トランギア製を筆頭に、キャンパー人気の高い四角い飯盒「メスティン」!
メスティンは固形燃料やアルコールストーブ、焚き火やガスコンロなど、色々な火器を使って炊飯することが出来ますが、今回はメスティンとバーナーを使った炊飯方法をレビューします。
CB缶バーナーでも、OD缶バーナーでも炊飯はできる!
固形燃料やアルコールストーブは火力が決まっているので、ほったらかしたままでも簡単に炊飯が出来ますが、バーナーは火力が強いため、失敗するとご飯が焦げついてしまいます。
火力調整が大事!
焦げつくと掃除もめんどくさい。
メスティンとバーナーを使って焦げつきなく炊飯するためには火力調整が大事ですが、「バーナーパッド」を使うことでそこまで火力を気にせずとも失敗せずに炊飯が出来ます。
バーナーパッドを使えば「とろ火調理」が出来る!
この記事では、トランギア メスティンとバーナーを使った炊飯のやり方や、バーナーパッドを使うべき理由や注意点などをまとめてレビューします。
メスティンとバーナーを使った炊飯にはバーナーパッドが役立つ!
トランギア メスティンは超薄いペラペラなアルミ製クッカーのため、ちょっとバーナーの火力を上げただけですぐに焦げついてしまいます。
火加減が難しい。
コツを掴めば美味しくご飯も炊けるし、メスティンは万能クッカーのため、お鍋やラーメン、揚げ物用のクッカーとしても役立ちます。
メスティンとバーナーを使った炊飯は、火力と水の量を間違えなければ失敗せずに炊飯出来ますが、バーナーパッドを使うことで、そこまで火力に気を使わなくても炊飯出来ます!
炊飯にバーナーパッドを使うのがおすすめな理由!
今回はメスティンとバーナーの炊飯に「SOTO レギュレーターストーブ ST-310」を使用しました。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310に限らず、アウトドア用バーナーの炎は風の影響で火力が落ちないように、一点集中型で炎を出します。
メスティンは長方形のクッカーだし、一点に炎が当たり続けるとで焼きムラが起きたり、焦げつき安くなります。
バーナーパッドは一点に集中した炎を、全体的に温まる熱に変換してくれるため、クッカー全体に炎が当たることで焼きムラや焦げつきを防いでくれます。
バーナーパッドを使えば「トロ火調理」が出来る!
ユニフレーム バーナーパット M
製品名 | ユニフレーム バーナーパット S | ユニフレーム バーナーパット M |
---|---|---|
サイズ | 12×12cm | 15×15cm |
重量 | 50g | 65g |
トランギア メスティンのサイズはW17×D9.5×H6.2cmです。
メスティンのサイズに合うように、うちは「ユニフレーム バーナーパット M(15×15cm)」を使い、メスティンとバーナーを使って炊飯してます。
今は100均のアウトドアコーナーもかなり充実しているため、キャンドゥでもバーナーパッドを購入することが出来ます。
最近の100均はなんでも売ってる!
ユニフレーム ミニロースター
製品名 | ユニフレーム ミニロースター |
---|---|
使用時サイズ | 直径15×高さ2.5cm |
収納サイズ | 直径15×高さ1.5cm |
重量 | 約135g |
材質 | 上網:鉄・クロームメッキ バーナーパット:特殊耐熱鋼FCHW2 |
ユニフレームからはバーナーパットだけでなく、バーナーパットと網が一体になった「ミニロースター」も販売されてます。
ユニフレーム ミニロースターはひとり焼肉などを楽しむのに便利な網ですが、網を取り外すことでバーナーパットだけで使用することも出来ます。
ソロキャンプに使いやすい網!
ミニロースターのバーナーパットは円形ですが、トランギア メスティンと合わせて使ってもサイズ感はフィットしたので、2WAYで使えるユニフレーム ミニロースターが個人的にはおすすめです!
バーナーパッドを使用する上での注意点!
暖められた空気は軽くなり上に上昇しますが、「熱は高い方から低い方へ移動」するため、バーナーパッドを使うと輻射熱によって下側がかなり熱くなります。
一体型OD缶バーナーのように下にガス缶があると、バーナーパッドからの輻射熱によりガス缶が温められてしまい爆発してしまう恐れがあるため危険です!
一体型OD缶バーナーは輻射熱でかなり熱くなるからおすすめしない!
SOTO レギュレーターストーブ ST-310でバーナーパッドを使用する時も、あまりガス缶の方にバーナーパッドが行かないように注意が必要です!
