スノーピーク チタントレック700は軽いし登山家さん向けの深型クッカーですが、ソロキャンプでも使いやすいサイズのため、トレック900と一緒に愛用してます。
容量700mlはラーメンを一杯分を作るのにも適してますし、深型クッカーのためパスタも作りやすく、チタントレック700のフタは湯切りをしやすいように穴もあいてます。
細長いから冷めにくいし、ケトル代わりにも使える!
ただ炊飯となるとチタン製のため、アルミ製クッカーと比較すると熱伝導率が劣るせいで炊きムラが出来やすく、焦げついてしまったりと失敗もしやすいです。
炊飯するなら、やっぱりアルミクッカーがやりやすい!
チタントレック700を使って失敗せずに炊飯したいと考えているなら、水蒸気炊飯がおすすめです!
一緒にスタッキング出来るトレック900と一緒にチタントレック700を中子にして水蒸気炊飯をしたり、マグカップを中子にしてチタントレック700で水蒸気炊飯をすることも出来ます!
蒸気の力で炊くから焦げる心配もないし、失敗もしない!
この記事では、スノーピーク チタントレック700を使った水蒸気炊飯のやり方をレビューします。
チタントレック700を使った炊飯は水蒸気炊飯がおすすめな理由
製品名 | スノーピーク チタントレック700 |
---|---|
サイズ | ポット:φ105×113mm リッド:φ105×20mm |
重量 | 136g |
収納サイズ | φ105×128mm |
容量 | 700ml |
材質 | チタニウム |
スノーピーク チタントレック700は既に廃盤になってしまってましたが、2022年の末からUSA限定モデルが逆輸入し数量限定で再販されてます。
容量700mlというサイズが絶妙に使いやすく、たくさん食べることがキツくなってきたおっさんキャンパーにはちょうど良いサイズでした(笑)
アルミパーソナルクッカーセットだと多すぎて食べ切るのがキツくなってきた。
チタン製のため136gと軽く、トレック900とスタッキングして持ち運ぶことも出来るので、登山をしないキャンパーさんでも使いやすい深型クッカーです。
チタンは炊飯に適さない!
- 熱伝導率が高い(236)
- 比重が軽い
- サビにくい
- 融点が低い
- 熱伝導率が低い(17)
- 強度が高い
- サビに強い
- 融点が高い
クッカーは材質によって得手不得手があるのですが、熱伝導率が高いアルミは効率的に熱を伝えてくれるため炊飯や炒め物などを得意とします。
早く沸騰するけど冷めるのも早い!
逆に熱伝導率が低いチタンは熱ムラが出来やすいし焦げやすいため炊飯やフライパンとしては使いにくいですが、アルミよりも冷めにくいため長時間熱々を楽しめます。
チタンであれば直接口を付けて飲むことも出来る!
- Qチタントレック700で炊飯はできる?
- A
チタントレック700だけで炊飯すると失敗しやすいから、水蒸気炊飯で炊いた方が確実に簡単に炊飯が出来ます!
チタントレック700はチタン製のため、炊飯をすると炊きムラが出来てしまい芯が残ったり、焦げやすいので火加減も注意しないといけないなど、失敗せずに炊飯するのはかなりめんどくさいです!
アルミ製のトレック900で炊飯した方がよっぽど楽!
チタントレック700だけで炊飯はおすすめしない!
水蒸気炊飯であればトレック700でも失敗なし!
製品名 | スノーピーク チタントレック700 | スノーピーク トレック900 SCS-008 |
---|---|---|
サイズ | ポット:φ105×113mm リッド:φ105×20mm | ポット:φ120×107mm フタ:φ127×39mm |
重量 | 136g | 265g |
収納サイズ | φ105×128mm | φ130×140mm |
容量 | 700ml | ポット:900ml フタ:250ml |
材質 | チタニウム | 本体:アルマイト加工 ハンドル:ステンレススチール |
チタントレック700は一緒にスタッキング出来る、同じスノーピークの「トレック900」を使って水蒸気炊飯をすることが出来ます。
水蒸気炊飯は蒸気の力で炊くため、直接お米が入ったクッカーに火が当たることがないので焦げつく心配がありませんし、アルミ・チタン関係なく絶対に失敗せずに炊飯が出来ます。
底上げをして、トレック700を中子にすれば水蒸気炊飯が出来る!
