冬時期はキャンプでお鍋を食べる機会がグッと増えます。
普段お鍋を食べる時に使っているクッカーはアルミパーソナルクッカーやビリーコッヘル、戦闘飯盒2型など1Lサイズのクッカーが多いです。
しかし、お米を炊いて鉄板でお肉を焼気、その後お鍋までとなるとさすがに1Lサイズだと量が多く食べきれないことに気づき、クッカーの見直しを計りました。
焚き火調理はゆっくりと、チョビチョビ食べてるから少ない量でもお腹いっぱいになる。
ただ歳をとっただけちゃう!?
うちはキャンプでは必ずお米を食べる派なので、炊飯用に「エバニュー バックカントリーアルミポット」や「EPI アルミ3点食器セット」などを持って行きます。
スタッキングまで考えると大体700ml前後のクッカーが、自分のキャンプスタイルには合うと思い見つけたのが、よく旅館や古い居酒屋さんなどで見かける小さなお鍋「田舎鍋(いろり鍋)」です。
田舎鍋(いろり鍋)は重たい鉄鋳物が主流ですが、キャンプにも持ち運びしやすい軽量のアルミ製田舎鍋もあります!
デザインも良いし、キャンプとの相性が高い!
見た目だけで美味しそうに感じる!
サイズも0.7Lの小さいサイズから4Lくらいの大きいサイズまで豊富にあるため、自分のキャンプスタイルに合った量や、スタッキングのしやすさなどで田舎鍋(いろり鍋)を選べます。
この記事では、キャンプで使えるアルミ製の「田舎鍋(いろり鍋)」の基本情報をはじめ、実際にキャンプで使ってみて感じたことや、スタッキング例などをまとめてレビューします。
キャンプで使いたいアルミ製「田舎鍋(いろり鍋)」
- Qいろり鍋とは?
- A
いろり鍋は「田舎鍋」・「やまと鍋」とも呼ばれてる、囲炉裏で使用することを目的とした取っ手(つる)付きの鍋です。
必ずしもキャンプ用ってわけではありませんが、100均を含め色々なメーカーから田舎鍋(いろり鍋)は販売されてます。
昔ながらの鉄鋳物の田舎鍋を持ち運ぶのはさすがに重たいため、キャンプで使うならアルミ製の田舎鍋がおすすめです。
焚き火調理だけでなく、固形燃料やアルコールストーブを使って調理もできる!
お鍋を食べてるって感じの鍋!
田舎鍋(いろり鍋)は直径15cmくらいの小さなサイズから、30cmを超える大きな鍋まで色々なサイズが販売されてるため、自分が食べれる量に合わせて選ぶことが出来ます。
まずはキャンプに使えそうなネットで買える田舎鍋(いろり鍋)を3つ紹介します。
EBM アルミ 田舎鍋
サイズ | 15cm | 18cm | 24cm | 27cm |
---|---|---|---|---|
外寸 | φ150mm | φ180mm | φ240mm | φ270mm |
内寸 | φ140mm 深さ:50mm | φ170mm 深さ:55mm | φ230mm 深さ:80mm | φ270mm 深さ:92mm |
重量 | 350g | 400g | 910g | 1.55kg |
容量 | 0.7L | 1.1L | 2.6L | 4.0L |
今回うちが購入した田舎鍋(いろり鍋)が「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」です。
使い勝手だけを考えると一人鍋をするなら18cmサイズがおすすめではありますが、うちは食べきれないし容量を減らすことを目的に使いたかったので、敢えて小さいサイズの15cmを選びました。
お鍋のポーションも1個だけで済む!
ガッツリ一人鍋をするなら18cmサイズ!
遠藤商事 業務用 やまと鍋
サイズ | 15cm(段無) | 18cm(段付) | 21cm(段付) | 24cm(段無) |
---|---|---|---|---|
外寸 | φ154×50.0mm | φ177×42.0mm | φ210×57.0mm | φ238×62.0mm |
重量 | 350g | 420g | 800g | 1.08kg |
容量 | 0.4L | 0.46L | 0.97L | 1.56L |
「遠藤商事 業務用 やまと鍋」は、18cmサイズと21cmサイズは「段付」となっており、鍋内に段が付いているため少し容量が小さくなっています。
小さい容量の鍋を探していたので、「遠藤商事 やまと鍋」でも良かったのですが、段が付いてることでスタッキングがしにくかったら困るなと感じため購入をスルーしました。
製品名 | 遠藤商事 業務用 やまと鍋 | EBM アルミ 田舎鍋 |
---|---|---|
外寸 | φ154×50.0mm | φ150mm |
内寸 | 記載なし | φ140mm 深さ:50mm |
重量 | 350g | 350g |
容量 | 0.4L | 0.7L |
段差が付いていない「遠藤商事 やまと鍋 15cm」と「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」を比較すると、ほぼサイズ感は一緒なはずなのに記載されてる容量にかなり差がありました。
ネットの情報だけだとどっちのサイズが正しいのかもわからなかったため、内寸表示のあった「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」を選ぶことにしました。
0.3Lの差はどこ!?
