アルコールストーブは軽量・コンパクトに持ち運べるため、登山家さんやソロキャンパーに人気のアイテムです。
名前の通りアルコールを燃料とし、一人分の湯沸かしであれば問題なく活躍します!
燃料を入れて着火するだけだからアルコールストーブの使い方は簡単!
色々なアウトドアメーカーからアルコールストーブは販売されてますが、どれも似たようなデザインだし何を基準に選べば良いかわからないキャンパーさんも多いです。
- 材質
- 火力
- 火力調整蓋・消化蓋の有無
- 価格
- オプションの有無
この記事では、アルコールストーブの使い方やメリット、ソロキャンプにおすすめしたいアルコールストーブの選び方などをまとめてレビューします。
アルコールストーブとは
アルコールストーブは名前の通り、アルコールを燃料とした簡易ストーブ(コンロ)です。
「アルコールバーナー」や略して「アルスト」などとも呼ばれており、軽量・コンパクトに持ち運べるため登山家さんを中心に人気が高いストーブです。
もちろん、ソロキャンプでも活躍!
荷物の軽量化を考えてるソロキャンパーさんにおすすめ!
アルコールストーブの使い方
アルコールストーブは燃料を入れて着火するだけのため使い方は基本簡単なのですが、風の影響を受けやすいため風防や、クッカーを置くための五徳が別途必要です。
風防と五徳が一体になった風防兼五徳であれば荷物は更にコンパクト!
- STEP1タンクの中に燃料を入れる
まずはアルコールストーブのタンク(真ん中の大きな穴)へ燃料用アルコールを入れます。
アルコールストーブによって燃費や火力は変わってくるため、お使いのアルストに合わせて必要な量の燃料を入れます。
おとんメーカーによって変わるけど燃料30mlで5〜10分!
- STEP2風防や五徳をセット
アルコールストーブに燃料を入れたら風防や五徳をセットします。
風防や五徳は別々で購入することも出来ますが、一体型になった風防兼五徳の方が荷物は減ります。
- STEP3着火
あとはライターやマッチを使ってアルコールストーブを着火させます。
燃料用アルコールは揮発性が高いため、ノズルが長いライターを使った方が安全に着火出来ます。
基本は湯沸かしするためのストーブ
アルコールストーブはガスバーナーほど火力は強くないし火力調整も苦手なため、基本湯沸かしで使うストーブです。
お湯で調理するものならだいたい作れる!
炊飯くらいであればアルコールストーブを使っても炊けますが、炒め物や鍋料理など手の込んだ料理は苦手です。
予備のストーブくらいの感覚で使わないと後悔する!
アルコールストーブのデメリット
- 風に弱い
- 火力が弱い
- 五徳が必要
アルコールストーブを実際にキャンプで使ってみて感じたデメリットや注意点をレビューします。
デメリット①:風に弱いため風防が必要!
アルコールストーブは風の影響を受けやすく、風が強いと燃焼効率が悪化したり、最悪火が消えてしまうため「風防(ウインドスクリーン)」が必要です。
ちょっとの風でも全然沸騰しない。
色々なアウトドアメーカーから風防は販売されてますし、100均でも風防は購入出来るため必ず準備しておくようにしましょう!
デメリット②:ガスよりも火力は弱い。
アルコールストーブはガスバーナーと比較すると火力は弱いし、火力調整も簡単には出来ません。
お湯を沸かすなどシンプルな使い方であればアルコールストーブで全然問題はないのですが、本格的に調理したいならガスバーナーを使う方が断然便利だし活躍します!
逆に湯沸かしくらいしかしないのであればアルコールストーブがおすすめ!
アルコールストーブは調理向きではない!
デメリット③:クッカーを置くための五徳が必要!
アルコールストーブに直接クッカーを置くと炎が消えてしまう恐れもあるし安定もしないため、別途「五徳」も必要です。
はじめから五徳が付いたアルコールストーブも売ってる!
アルコールストーブは五徳までの距離を40〜50mmくらい離した方が火力は上がる!
アルコールストーブ用の五徳も色々なアウトドアメーカーから販売されてますし、100均でも五徳は購入出来ます。
風防兼五徳がおすすめ!
製品名 | ミュニーク X-Mesh Stove large |
---|---|
展開サイズ | φ82×H67mm φ72×H67mm φ62×H67mm |
収納サイズ | φ267×H67mm(厚さ0.17mm) |
重量 | 17g |
材質 | ステンレス |
せっかく軽さを売りにしたアルコールストーブなのに、風防や五徳が重たいと魅力も半減します。
特にズボラキャンパーさんだと荷物が多くなるだけで忘れ物も増えてしまうため、風防と五徳を別々に準備するよりも一体になった「風防兼五徳」がおすすめです!
