エバニューの軽量チタンカップ「400FD 」と「570FD」は、スタッキングして一緒に持ち運ぶことが出来るため、両方持っておきたいカップです。
- エバニュー 400FD:容量400ml
- エバニュー 570FD:容量570ml
シェラカップは出っ張ったハンドルが収納の邪魔になることがありますが、400FDや570FDは、ハンドルを折りたたんで収納できるため、荷物に制限のあるソロキャンプでも持ち運びがしやすく、実はシェラカップよりもおすすめです!

でも既にシェラカップはいっぱい持ってるし。

スタッキングは楽しいよー!軽量化できるよー!
シェラカップがお家にいっぱい転がってるから、追加で更にとはならないかもしれませんが、クッカーの軽量化や、スタッキングを考えているソロキャンパーさんに、400FDと570FDはおすすめです!
この記事では、エバニュー 400FDと570FDを比較レビューしながら、一緒にスタッキング出来るギアをまとめて紹介します。
エバニュー 400FDと570FDを比較レビュー

製品名 | Ti Demitasse 220 FH | Ti 400FD Cup | Ti 570FD Cup |
---|---|---|---|
品番 | ECA543 | ECA530 | ECA531 |
サイズ | 外径φ80×内径φ75×深さ55mm | 外径φ102×内径φ95×深さ58mm | 外径φ120×内径φ110×深さ61mm |
容量 | 220ml | 400ml | 570ml |
重量 | 42g | 50g | 55g |
材質 | チタン | チタン | チタン |
EVERNEW(エバニュー)400FDや570FDは、エバニューの「U.L 0.3 Series」に属する、軽さを極限まで追求した、厚みがたった0.3mmの極薄チタンカップです。
400FDや570FD以外にも、「Ti Demitasse 220 FH」があり、3つのカップ全てをまとめてスタッキングして持ち運ぶことも出来ます。
400FDと570FDは、容量やハンドルカバーの長さが違うだけで、ハンドルが折りたためたり、寸胴型であったりと機能や使い勝手はほぼ一緒です。
どれくらいサイズ感は変わってくるのか、400FDと570FDを比較しながらレビューします。
400FDと570FDのサイズを比較

製品名 | Ti 400FD Cup | Ti 570FD Cup |
---|---|---|
公式サイズ | 外径φ102×内径φ95×深さ58mm | 外径φ120×内径φ110×深さ61mm |
エバニュー 400FDと570FDの高さは3mmしか違いはないため、違いを感じるほど大きな差はありません。
400FDよりも570FDの方が一回り大きいため、570FDの中に400FDをシンデレラフィットでスタッキングすることが出来ます。

製品名 | Ti 400FD Cup | Ti 570FD Cup |
---|---|---|
内径サイズ:上部 | 97mm | 112mm |
内径サイズ:底部 | 92mm | 105mm |
内径:深さ | 55mm | 58mm |
外径サイズ:上部 | 104mm | 119mm |
外径サイズ:底部 | 99mm | 108mm |
外径:深さ | 58mm | 61mm |
スタッキングの参考に、エバニュー 400FDと570FDの内径と外径サイズを計測しました。
若干公式サイトに記載されているサイズとは違いがありますが、計測のズレがあったり、もしかしたら個体差があるのかもしれません。

実測値のため、サイズの目安としてスタッキングの参考にしてください。
軽さを限界まで追求!0.3mmの極薄チタン

400FD・570FDともに、厚みがたった0.3mmの極薄チタンで作られています。
400FDはギュッと掴んだだけで簡単に歪みますが、570FDはかなり力を入れないと歪まなかったので、個体差があるのか、もしくは570FDの方が丈夫に作られているのかもしれません。

570FDの方が硬かった。
400FDと570FDの容量を比較

製品名 | Ti 400FD Cup | Ti 570FD Cup |
---|---|---|
容量 | 400ml | 570ml |
メモリ | 150ml・250ml | 160ml・330ml・450ml /8oz・15oz |
エバニュー 400FDは570FDと比較すると小さく感じますが、それでも400mlあるため、ソロキャンプで使うには十分なサイズです。

- エバニュー 400FD:330ml
- エバニュー 570FD:450ml
400FDや570FDをケトル代わりとしてお湯を沸かす時に、最大容量までお水を入れると沸騰中に吹きこぼれます。
400FDは330mlくらいまで、570FDは450mlのメモリまでで、お湯を沸かすようにしてください!
エバニュー 400FDは何が作れる?