100均で買える「網」やアルストの「五徳」などを使って底上げをし、水蒸気用のお水をトレック900に入れて、チタントレック700には炊飯用のお米とお水を入れてスタッキングすれば水蒸気炊飯で美味しくご飯が炊けます!
火加減や炊飯時間をあまり気にしなくても失敗せずに炊ける!
チタントレック700で水蒸気炊飯をする場合はカップの高さに注意!
チタントレック700を中子にしてトレック900と一緒に水蒸気炊飯が出来ますが、逆にマグカップなどを中子にしてチタントレック700で水蒸気炊飯をすることも出来ます。
ただ、チタントレック700のフタはトレック900のように深さがなくフラットなタイプのため、中子に使うマグカップの高さが高いとはみ出してしまいフタを閉じることが出来なくなります。
フタが閉じないと水蒸気炊飯が出来ない。
チタントレック700の中にマグカップを入れる場合は、底上げする時の高さにもよりますがはみ出さないように注意が必要です!
チタントレック700とトレック900を使った水蒸気炊飯
まずはチタントレック700を中子にし、トレック900を使った水蒸気炊飯のやり方を解説します。
水蒸気炊飯であれば焚き火で炊飯をしても失敗することはないし、チタントレック700でもムラなく美味しいご飯を炊くことが出来ます!
- STEP1チタントレック700に無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬
- STEP2トレック900の中に網とお水を入れる
- STEP3浸漬中に焚き火の準備
- STEP4火にかけて15分ほど水蒸気炊飯
- STEP5火から下ろして10分〜15分蒸らす
- 完成トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯 完成
STEP1:チタントレック700に無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬
- Qチタントレック700は何合まで炊飯できる?
- A
容量が700mlのため1.5合までは溢れることなく炊飯が出来ます。
うちはソロキャンプがメインだし1合を食べるのもキツいので、水蒸気炊飯の場合は0.5合で炊くことが多いです。
0.5合とか少しだけ炊きたい時にこそ、水蒸気炊飯は活躍!
まずは。チタントレック700の中に無洗米0.5合とお水100〜120ml(今回は110ml)を入れて、30分以上浸漬させておきます。
冬場は1時間以上浸漬させる!
キャンプ場は炊事場が遠かったり綺麗な水が出るとも限らないから無洗米がおすすめ!
無洗米の浸漬が終わるとお米も全部沈んで米粒の形も変化しているため、見た目でも吸水出来たかどうかが判断出来ます!
無洗米はしっかりと浸漬させた方が美味しく炊ける!
STEP2:トレック900の中に網とお水を入れる
浸漬中にトレック900の中に底上げ用の網(キャンドゥ シェラカップ用網)を入れて、網にかかるくらい(約200ml)の水蒸気用のお水を入れときます。
底上げ用の網はキャンドゥで買えるシェラカップ用の網がサイズ的に使いやすい!
水の量が少なすぎると炊飯中に蒸発して空焚き状態になるため、最低200ml以上入れとくと安心です。
入れすぎても溢れてしまうから200〜250mlくらいまで!
底上げ用の網と水を入れたらチタントレック700をスタッキングし、フタを閉じてそのまま浸漬させておきます。
STEP3:浸漬中に焚き火の準備
焚き火台は手持ちの焚き火台であればなんでもOKです。
今回はユニフレーム ネイチャーストーブ ラージを使用!
あまり火力が強すぎてもあれですが、普通に火を安定させとくくらいで、水蒸気炊飯の場合はそこまで火力に敏感にならなくても失敗せずに炊けます。
炎が安定してればOK!
ネイチャーストーブラージはすぐに着火出来るし、使い方も簡単!
STEP4:火にかけて15分ほど水蒸気炊飯
浸漬が終わったらトレック900を火にかけて、15分間水蒸気炊飯をします。
途中吹きこぼれがおきるため必ずフタの上に重石を置いとくようにし、あとはそのままタイマーが鳴るまで火が消えないように焚き火を楽しんでおきます。
STEP5:火から下ろして10〜15分蒸らす
15分経ったらトレック900を火から下ろし、10〜15分ほど蒸らしておきます。
チタントレック700&トレック900を使った水蒸気炊飯 完成
蒸らしが終わればチタントレック700&トレック900を使った水蒸気炊飯は完成です!