一体になってれば忘れるリスクも減る!
特にミュニーク(MUNIQE)から販売されてる風防兼五徳「X-Mesh Stove large」は、重さがたった17gしかないため、軽量化を求めてるソロキャンパーさんにおすすめです!
軽いだけでなく薄いからスタッキングもしやすい!
アルコールストーブをおすすめしたいメリット
- 軽量・コンパクト
- 故障の心配がないし確実に火がつく
- アルコールの方がコスパが高い!
続いては、ソロキャンプにアルコールストーブをおすすめしたいメリットをレビューします。
メリット①:ガスバーナーよりもアルコールストーブの方が軽量・コンパクト!
合計:131g | 合計:281g | 合計:580g |
---|---|---|
エバニュー アルコールストーブ:34g | SOTO アミカス:81g | SOTO レギュレーターストーブ ST-310:330g |
ミュニーク X-Mesh Stove Large:17g | SOTO パワーガス 105 トリプルミックス:200g | SOTO レギュラーガス:250g |
燃料60ml+燃料ボトル:80g |
登山用にコンパクトに持ち運べるOD缶バーナーでも、ガス缶と合わせて持っていくと300gくらい掛かりますが、アルコールストーブであれば半分以下と更に軽量化出来ます。
風防兼五徳であればコンパクトに荷物はまとまるし、クッカーの中にスタッキングするなど邪魔にならずに持ち運べます。
ガス缶を持っていくよりもコンパクト!
微妙にガスが余ってる時はガス缶を2個持っていかないけない時もあるし。
メリット②:故障の心配もなく確実に火がつく!
ガスバーナーは気温が下がるとパワーが落ちてしまうし、故障すると着火出来ません。
一方、アルコールストーブはシンプルな作りのため壊れる心配もないし、寒くても燃料を入れて着火するだけのため確実に火がつきます。
寒い時期は燃料が気化しにくくなり燃焼まで時間が掛かりますが、アルコールストーブは火がつかなくて焦るとか、火力が落ちて沸かせないなどの心配がないため安心して使えます!
メリット③:コスパが高い!
アルコールストーブの燃料「燃料用アルコール」は、アウトドアショップはもちろん、ドラッグストアやホームセンターなどでも購入出来ます。
特にドラッグストアで手に入りやすい「ケンエー 燃料用アルコール」は、容量500mlで300〜400円ほどで購入出来ます。
50mlで約18分燃焼するから、単純に計算すると500mlで180分!
OD缶の場合は250サイズで約90分燃焼します。
250サイズOD缶が約500円ほど。
コスパを考えても、アルコールストーブの方が燃焼時間は長いためOD缶バーナーを使うよりかはお財布に優しいです。
安いCB缶を使うなら、CB缶バーナーの方がコスパは高い!
ソロキャンプにおすすめしたいアルコールストーブの選び方
- 材質
- 火力
- 火力調整蓋・消化蓋の有無
- 価格
- オプションの有無
アルコールストーブを選ぶ際にチェックするべきポイントを5つ紹介します。
アルコールストーブの選び方①:材質(チタン・真鍮・アルミ・ステンレス)
材質 | チタン | 真鍮 | アルミ | ステンレス |
---|---|---|---|---|
メリット | 軽量 サビない | 経年変化を楽しめる 種類が多い | 値段が安い 熱伝導率が高い | 強度が高い |
デメリット | 値段が高い | 重たい | 衝撃に弱い 安っぽい | 種類が少ない 重たい |
アルコールストーブは、主にチタン・真鍮・アルミ・ステンレスで作られてます。
軽量化を求めるならチタン製やアルミ製のアルコールストーブが軽さに特化しており、特にチタン製はサビに強く耐久性も高いため人気が高いです。
チタンブルーもかっこいい!
真鍮製のアルコールストーブは、チタンやアルミに比べると重たいのですが、使っていくにつれ経年変化を楽しむことができ、自分だけの唯一無二のアルコールストーブへ育てていく楽しみがあります。
真鍮の独特の色合いがかっこいい!