- カップヌードル(レギュラー):300ml
- カップヌードル(リフィル):330ml
- インスタントコーヒー(小さじ一杯):140ml
- カップスープ:150ml
エバニュー 400FDは、150mlと250mlの場所にメモリがあります。
無洗米1合を焚き火で炊飯する時は、250mlの水の量が必要なため、400FDを軽量代わりに使うことが出来ます。
インスタントのスープやコーヒーを作るくらいなら400FDの容量で十分にこしらえることができ、カップヌードルの湯沸かしなどにも使うことが出来るサイズ感です。

取り皿としても使いやすい容量!
エバニュー 570FDは何が作れる?

エバニュー 570FDのメモリは160ml・330ml・450ml /8oz(約240ml)・15oz(約440ml)と、ちょっとメモリの数値が中途半端です。

使わなそうな数値ばっかり。
なぜ570FDのメモリが中途半端なのか、その理由は登山家さんが使うのに適したメモリだからです。
- アルファ米:160mlのお湯
- カップヌードル(リフィル):330mlのお湯
- インスタントラーメン:450mlまでのお湯
- 一人分のコーヒー・お茶:8oz(240ml)のお湯
- 二人分のコーヒー・お茶:15oz(440ml)のお湯
400FDも570FDも、元々は登山家さん向けの軽量チタンカップのため、メモリの数値も登山家さんが使いやすいようになっています。

登山家さんが使うからこそ、軽いしスタッキング性能も高い!

絶対山好きの登山家さんが開発者!

エバニュー 570FDでラーメンが作れるか試してみました。
チキンラーメンはお湯をかける場合は400mlのお湯が必要なので、570FDでも作ることが出来るし、径もシンデレラフィットします。

割らずにそのまま入る!
ただ、大体のインスタントラーメンはお湯が500ml必要となるため、570FDで作ろうとするとお湯を減らしてスープの粉を減らしたりと調整が必要となります。

チキンラーメン以外だとめんどくさい。
カップラーメンのお湯は300〜400mlくらいあれば作れるため、570FDをケトル代わりにして作れますが、インスタントラーメンはもう少し大きいサイズのクッカーがおすすめです!
400FDと570FDの重量を比較

製品名 | Ti 400FD Cup | Ti 570FD Cup |
---|---|---|
重量 | 50g | 55g |
エバニュー 400FDと570FDの大きさは一回り違いますが、重さの差はわずか5g(実測6g)差しかありません。

さすがチタン製!
400FDでも十分に使えるサイズ感ですが、更に大きい570FDをたった55gで持ち運ぶことが出来るため、軽量化を求めている登山家さんやキャンパーさんにはありがたいサイズ感です。

両方スタッキングして持って行っても、たった105g!
ハンドルカバーの長さが異なる

エバニュー 400FDと570FDのハンドルには、シリコンの赤いハンドルカバーが取り付けられてます。
400FDと570FDだとハンドルカバーの長さが異なり、570FDはお湯を沸かす時など炎によって、シリコンチューブが溶けないように、敢えて短く作られています。

400FDは火にかけれないってこと?

ハンドルは外せるし、カバーも外せる!

火にかけても、ハンドルが熱くならずに持つことが出来るので便利ではありますが、キャンプで使う時は焚き火の中にも突っ込むため、ハンドルカバーは溶けちゃいます。
400FD・570FD共にハンドルを外すことはできるため、ハンドルカバーを外したり、短くしたりすることは可能です!
エバニュー400FDとスタッキング出来るギア


スタッキングはシンデレラフィットが大事!
径はピッタリでもはみ出してしまうと蓋を被せることが出来なくなるし、深さがOKでも隙間があいてるとカチャカチャ持ち運ぶ時にうるさいです。
エバニュー 400FDとスタッキング出来るギアは、基本同じエバニュー同士がシンデレラフィット出来るようにサイジングされています。

- 110サイズのOD缶
- ダイソー クリアパックツイスト 250ml
110サイズのOD缶を400FDの中にスタッキングすることは出来ますし、幅はピッタリなのですが、ちょっとだけ頭の部分が出てしまいます。
この微妙にサイズ感が惜しいのが、例えスタッキング出来たとしても、なんかちょっと気持ち悪い感じがします。

わかる人にはこの気持ちがわかるはず!