満容量が0.7Lで、蓋を閉めた時に入る量が0.4L!
アルミ 白仕上 田舎鍋
サイズ | 15cm | 18cm |
---|---|---|
外寸 | φ150mm | φ180mm |
内寸 | φ140mm 深さ:63mm | φ170mm 深さ:67mm |
重量 | 350g | 400g |
容量 | 0.7L | 1.1L |
「アルミ 白仕上 田舎鍋 」は、塗装などがされていないアルミそのままの銀色の鍋です。
シルバーになることでデザイン的にもかっこいいのですが、どっちにしろ焚き火に突っ込めば煤で真っ黒になります。
カラーに関しては好みで変わるし。
自分の色を付けるならシルバーもおすすめ!
サイズ感は、「EBM アルミ 田舎鍋」とほぼ一緒のため、使い勝手もそこまで変わらなそうだし、カラーが好みなら「アルミ 白仕上 田舎鍋 」もおすすめです!
レビュー:EBM アルミ 田舎鍋 15cmの使い勝手は?
製品名 | EBM アルミ 田舎鍋 15cm |
---|---|
外寸 | φ150mm |
内寸 | φ140mm 深さ:50mm |
重量 | 総重量:350g 本体のみ:290g |
容量 | 0.7L |
うちがキャンプ用に購入した「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」は、直径(外径)15cm・内寸14cmの超小さなお鍋です。
容量0.7Lは満容量のため実際に0.7Lの水を入れると木蓋を閉めることが出来ませんし、鍋がちょっと斜めになるだけで溢れてしまいます。
フタを閉めることを考えると400mlくらいまでが限界!
700mlまで入れると表面張力が・・。
田舎鍋本体の重量は約290g、木蓋は67gだったので、合計357gとほぼ記載通り(350g)の重さです。
- 焚き火で木蓋は燃える恐れあり
- 五徳が不安定
- 具なしラーメン1人前でギリギリ
- 塗装が剥がれる
- 吊り下げ調理が楽しめる
- 鍋料理が似合う
実際にキャンプで「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」を使ってみて感じた注意点や使い勝手、おすすめしたいポイントなどをまとめてレビューします。
注意点①:焚き火の炎で木蓋は燃える?
先程紹介した3種類の田舎鍋(いろり鍋)はどれも木蓋がセットで付いてます。
EBM アルミ 田舎鍋 15cmの木蓋はサイズがφ140mmで、グラつきとかもなくシンデレラフィットで蓋として使えます。
普通に蓋として使っている時は焚き火中でも特に蓋が燃えることはないのですが、外す時とかに誤って焚き火の中に落としてしまうと蓋が燃えてしまう恐れがあります。
落としてもすぐに拾い上げればセーフ!
慌てて火傷とかしないように!
燃えてしまうよりも気になるのは梅雨時期のカビです。
木製のまな板を梅雨時期にカビさせてしまった経験があるため、田舎鍋の木蓋も使用後は洗ってしっかりと乾燥させて、湿気の少ない場所で保管しとかないとカビます。
注意点②:鍋底に付いてる3点の出っ張りのせいで五徳に置いても不安定。
EBM アルミ 田舎鍋 15cmは、鍋底に3点の支えが付いてます。
調理する時は、この3点の支えをうまい具合に調整して五徳に置かないとズレてしまいこぼしてしまう恐れがあります。
五徳に載せる時の安定感は低い!
ネイチャーストーブラージのようなしっかりとした五徳なら安定はするのですが、スピットの上に置く時は3点をうまいこと合わせて置かないと安定しないため注意が必要です!
注意点③:15cmサイズはラーメンが一人前でもギリギリ!
EBM アルミ 田舎鍋 15cmは、インスタントラーメン一人前を具無しで調理してギリギリ作れるサイズ感です。
作れなくはないけど、ワンサイズ上げた方が作りやすい。
ラーメンも種類によって水の量は変わります。
500ml以上水が必要なラーメンだと溢れてしまうので、少し水の量を減らしたりなど調整が必要です。
うちは敢えて小さなサイズの田舎鍋(いろり鍋)を選んだので特に不満とは思ってないのですが、メインとして使いたいと考えてるキャンパーさんは、ワンサイズ大きめの田舎鍋がおすすめです。
小さいサイズをどう上手く使えるかを考えるのも楽しい。
インスタントラーメンであればギリ1人前作ることは出来ましたが、冷凍の水がいらないラーメンはサイズが合わず鍋の中に入れることすら無理でした・・。
あと1cmサイズが大きければ入ったのに・・・
全部を賄おうとするとやっぱりサイズアップ!?