トランギア メスティンとバーナーを使った炊飯
バーナーパッドを使えば失敗せずに炊飯出来ると伝えましたが、バーナーパッドを使わなくても水の量と炊飯時間や火加減を調整すれば焦げつくことなく炊飯出来ます。
バーナーパッドを使った炊飯と、バーナーパッドを使わない炊飯両方でご飯を炊いてみたので、それぞれの違いなども比較しながら炊飯のやり方をレビューします。
- STEP1メスティンにお米とお水を入れて浸漬
- STEP2バーナーの準備
- CB缶バーナー:バーナーパッドを使用
- OD缶バーナー:バーナーパッドは使わない
- STEP3メスティンを火にかけて炊飯開始
- CB缶バーナー+バーナーパッド:炊飯時間は15分
- OD缶バーナー:炊飯時間は10分
- STEP4火から下ろして10〜15分蒸らす
- 完成メスティンとバーナーを使った炊飯 完成
STEP1:メスティンにお米(無洗米1合)とお水(250ml)を入れて浸漬
トランギア メスティンとバーナーを使って炊飯する時は、無洗米1合に対してお水は250mlで炊飯すると焦げ付きなく炊飯出来ます。
アルコールバーナーや固形燃料を使って炊飯する時は、無洗米1合に対してお水は230mlで炊飯しましたが、バーナーの方が火力が強いため焦げ付かないよう水の量を少し増やしました。
トランギア メスティンにはメモリがついてないため、計量カップなどを使って水の量を計らないといけないのですが、内側に持ち手を固定している「リベット」という金具を目安に計ることも出来ます。
無洗米1合とお水を250mlを入れると、ちょうどリベットの真ん中あたりになりました。
計量カップを忘れてしまった時の参考に!
メスティンの中にお水と無洗米を入れたら、30分以上浸漬(お米に水を吸わせる)させときます。
お米の浸漬をするとしないとでは、炊き上がりのふっくら感や味がが大きく変わってくるため、必ず吸水させることが美味しいご飯を炊くコツです!
浸漬前の無洗米と吸水後の無洗米を比較すると、吸水後の無洗米は全部下に沈んでおり、お米の形や大きさも変わっているため、見ただけで判断することも出来ます。
吸水出来たかどうかは、見た目でもはっきりとわかる!
STEP2:バーナーの準備
吸水中にバーナーを準備しておきます。
今回はCB缶バーナーにSOTO レギュレーターストーブ ST-310を使用し、OD缶バーナーにはSOTO アミカスを使用しました。
風が強い時は燃焼効率が悪くなり上手に炊けなくなるため風防をセットし、風が当たらないようにしておきます。
SOTO レギュレーターストーブST-310には、はじめからバーナーパッドをセットして、弱火〜中火の間で炊飯します。
SOTO アミカスは輻射熱が心配なので、バーナーパッドは使用せず弱火のまま炊飯しました。
STEP3:メスティンを火にかけて炊飯開始
SOTO レギュレーターストーブ ST310は、バーナーパッドをはじめから敷いているため、15分間ほったらかして炊飯します。
途中少し吹きこぼれも起きますが、気にせず15分のタイマーが鳴るまで火にかけて炊飯しときます。
SOTO アミカスはバーナーパッドを敷かずに炊飯しているため、炊飯時間は10分です!
トランギア メスティンは蓋の密閉度が高いため、重石などを乗せなくて炊飯はできますが、個体差によって変わってくる恐れもあるので、重石を乗せておいた方が安心です!
STEP4:火から下ろして10〜15分蒸らす
タイマーが鳴ったら一度火から下ろして炊き具合をチェックします。
炊飯後のメスティンはとっても熱くなっているため、グローブは必ずつけておきましょう!
フタを開けて確認した時に、まだ水気が残っているのであれば再度追加で3分間炊飯し、ちょうどいい感じに炊けてるのであれば、フタを閉じて蒸らしに入ります。
トランギア メスティンはペラペラな薄いアルミ製クッカーのため、クーラーバッグやタオルなどを巻いて蒸らした方が冷めにくいです。
猫舌さんであれば、別に巻かずに蒸らしてもOK!
色々なサイトでメスティンを蒸らす時は、「タオルなどに包んで逆さまにして蒸らす」と書いてありますが、逆さまにせずとも蒸らせますし、逆さまにする理由もないのでそのまま蒸らしてOKです!