A型のめんどくさい所!?
スタッキング例:岩崎工業 スクリュートップキーパー 250ml 浅型

エバニュー以外だと、「岩崎工業 スクリュートップキーパー 250ml 浅型」が、エバニュー400FDにシンデレラフィットでスタッキング出来ます。
スクリュートップキーパーは、食品保存容器ですが、アルコールストーブがシンデレラフィットするため、衛生的に持ち運ぶことが出来ます。
お米もちょうど一合入れることが出来るため、いつもお米を入れてスタッキングして持ち運んでます。
エバニュー570FDとスタッキング出来るギア

- エバニュー 400FD
- エバニュー バックカントリーアルミポット
- スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット Sポット
「エバニュー バックカントリーアルミポット」の容量が650ml、「スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット Sポット」の容量が800mlのため、エバニュー570FDとスタッキングするなら650〜800mlあたりのサイズのクッカーであればスタッキングが出来そうです。

φ12〜13cmあたりのクッカーがシンデレラフィット!

- 250サイズのOD缶
400FDと同じく、OD缶(250サイズ)を570FDにスタッキングすると、幅はピッタリなのですが、頭は飛び出してしまいます。
スタッキングして自分だけのクッカーセットを作ろう!

エバニュー 400FDと570FDは、スタッキングすることを前提に開発されているため、もちろんシンデレラフィットします。
せっかく400FDと570FDを持っているため、この二つのギアを中心に他のクッカーをスタッキングしていくことで、自分だけのクッカーセットが完成します。
うちは登山はすることがないため、400FDと570FDを使ったソロキャンプ向きのスタッキング例を紹介します。
スタッキング例①:エバニュー バックカントリーアルミポット

製品名 | バックカントリーアルミポット |
---|---|
品番 | ECA135 |
サイズ | φ122×H67mm |
重量 | 140g |
容量 | 650ml |
素材 | 本体:アルミニウム(アルマイト加工) つる:ステンレスハンドル |
バックカントリーアルミポットは、もともとロータスより販売されていたハイカーに人気だった一人用の小さなお鍋をエバニューが復刻しました。
一人分のお米を炊くのにちょうど良く、スープをこしらえたり、小さなお鍋やラーメン用にも使えるので、ソロキャンプにも使いやすいサイズ感の小鍋です。

吊り下げたくなる鍋!

煤で真っ黒にするのがかっこいい!
- スクリュートップキーパー 250ml:お米を入れとく
- エバニュー 400FD
- エバニュー マルチディッシュ
- エバニュー 570FD
- エバニュー バックカントリーアルミポット
バックカントリーアルミポットと570FDはスタッキング出来るようにサイジングされているため、スタッキングしていけばソロキャンプ用のクッカーセットが完成します。
- STEP1400FDとスクリュートップキーパーをスタッキング
400FDとスクリュートップキーパーをスタッキング 400FDと保存容器「スクリュートップキーパー 250ml 浅型」はスタッキング出来るため、スクリュートップキーパーの中にお米を入れてスタッキングします。
- STEP2570FDの中にマルチディッシュをスタッキング
570FDの中にマルチディッシュをスタッキング 400FDの蓋やお皿になるマルチディッシュを570FDの中にスタッキングします。
むすめ。マルチディッシュは薄いからスタッキングの邪魔にならない
- STEP3570FDと400FDをスタッキング
570FDと400FDをスタッキング マルチディッシュを570FDの底に敷いたまま400FDをスタッキングすることが出来ます。
むすめ。これだけでも十分なクッカーセットが完成!
- STEP4バックカントリーアルミポットと570FDをスタッキング
バックカントリーアルミポットと570FDをスタッキング バックカントリーアルミポットの中に570FDのセットをスタッキングします。
- 完成蓋をすればスタッキング完成
バックカントリーアルミポットの蓋を閉じればスタッキングは完成 最後はバックカントリーアルミポットの蓋をすれば、スタッキングは完成です!
おとんお米が炊けて、スープが作れて、取り皿付きのクッカーセットが完成!
- おまけ田舎鍋をスタッキング
スタッキング完成 田舎鍋15cmの中にバックカントリーアルミポットをスタッキングさせれば、キャンプでお鍋を食べることが出来ます。
おとんおっさんになると15cmくらいの小さなサイズが量もちょうど良い!
スタッキングしてもはみ出すため、バンダナで包む バックカントリーアルミポットと田舎鍋をスタッキングすると、蓋が移動中に落ちてしまうため、バンダナや風呂敷などで包めば、一緒にまとめて持ち運ぶことが出来ます。
むすめ。バンダナは100均で買える!
スタッキング例②:スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット

