メスティンをお家のガスコンロで炊飯！1合炊きと2合炊きの炊き方は？

キャンパーさんに絶大な人気を誇る四角いクッカー「メスティン」は、トランギア製が有名ですが、100均をはじめ色々なメーカーさんからも販売されてます。

メスティンは飯盒としてご飯を炊くことはもちろん、お鍋やラーメン、蒸し料理など色々な調理が出来る万能クッカーです。

今回は「メスティンをお家でも使おう！」ってことで、メスティンとガスコンロを使った炊飯のやり方を紹介します。

お家で使うガスコンロは、アウトドアで使う固形燃料やアルコールストーブなどと違い細かく火力の調整が出来ますし、何より風の影響がないので、失敗することなく炊飯ができます！

固形燃料やアルコールストーブは火力が弱いため15〜20分ほど炊飯時間が掛かりますが、ガスコンロを使えば10分火にかけて後は蒸らして完成です！

この記事では、トランギア メスティンとガスコンロを使った1合炊飯のやり方と、ラージメスティンとガスコンロを使った2合炊飯のやり方を詳しくレビューします。

メスティンをお家のガスコンロを使って炊飯！

メスティンを使った炊飯は、キャンプであれば焚き火であったり、ガスバーナーや固形燃料、アルコールストーブなどを使ってご飯が炊けます。

基本的な炊き方はどの火器を使っても一緒なのですが火力が異なるため、水の量や炊飯時間は使用する火器によって異なります。

お家のガスコンロを使ってメスティンを炊飯する場合は、風の影響を気にしなくて良いし、火力もつまみひとつで簡単に変えることが出来るため、超簡単に炊飯出来ます。

トランギア メスティン

製品名	トランギア メスティン	トランギア ラージメスティン
サイズ	17×9.5×H6.2cm	20.7×13.5×H7cm
容量	750ml	1350ml
重量	150g	270g
材質	アルミ（無垢）	アルミ（無垢）
炊飯の目安	1.8合	3.5合

トランギア メスティンは、最大1.8合まで炊ける「メスティン」と最大3.5合まで炊ける「ラージメスティン」が販売されてます。

メスティンはトランギア製が有名なため、「トランギア以外のメスティン」＝「偽物」と思っている方も多いのですが、「メスティン」はブランド名などではなく、ただの一般名詞です。

料理の基本調理法である「焼く」・「茹でる」・「炒める」・「揚げる」「煮る」・「蒸す」・「和える」など、どんな料理もメスティンを使って調理ができる万能クッカーなため、キャンパーさんに人気が高いキャンプ用クッカーです。

トランギア メスティンは元祖メスティンとして人気が高いのですが、「無垢のアルミ」で作られているため、焦げ付きやすかったり、変色や黒ずみが付着しやすいです。

トランギア以外のメスティンは、だいたいアルマイト加工やテフロン加工などが施されているため、シーズニングの必要もないし、焦げつきにくいように加工されてます。

普通精米と無洗米では水の量が変わる！

キャンプで炊飯する時は、炊事場が遠かったり綺麗な水が出るとも限らないため無洗米が便利なのですが、今回はお家のガスコンロで炊飯するため、普通精米・無洗米どちらを使ってもOKです。

無洗米は普通精米と比較すると米粒が小さく、同じ一合でも無洗米の方が米粒の数が多くなるため、普通精米よりも少し水の量を増やして炊飯します。

1合の無洗米を炊飯器で炊くのに必要なお水は約230mlですが、ガスコンロで炊く場合は焦げつきを防止するため、無洗米１合に対して250mlのお水で炊くと失敗せずに炊飯出来ます。

トランギア メスティンはメモリがついてません。

お家で炊飯する時は計量カップを使って水の量は計れますが、キャンプで炊飯する場合はシェラカップなどを使って計ります。

軽量カップなどが無い場合は、メスティンの内側に持ち手を固定されてる「リベット」という金具を目安に計ることも出来ます。

ガスコンロの炊飯は無洗米1合に対しお水は250ml入れるため、だいたいリベットの真ん中あたりとなります。

お米は30分以上浸漬した方がふっくらと美味しく炊ける！

メスティンの中にお米とお水を入れたら、30分以上浸漬させます。

浸漬せずに炊いたお米と、しっかりと吸水させて炊いたお米だと、炊き上がりのふっくら感や味が大きく変わってくるため、お米は必ず吸水させることが美味しいご飯を炊くコツです！

吸水前の無洗米と浸漬後のお米を比較すると、見た目でも判断出来るほど沈み具合や米粒の形、大きさが変わってます。

ガスコンロを使って1合炊飯するなら炊飯時間は10分でOK！

メスティンとガスコンロを使って1合炊飯するのであれば、炊飯時間は10分でOKです！

最初の3分間は中火で炊き、残りの7分は弱火にして炊飯することで、焦げつきもなくちょうどいい硬さのお米が炊けました！

ガスコンロのメーカーによって火力は変わってきますが、弱火のまま12分ほったらかした炊飯でもご飯は炊けました。

お家で炊飯する場合は蒸らし中に保温しなくても熱々で食べれる！

トランギア メスティンは、ペラペラなアルミ製クッカーのため、熱しやすく冷めやすいです。

寒い時期のキャンプだと蒸らしている間に冷めてしまうため、クーラーバッグに入れたりタオルで包んだりしながら蒸らすと保温状態が続きます。

お家で炊飯する場合は、よほど家の中が冷えてない限りそこまで急激に温度が下がるわけでもないため、特にクーラーバッグなどに入れて保温しながら蒸らさなくても熱々のご飯が食べれます！