注意点④:塗装が剥がれる。
元々が黒のお鍋のため煤が付いてもいまいち汚れてるのかはパッと見分かりませんが、内側の塗装は少し剥がれてきました。
塗装の下がサビなのか、なんなのかがよくわからん。
けっこうこびりつきやすいし、黒い塗装はテフロンやフッ素などではないことは確かなのですが、塗装の弱さを考えると初めから塗装なしのシルバーの田舎鍋(いろり鍋)でもよかったかなと感じました。
今更買い替えるのもアレだけど、シルバーの田舎鍋の方でもよかった。
魅力①:田舎鍋は吊り下げ調理が楽しめる!
田舎鍋(いろり鍋)は取っ手(つる)が付いているため、吊り下げ調理が楽しめます!
特に取っ手にロック機能があるわけではないのですが、グラつきも少なく吊り下げて調理してもひっくり返ることもないので、安心して調理が出来ます。
ブッシュクラフトっぽく焚き火ハンガーを作って吊り下げたりするのもかっこいいし、トライポッドに吊り下げて使っても相性が高いです!
吊り下げてるだけでなんだかベテランっぽく見える!
吊り下げてるだけでもキャンプの雰囲気がグッと上がる!
魅力②:田舎鍋はやっぱりお鍋料理が似合う!
EBM アルミ 田舎鍋 15cmに限らず、いろり鍋はやっぱり鍋料理が似合います!
アテを食べてり焼肉したり色々と焚き火料理を楽しんだ後に食べる締めのお鍋として、「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」はいい感じの容量でした。
小さいサイズにしといて良かったと感じる量!
ジップロック Sサイズに小分けしたお肉や白菜、肉団子などとお鍋のポーション1人前で、締めにちょうどいい感じの量のお鍋が田舎鍋で作れます。
鍋をメインとして食べるなら1Lサイズの大きいお鍋の方が便利ですが、キャンプでちょこっと食べたい場合はこの15cmサイズの田舎鍋(いろり鍋)で十分満足出来るサイズ感でした。
たっぷり食べたい場合は大きいサイズの鍋で!
EBM アルミ 田舎鍋 15cm スタッキング例
うちはそんなに量が食べれないと言う理由で小さなお鍋を探してたのもありますが、今ある手持ちのクッカーとスタッキング出来るサイズ感のクッカーでないと荷物が余分に嵩張ってしまいます。
EBM アルミ 田舎鍋 15cmは、手持ちのクッカーとスタッキングさせるのにも良い感じのサイズ感で持ち運びもしやすかったです。
EBM アルミ 田舎鍋 15cmを中心にスタッキングしたクッカーセットのスタッキング例をいくつかレビューします。
スタッキング例①:エバニュー バックカントリーアルミポット
製品名 | エバニュー バックカントリーアルミポット |
---|---|
サイズ | φ122×H67mm |
重量 | 140g |
容量 | 650ml |
素材 | 本体:アルミニウム(アルマイト加工) つる:ステンレスハンドル |
エバニュー バックカントリーアルミポットは炊飯やお鍋を楽しめる、ベイルハンドル付きの小さなポットです。
田舎鍋と同じように吊り下げて調理することも出来る!
バックカントリーアルミポットは同じエバニューのカップ「Ti 570FD Cup」・「Ti 400FD Cup」をスタッキング出来ます。
EBM アルミ 田舎鍋 15cmとバックカントリーアルミポットはシンデレラフィットでスタッキングできるため、順々にクッカーをスタッキングしていけばいい感じのクッカーセットが完成します!
取っ手部分も干渉しないし、いい感じでスタッキング出来る!