水蒸気炊飯のためチタントレック700が焦げつくこともないし、蒸気の力で炊いてるので炊きムラもなく、ふっくらと美味しいご飯を失敗せずに炊くことが出来ました。
水蒸気炊飯であれば焚き火でも失敗せずに炊ける!
チタントレック700とマグカップを使った水蒸気炊飯
先程はトレック700を中子にして水蒸気炊飯をしましたが、マグカップなどを中子にしてチタントレック700で水蒸気炊飯も出来ます。
やり方は基本一緒!
セリアで買えるマグカップを中子に!
手持ちのマグカップを中子に使おうとしたら高さが合わず、チタントレック700のフタが閉まらなかったので、セリアで買ったステンレスマグカップを中子に使いました。
製品名 | スノーピーク チタンシングルマグ 450ml | スノーピーク チタンシングルマグ 300ml |
---|---|---|
サイズ | φ86.2×H91.5mm | φ76.2×H82mm |
容量 | 450ml | 300ml |
重量 | 70g | 50g |
キャンドゥ シェラカップ用の網を底上げに使った時に、高さ94mmのマグカップでちょうど1mmくらいフタが浮いてしまいました。
同じスノーピークから販売されてる「チタンシングルマグ450mlや300ml」であれば、底上げしたとしてもフタは閉じそうなので中子としてチタントレック700と一緒に水蒸気炊飯が出来そうです!
うちはスノーピーク チタンシングルマグを持っていなかったため、とりあえずセリアで買ったマグカップを中子にして、チタントレック700の水蒸気炊飯をチャレンジしてみました。
チタントレック700&マグカップを使った水蒸気炊飯
- STEP1マグカップに無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬
セリアで買ったマグカップの中に無洗米0.5合とお水110mlを入れて30分(冬場は1時間以上)浸漬させておきます。
- STEP2チタントレック700の中に網とお水を入れる
チタントレック700の中に底上げ用の網と水蒸気用のお水200mlを入れて、セリア マグカップをスタッキングさせます。
- STEP3バーナーの準備
今回使うバーナーは「SOTO アミカス」です。
バーナーも特に指定はなく、手持ちのバーナーであればなんでもOKです。
- STEP4浸漬が終わったら火にかけて15分ほど水蒸気炊飯
火の強さは弱火〜中火の間くらいで調整し、チタントレック700を火にかけて15分ほど水蒸気炊飯をします。
むすめ。吹きこぼれ防止のために重石を置いとく!
- STEP5火から下ろして10分〜15分蒸らす
タイマーが鳴ったら火から下ろし、10〜15分ほど蒸らしておきます。
- 完成チタントレック700&マグカップを使った水蒸気炊飯 完成
蒸らしが終わればチタントレック700&マグカップを使ったバーナーでの水蒸気炊飯が完成です!
ポットはチタンだしマグカップはステンレスでしたが、特に問題なく焚き火の時と同じように美味しくご飯が炊けましたし、焦げつきももちろんありません!
むすめ。100均のマグカップでも全然問題なかった!
まとめ:チタントレック700でも水蒸気炊飯であれば失敗なし!
今回はスノーピーク チタントレック700を使った水蒸気炊飯のやり方をまとめてレビューしました。
チタンは炊飯には向いてませんが、水蒸気炊飯であれば炊きムラも起きないし焦げつく心配もないので、チタントレック700でも問題なく美味しくご飯が炊けます!
無理してそのまま炊くよりも、100均で買えるマグカップを使って炊くことも出来るので水蒸気炊飯で炊いた方が美味しいし簡単です!
焚き火でも火加減を気にせず炊けるし!
チタントレック700は単品で持って行くよりも、トレック900やマグカップと一緒にスタッキングして持っていきたいクッカーです。
炊飯セットをまとめてスタッキングしてキャンプに持って行くことも出来るので、チタントレック700を持っているならトレック900と一緒に持っていけば料理の幅も広がります。
アルミパーソナルクッカーセットよりも、トレック900&チタントレック700のセットの方が出番が多い!
コメント