メスティンとバーナーを使った炊飯 完成
蒸らしが終わったら、トランギア メスティンとバーナーを使った炊飯は完成です。
火加減や炊飯時間を調整したため、バーナーパッドを使用してもしなくても焦げつくことなく炊飯することが出来ました。
ただ、どうしても焦げつくのが心配ならバーナーパッドを使って炊飯した方が焦げつきのリスクを減らすことが出来ます!
炊飯時間と水の量が大切!
焦げつくのが心配なら水蒸気炊飯がおすすめ!
バーナーパットを使っても焦げつきのリスクは0にはなりません。
どうしても焦げつくのが心配なら、絶対に失敗せず炊ける水蒸気炊飯がおすすめです。
蒸気の力で炊いてるため絶対に焦げつかないし、炊飯時間や火力を気にせず美味しいご飯を炊くことが出来ます。
0.5合とかちょっとだけ炊飯するのにも活躍!
トランギア メスティンと比較しても値段が変わらないのに、クッカーがセットになってお得になった「EPI アルミ3点食器セットや6点食器セット」は、水蒸気炊飯しやすいクッカーセットです。
EPI アルミ3点食器セットでもOK!
- 事前準備水蒸気炊飯するために準備するアイテム
準備するアイテムは基本的にはメスティンの炊飯と一緒です。
水蒸気炊飯の場合は、0.5合などちょっとだけ炊飯したい時も失敗せずに炊飯することが出来ます。
- STEP1Sカップにお米(無洗米0.5合)とお水(100ml)を入れて浸漬
EPI アルミ6点食器セット Sカップの中にお米0.5合とお水100mlを入れて浸漬させます。
EPI アルミ6点食器セットにはメモリがついてないため、ダイソー シェラカップ用ケースがメモリ付きでお米も入るし、EPI 6点食器セットの中にスタッキングが出来ておすすめです。
- STEP2Lカップの中に網とお水を入れる
Lカップの中に底上げ用の網(キャンドゥ シェラカップ用網)と、網にかかるくらいのお水を入れときます。
お米と水が入ったSカップをスタッキングすることで、中子として蒸気の力で水蒸気炊飯が出来ます。
- STEP3EPI アルミ6点食器セットを火にかけて15分ほど水蒸気炊飯
吸水が終わったらEPI アルミ6点食器セットを火にかけて15分ほど水蒸気炊飯します。
水蒸気炊飯のため、バーナーパットを使用せずとも失敗せずにご飯が炊けます。
- 完成EPI アルミ6点食器セットを使った水蒸気炊飯 完成
時間が経ったら火から下ろし、10分ほど蒸らしたら水蒸気炊飯は完成です!
お米が入ったカップに直接火が当たるわけではないため、絶対に焦げつかないし、芯まで火が通った美味しいご飯が炊けます。
水蒸気炊飯と言えば戦闘飯盒2型が有名ですが、普通のクッカーセットでも底上げすれば水蒸気炊飯は出来ますし、カップを入れ替えればスノーピーク アルミクッカーセットなど別のクッカーを使っても水蒸気炊飯が出来ます。
メスティンで炊飯するよりも確実!
まとめ:バーナーで炊飯する場合はバーナーパッドが役立つ
今回はメスティンとバーナーを使った炊飯や、バーナーバッドの魅力をレビューしました。
バーナーは固形燃料やアルコールストーブと違い火力が強いため、バーナーパッドを敷いて炊飯した方が、焦げつきを抑え上手に炊くことが出来ます。
バーナーパッドは炊飯だけでなく色々な調理にも役立つため、一枚持っておいて損はないアイテムです。
火加減や水の量、炊飯時間を調整することでバーナーパッドを使用しなくても、失敗せずに炊飯することは出来ますが、最初はバーナーパッドを使って練習した方が確実に炊けます!
風が強くてアルコールストーブや固形燃料を使った炊飯が難しい時は、バーナーを使って炊飯した方が、失敗もなく上手に炊くことが出来ます。
風が強いと燃焼効率が落ちて、アルストや固形燃料の火力だと芯が残る。
その日の天気や持っていく火器によって、ちょっとだけ炊飯時間や水の量などが変わってきますが、基本的な炊飯のやり方はメスティンでも他のクッカーを使っても一緒です。
色々な炊飯方法を試してみて、自分のキャンプスタイルにあった炊飯を見つけてください!
ご飯はちょっとだけ炊きたいって時は水蒸気炊飯が確実!
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