製品名 | スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット |
---|---|
総重量 | 500g |
収納サイズ | φ155×100mm |
材質 | 本体:アルミニウム(アルマイト) ハンドル:ステンレス銅 |
セット内容 | Sポット | Sフタ | Lポット | Lフタ |
---|---|---|---|---|
サイズ | φ126×76mm | φ132×32mm | φ148×80mm | φ155×36mm |
容量 | 800ml | 350ml | 1150ml | 550ml |
スノーピーク アルミパーソナルクッカセットは、キャンパーに人気な定番クッカーセットです。
「キャンプ用クッカーとはどんなものか?」の基本がわかるため、初めての一台におすすめしたいクッカーセットです。

初心者さんはもちろん、ベテランさんにも愛されているクッカーセット!
スノーピーク アルミパーソナルクッカーセットは、2つのクッカー(Lポット、Sポット)と、2つのフタ(フタL、フタS)の4つのクッカーがセットになっています。

もちろん、全部スタッキングして持ち運べる!

これだけでもソロキャンプで使うなら十分な量!
- スクリュートップキーパー 250ml:お米を入れとく
- エバニュー 400FD
- エバニュー 570FD
- スノーピーク アルミパーソナルクッカーセット
小さい方の鍋(Sポット)の中に、570FDをスタッキングすることが出来るため、大喰らいキャンパーさんでも十分に満足できるクッカーセットが完成します。
- STEP1400FD+570FD+スクリュートップキーパーをスタッキング
400FD+570FD+スクリュートップキーパーをスタッキング Ver.1と同じく、400FD+570FD+スクリュートップキーパー 250ml 浅型をスタッキングします。
- STEP2570FDとSポットをスタッキング
570FDとアルミパーソナルクッカセットのSポットをスタッキング アルミパーソナルクッカーセットの小さな鍋(Sポット)に570FDをスタッキングします。
- STEP3SポットとLポットをスタッキング
アルミパーソナルクッカセットのSポットとLポットをスタッキング アルミパーソナルクッカーセットのSポットとLポットをスタッキングします。
- 完成蓋をして収納袋になおせばスタッキング完成
蓋をして収納袋になおせばスタッキング完成 最後に蓋をして、初めから備え付きのメッシュの収納袋になおせばスタッキングが完成します。
お米も炊けるし、お鍋も1Lサイズがあるし、かなりの量をこのスタッキングしたセットだと調理出来るため、大食いキャンパーさん向きのスタッキングです。
まとめ:400FDと570FDのスタッキングが最高過ぎる

今回はエバニュー 400FDと570FDの比較レビューやスタッキングをまとめました。
400FDと570FDのスタッキングが最高すぎて、ソロキャンプにシェラカップを持っていくことは今ではほとんどありません。

どうしてもシェラカップはハンドルの出っ張りが邪魔に感じる。
- 400FDと570FDはシンデレラフィットでスタッキング出来る
- どちらか一個ではなく、両方のカップをスタッキングして持っていくのが正解
- クッカーの軽量化やスタッキングを考えているキャンパーさんにおすすめ
シェラカップ一個だと物足りない場合でも、400FDと570FDがあればソロキャンプなら十分に対応できるし、サイズ違いのおかげで、使用用途に合わせて使い分けることも出来ます。

400FDと570FD、両方スタッキングして持っていくのが正解!
400FDと570FDを中心にスタッキングさせた自分だけのクッカーセットを使って、ソロキャンプを更に便利に快適に楽しんでください!
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