メスティンを蒸らす時ひっくり返す！？

色々なサイトで「メスティンはタオルなどに包んでひっくり返して蒸らす！」などと書いてありますが、ひっくり返さなくても蒸らせますし、味の変化もありません。

そもそも何故メスティンだけ逆さまにひっくり返して、他のクッカーを使って炊飯する時はひっくり返さないのか疑問に思っていたのですが、特に逆さまにするメリットはなかったため、そのままクーラーバッグに入れて蒸らしておけば炊き上がります！

メスティンとガスコンロを使った炊飯：1合炊き

お家のガスコンロを使うのであれば風の影響を受けないため、水の量と炊飯時間さえ守れば簡単に炊飯出来ます。

トランギア メスティンとガスコンロを使った1合炊飯の炊き方をレビューします。

STEP1：メスティンにお米（無洗米1合）とお水250ml入れて浸漬

トランギア メスティンはMAX1.8合まで炊飯することが出来ますが、まずは基本となる1合の炊飯のやり方を紹介します。

まずは、メスティンの中に無洗米1合とお水250ml入れて30分以上浸漬させておきます。

STEP2：中火3分・弱火7分 計10分火にかけて炊飯

お米の吸水作業（浸漬）が終わったら、メスティンをガスコンロに置いて炊飯開始です！

メスティンを火にかけてから5分弱で沸騰し吹きこぼれが始まるため、蓋が圧で外れないように重石を上に置いときます。

メスティンとガスコンロを使った炊飯時間は、最初は中火で3分、その後弱火で7分の計10分の炊飯で、いい感じの硬さのお米が炊けました！

蓋を開けて一度炊き具合をチェックすると失敗しない！

計10分の炊飯でいい感じに水も抜けてご飯は炊けてるはずですが、タイマーが鳴ったら一度フタを開けて炊き具合をチェックしておくと安心です！

まだお米に水気が残っているのであれば、再度3分ほど火にかけてしっかりと水気は飛ばしておきます。

STEP3：火から下ろして15分ほど蒸らす

10分のタイマーが鳴ったら蓋を開け、炊き具合もいい感じであれば火からおろし15分ほど蒸らします。

メスティンとガスコンロを使った炊飯：完成

蒸らしが終われば、メスティンとガスコンロを使った炊飯は完成です！

お家の中は風の影響がありませんし、ガスコンロは常に一定の炎で炊飯出来るため、失敗することなくメスティンで美味しいご飯を炊くことが出来ました。

火にかける時間も10分と短めに抑えたおかげで、焦げつくことなく綺麗に炊飯することが出来ます！

ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯：2合炊き

ラージメスティンはMAX3.5合まで炊飯出来ます。

基本、炊飯のやり方はノーマル メスティンと一緒なのですが、ラージメスティンを使った2合炊きはサイズが大きい分、少し炊飯時間を伸ばして炊きました。

トランギア ラージメスティンとガスコンロを使った2合炊飯の炊き方をレビューします。

STEP1：ラージメスティンにお米（無洗米2合）とお水500ml入れて浸漬

まずは、ラージメスティンの中に無洗米2合とお水500ml入れて30分以上浸漬させておきます。

STEP2：中火5分・弱火7分 計12分火にかけて炊飯

お米の吸水作業（浸漬）が終わったら、メスティンをガスコンロに置いて炊飯開始です！

メスティンを火にかけてから7分弱で沸騰し吹きこぼれが始まるため、蓋が圧で外れないように重石を上に置いときます。

メスティンを使った1合炊飯は計10分の炊飯でしたが、2合だからと倍の計算で火にかけると確実に焦げてしまいます。

ラージメスティンを使った2合炊きは、最初は中火で5分、その後弱火で7分の計12分の炊飯でいい感じの硬さのお米が炊けました！

STEP3：火から下ろして15分ほど蒸らす

12分のタイマーが鳴ったら蓋を開け、炊き具合もOKであれば火からおろし15分ほど蒸らします。

ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯：完成

蒸らしが終われば、ラージメスティンとガスコンロを使った炊飯は完成です！

ラージメスティンを使った2合炊きですが、水の量や炊飯時間が異なるだけで特に問題なく簡単に炊くことが出来ました。

火にかける時間も12分と短めに抑えたおかげで、焦げつくことなく綺麗に炊飯出来てます！

まとめ：メスティンとお家のガスコンロを使った炊飯

今回は、メスティンとお家のガスコンロを使った炊飯のやり方をまとめてレビューしました。

トランギア メスティンを使った炊飯は、固形燃料やアルコールストーブなど色々ありますが、お家であれば風の影響を受けませんし、火力調整もしやすいため、ガスコンロを使った炊飯が一番簡単で確実に炊けました。

一人暮らしでお家に炊飯器がないのであれば、メスティンを使うのもありだし、ガスコンロを使って簡単に炊飯は出来ます！

「キャンプだけで使うのはもったいない！」・「お家でもキャンプギアを活躍させたい！」などと考えているキャンパーさんは、初めの一歩としてメスティンとガスコンロの炊飯を試してみてください！

おまけ：0.5合とかちょっとだけ炊きたいなら水蒸気炊飯がおすすめ！

メスティンとガスコンロを使った炊飯は、水の量と炊飯時間さえ間違えなければ失敗せずに炊飯出来ますが、0.5合とかちょっとだけ炊飯したい場合は「水蒸気炊飯」がおすすめです！

「 EPI アルミ3点食器セット」は、メスティンよりもリーズナブルに購入出来ます！

水蒸気炊飯と言えば戦闘飯盒2型が有名ですが、そんな高価なクッカーを使わなくても水蒸気炊飯は出来ます！

メスティンを使った炊飯も簡単ではありますが、他のクッカーを使っても炊飯は出来ますし、水蒸気炊飯は絶対に失敗しない炊き方なため、自分のキャンプスタイルに合った炊飯を試してみてください！