのため火の通りは良いのですが、炊飯時間が長すぎたり水が少なかったりすると、すぐに焦げついてしまいます。
トランギア アルコールバーナーはそこまで火力が強いわけではないため、炊飯時間を区切って40mlのアルコール燃料で炊飯すれば、焦げつくことなく自動炊飯が出来ました。
焦げさえしなければ挽回は可能!
今回はトランギア アルコールバーナーとメスティンを使っての炊飯を紹介しましたが、焚き火やガスバーナー、固形燃料など、色々な火器で炊飯することが出来ます。
もちろん違うクッカーを使っても炊ける!
失敗せずにトランギア アルコールバーナーやメスティンを使った炊飯をやってみたいキャンパーさんは、この記事を参考に試してみてください!
時間と水の量を守れば失敗せずに炊飯できる!
コメント