価格重視であれば100均でも買えるアルミ製アルコールストーブもおすすめですが、缶ジュースの缶を想像していただいたらわかるように、衝撃に弱く凹みやすいのがデメリットです。
アルコールストーブの選び方②:火力
アルコールストーブは、真ん中のタンクから火が出るわけではなく、周りついてる無数の穴から炎が吹き出します。
穴の数が多ければ多いほど火力は強くなり、アルコールストーブによっては倍以上燃焼時間は変わってきます。
元々そこまで火力が強くないアルコールストーブですが、ちゃっちゃと湯沸かしを終えたいせっかちなキャンパーさんであれば、火力重視のアルコールストーブがおすすめです。
アルコールストーブの選び方③:火力調整蓋・消化蓋の有無
火力調整蓋付きのアルコールストーブであれば、蓋のスライドの開き具合によってアルコールストーブの火力を調整することが出来ます。
どうしてもアルコールストーブを使って調理もしたいと考えてるキャンパーさんであれば火力調整蓋付きのアルコールストーブもおすすめではありますが、湯沸かししか考えてないキャンパーさんであれば、特になくてもどうにかなります。
アルコールストーブは、昔理科の実験で使ったアルコールランプと同じように蓋を閉じることで空気が遮断され消化することが出来ます。
蓋付きのアルコールストーブであれば、蓋を閉じることで消化出来ますが、蓋なしのアルコールストーブは燃料を使い切るまで消化が出来ないため少し不便です。
吹き消すのはアルコールが飛んで火事になることもあるから絶対ダメ!
アルコールストーブの選び方④:価格
アルコールストーブは空き缶を使って自作することも出来ます。
自作すればもちろん無料だし、今の時代は100均でもアルコールストーブが買えるほど低価格化が進んでます。
シンプルだし作りは単純!
元々、そこまでアルコールストーブは高価なアイテムではありませんが、とりあえずどんなもんか試してみたいキャンパーさんは安価なアルコールストーブから選ぶことも出来ます。
アルコールストーブを販売している人気・定番メーカーは上記4つのため、迷ったらこの4つの中から選ぶことをおすすめします。
定番品は間違いなし!
アルコールストーブの選び方⑤:オプションの有無
アルコールストーブは本体だけの販売はもちろん、五徳や風防がセットなっていたり、メーカー独自の火力アップオプションがあったりなど、オプションパーツも豊富に販売されてます。
同じブランド同士であればサイズとか気にせず確実に使うことが出来るため、相性とかを気にせず安心して使えます。
どんなオプションがあるかでも使い勝手は変わってくる!
ソロキャンプにおすすめしたいアルコールストーブ 5選
アルコールストーブは色々なブランドから販売されてますが、その中でもソロキャンプにおすすめしたい定番のアルコールストーブを5選まとめて紹介します。
アルコールストーブの元祖!トランギア アルコールバーナー
製品名 | トランギア アルコールバーナー TR-B25 |
---|---|
サイズ | φ75×H45mm |
重量 | 110g |
素材 | 真鍮 |
燃焼時間 | アルコールタンク2/3(70cc)の注入量で約25分燃焼 |
トランギア アルコールバーナーは、メスティンでもお馴染み北欧スウェーデンのブランド「トランギア」のアルコールストーブです。
1951年より生産されているアルコールストーブの元祖ともいうべき歴史があり、多くの登山家さんやキャンパーさんに愛されてる定番のアルストです。
歴史に惚れて買う人が多い!
半世紀以上変わらない完成されたデザイン!
トランギア アルコールバーナーは真鍮製のため、アルコールストーブの中では重たい部類に入りますが、使うにつれ味が出る真鍮製ならではの経年変化を楽しめます。
火力調整・消化用の蓋も付属されてますが、ハンドルは付いてないため火傷には注意が必要です!
ハンドルが欲しいなら別途自作する必要がある!
どちらにしろグローブは必須!
ハンドル付きの蓋!ソロストーブ ソロアルコールバーナー
製品名 | ソロストーブ ソロアルコールバーナー | エスビット アルコールバーナー |
---|---|---|
サイズ | φ74×H46mm | φ74×H46mm |
重量 | 100g | 92g |
素材 | 真鍮 | 真鍮 |
燃焼時間 | アルコールタンク2/3(70cc)の注入量で20〜30分燃焼 | アルコールタンク2/3(70cc)の注入量で20〜30分燃焼 |
ソロストーブ アルコールバーナーも同じく真鍮製のアルコールストーブです。
トランギア アルコールバーナーと違い、蓋にハンドルが付いてるため消化や火力調整もトランギアよりも安全に使うことが出来ます。
エスビット アルコールバーナーもハンドル付きのアルスト!
ソロストーブは二次燃焼も楽しめる焚き火台としても有名ですが、「ソロストーブ ライト」の中にアルコールバーナーを入れて五徳代わりに使うことも出来ます。
「バイオ燃料(落ち木など)が手に入りにくい時にバックアップとして用意して」というコンセプトで作られたアルコールストーブのため、予備として「ソロストーブ」の中に一緒にスタッキングして持ち運びたいアルコールストーブです。
ソロストーブと一緒に使えば燃料も気にせず使える!