- STEP1スタッキングするギア
- スクリュートップキーパー 250ml 浅型:お米を入れとく
- エバニュー 400FD
- エバニュー マルチディッシュ:400FDの蓋兼お皿
- エバニュー 570FD
- エバニュー バックカントリーアルミポット
- EBM アルミ 田舎鍋 15cm
- ユニフレーム ミニロースター
- 風呂敷orバンダナ
- STEP2バックカントリーアルミポットの中にカップなどをスタッキング
バックカントリーアルミポットの中に570FD→マルチディッシュ→400FD→お米が入ったスクリュートップキーパーの順にスタッキングしていけば、これだけでも使えるクッカーセットが完成します。
- STEP3バックカントリーアルミポットと田舎鍋をスタッキング
色々スタッキングしたバックカントリーアルミポットを田舎鍋とスタッキングします。
バックカントリーアルミポットのハンドル部分を少しズラせば、シンデレラフィットで田舎鍋とスタッキングします。
- STEP4ミニロースターをスタッキング
バックカントリーアルミポットの上に、バーナーパッドやBBQ用の網に使える「ユニフレーム ミニロースター」をスタッキングします。
- STEP5田舎鍋の木蓋をスタッキング
ミニロースターの上に田舎鍋の木蓋をスタッキングします。
バックカントリーアルミポット・ミニロースター・木蓋はどれも同じくらいのサイズ感のため、いい感じにスタッキング出来ます。
- STEP6バンダナで閉じればスタッキング 完成
収納袋とかがないため、このままのスタッキングセットだと崩壊してバッグの中で散乱してしまいます。
収納袋の代用として、バンダナや風呂敷で田舎鍋+バックカントリーアルミポットを包んでしまえば、散乱することなく全部スタッキングしてまとめて持ち運ぶことが出来ます。
スタッキング例②:スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット Sポット
セット内容 | Sポット | Sフタ | Lポット | Lフタ |
---|---|---|---|---|
サイズ | φ126×76mm | φ132×32mm | φ148×80mm | φ155×36mm |
容量 | 800ml | 350ml | 1150ml | 550ml |
バックカントリーアルミポットだけでなく「スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット」のSポットも同じように田舎鍋にスタッキング出来ました。
「今日は鍋をたくさん食べたい!」時は、従来のセット「アルミパーソナルクッカーセット」をそのまま持っていけばたくさん食べれます。
そこまで鍋は食べれないなという時は田舎鍋(いろり鍋)にSカップをスタッキングして持っていけば量を減らせるため、その日の気分でスタッキングを変えて持ち運べます!
スタッキング例③:EPI アルミ3点食器セット
製品名 | EPI(イーピーアイ) アルミ3点食器セット C-5201 |
---|---|
収納サイズ | φ135mm×高さ68mm |
総重量 | 165g |
材質 | 本体/アルミニウム(アルマイト加工) 取手/ステンレス |
EPI アルミ3点食器セットは大小2つのカップと1個のフタがセットになったクッカーセットです。
超リーズナブルなクッカーのため、バックカントリーアルミポット+400FD+570FDのセットで持っていくよりもコスパが高いです(笑)
EPI アルミ3点食器セットもEBM アルミ 田舎鍋 15cmにシンデレラフィットでスタッキング出来ます。
- STEP1スタッキングするギア
- EPI アルミ3点食器セット
- 100均 シェラカップ用ケース:お米を入れとく
- キャンドゥ シェラカップ用網
- EBM アルミ 田舎鍋 15cm
- バンダナor風呂敷
- STEP2EPI アルミ3点食器セットに水蒸気炊飯セットをスタッキング
EPI アルミ3点食器セットの中に、100均で買える底上げ用の網とお米を入れるケースをスタッキングさせることで、EPI アルミ3点食器セットで水蒸気炊飯が出来ます。
- STEP3EPI アルミ3点食器セットと田舎鍋をスタッキング
EPI アルミ3点食器セットとEBM アルミ 田舎鍋 15cmはシンデレラフィットでスタッキング出来ます。
- STEP4バンダナで包めばスタッキング 完成
最後はバラけないようにバンダナなどで包んでしまえば、田舎鍋とEPI アルミ食器セットのスタッキングは完成です。
紹介した3つのクッカーをまとめると、直径130〜140mmサイズのクッカーが「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」にシンデレラフィットでスタッキング出来るサイズ感です。
ソロキャンパーに人気の高いクッカーとスタッキングしやすいサイズ!
まとめ:田舎鍋(いろり鍋)はキャンプと相性が高い!
今回はキャンプで使いたいアルミ製の田舎鍋(いろり鍋)のレビューをまとめました。
うちが使っている「EBM アルミ 田舎鍋 15cm」は、ちょっとだけ鍋を食べたいなと考えている少食キャンパーさんや、スタッキングを楽しみたいキャンパーさんに向いてるいろり鍋です。
ほんまにちっちゃいから!
大は小を兼ねない時もある!
サイズアップした田舎鍋(いろり鍋)の方がもちろん調理はしやすいのですが、1Lサイズのクッカーは既に色々と持ってるし、小さいからこそバックカントリーアルミポットやEPI アルミ3点食器セットとスタッキング出来たので満足してます。
敢えて小さな田舎鍋(いろり鍋)を選んで、ちまちま楽しむのもソロキャンプならではの醍醐味です!
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