火力に特化!エバニュー アルコールストーブ
製品名 | エバニュー チタン アルコールストーブ EBY254 |
---|---|
サイズ | φ71×H42mm/内径:39mm |
重量 | 34g |
素材 | チタン |
燃焼時間 | 30mlで5分燃焼 |
エバニュー チタン アルコールストーブは火力に特化した高火力のアルコールストーブです。
燃焼孔が二重構造になっているおかげで、一般的なアルコールストーブよりも倍以上火力が強く、且つチタン製のおかげで超軽量です。
お湯が沸くのがめっちゃ早い!
エバニュー チタン アルコールストーブは蓋がついてないため、火力調整や消化をすることは出来ませんが、ちゃっちゃと沸かしたいと考えてるせっかちなキャンパーさんほど火力に特化したエバニュー チタン アルコールストーブがおすすめです。
五徳や風防兼五徳などオプションも豊富!
五徳付き!VARGO チタニウムトライアドマルチフューエルストーブ
製品名 | VARGO トライアドマルチフューエルストーブ T-305 | VARGO チタニウムコンバーターストーブ T-307 |
---|---|---|
サイズ | D89×H30mm | φ61×H22mm/スタンド:D107×H61mm |
重量 | 30g | 39g |
素材 | チタニウム | チタニウム |
燃焼時間 | アルコールタンク44ml:20分燃焼 | アルコールタンク44ml:20分燃焼 |
VARGO トライアドマルチフューエルストーブやチタニウムコンバーターストーブは、アルコールストーブの中では珍しい五徳付きアルストです。
トライアドマルチフューエルストーブは五徳が折りたたみ式になっているため、持ち運ぶ時はコンパクトにまとまるし、使用する時は風防さえ準備出来ればすぐに使えます。
デザイン性が高いアルコールストーブ!
VARGO チタニウムコンバーターストーブは、同じVARGOから販売されてるミニ焚き火台「ヘキサゴン ウッドストーブ」にセットすることで風防兼五徳として使えます。
煙突効果の仕組みを使って火力アップ!
燃料がなくなってもヘキサゴン ウッドストーブを使えば焚き火でお湯を沸かせる!
100均で買える!アルミ アルコールストーブ
製品名 | ダイソー アルコールストーブ 40ml | ダイソー アルコールストーブ 80ml |
---|---|---|
価格(税込) | 220円 | 330円 |
サイズ | φ60×H29mm | φ72×H36mm |
容量 | 40ml(MAX 26.66ml) | 80ml(MAX53.33ml) |
重さ | 14.5g | 22.5g |
燃焼時間 | 燃料25mlで9分48秒 | 燃料50mlで18分12秒 |
材質(本体・フタ) | アルミニウム | アルミニウム |
材質(パッキン) | シリコーンゴム | シリコーンゴム |
アルコールストーブはアウトドアメーカーだけでなく、100均でも購入出来ます。
100均で買えるアルコールストーブはアルミ製のため少し耐久性は不安ですが、問題なく着火出来ますし、お湯も沸かすことが出来ました。
超シンプルなアルコールストーブのため、小さいサイズであれば14.5gとチタン製のアルスト以上に軽く、とりあえずアルコールストーブを試してみたいキャンパーさんの練習用にも使えます。
まとめ:ソロキャンプにおすすめのアルコールストーブ
今回はソロキャンプにおすすめしたいアルコールストーブや、アルコールストーブのメリット・デメリットをまとめて紹介しました。
- 軽量・コンパクト
- 故障知らず
- 燃料を手に入れやすい
- 気温関係なく火がつく
- 風に弱い
- 五徳が必要
- 火力調整が苦手
- 火力は弱め
Amazonなどで「アルコールストーブ」と検索すると、同じようなデザインのアルコールストーブがたくさん販売されてるため、何を基準に選べばよいのかわからないのですが、そこまで高いアイテムでもないので、とりあえず定番品を選んでおけば間違いないです!
今回は定番のアルコールストーブを中心に紹介しましたが、みんなが使っている人気の定番品はレビューも紹介ブログも多いため選ぶ際の参考になりやすいです!
使い方がわからなくなってもすぐに検索出来る!
調理や湯沸かしはガスバーナーや焚き火台があれば出来るし、アルコールストーブは決して必須なアイテムではありませんが、コンパクトにまとまり邪魔にならないサイズのため、予備のバーナーとしても活躍します。
アルコールストーブで沸かすコーヒーにロマンを感じれる自信があるキャンパーさんにこそおすすめなアイテムだし、かるく火遊びしたい時に楽しめる大人のおもちゃです(笑)
アウトドアならではの火遊び!
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