スノーピーク トレック900は登山家さんに人気の深型クッカーですが、スタッキングしやすいクッカーのためソロキャンプでも活躍します!
アルミ製のトレック900であればポットの中にお米とお水を入れて普通に炊飯も出来ますが、水蒸気炊飯であれば絶対に失敗せずにお米が炊けます!
- 水の量をそこまで気にしなくても芯まで炊ける!
- 火加減をそこまで気にしなくても焦げる心配がない!
- 炊飯時間をそこまで気にしなくても失敗しない!

特に焚き火で炊飯だと火加減のコントロールが難しく、火にかける時間が長すぎても焦げてしまうし、逆に短いとお米に芯が残ったりと、上手に炊けないなと感じている初心者キャンパーさんにこそ水蒸気炊飯はおすすめです!

0.5合とか少しだけ炊きたい時こそ水蒸気炊飯!
水蒸気炊飯は蒸気の力で炊いてるため、お米が入ったカップに直接火が当たることがないので焦げる心配はなく、火加減や時間をそこまで気にせずともふっくらと美味しいご飯が炊けます!
スノーピーク トレック900は水蒸気炊飯がしやすいクッカーで、一緒にスタッキング出来るチタントレック700やマグカップなどを中子にして簡単に水蒸気炊飯が出来ます。

一番簡単な炊飯方法!
この記事では、スノーピーク トレック900を使った水蒸気炊飯のやり方を徹底レビューします。
スノーピーク トレック900を使って水蒸気炊飯をやりたい

製品名 | スノーピーク トレック900 SCS-008 | スノーピーク チタン トレック900 SCS-008T |
---|---|---|
サイズ | ポット:φ120×107mm フタ:φ127×39mm | ポット:φ120×107mm フタ:φ127×39mm |
重量 | 265g | 175g |
収納サイズ | φ130×140mm | φ130×140mm |
容量 | ポット:900ml フタ:250ml | ポット:900ml フタ:250ml |
材質 | 本体:アルマイト加工 ハンドル:ステンレススチール | チタニウム |
スノーピーク トレック900は「アルミ製」と「チタン製」、2種類のトレック900が販売されてます。
アルミとチタンの違いは「重量」・「材質」・「価格」の3点だけで、外径サイズや内径サイズ、容量に関しては両方とも一緒です。

普通にトレック900だけで炊飯をする場合は、チタンよりもアルミの方が熱伝導率が高く失敗しにくいです!

チタンはムラが起きやすいし、焦げやすい。
水蒸気炊飯であればお米が入ったカップに直接火が当たる当たる訳ではないため、アルミ・チタンどちらのトレック900を使っても失敗せずに炊飯が出来ます。

絶対に失敗したくないなら水蒸気炊飯!
トレック900で水蒸気炊飯をするためには底上げと中子が必要!

製品名 | ロスコ 戦闘飯盒2型 日本製(OD) |
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サイズ | 約W17.5×H10.5×D10cm |
重量 | 約400g |
容量 | 1.1L |
メイン素材 | 本体・中ふた・ふた:アルミニウム(底の厚さ 0.9mm) 表面加工:アルマイト加工・特殊変性ポリエステル樹脂塗装 |
つる素材 | 硬鋼線(特殊変性ポリエステル樹脂塗装)SWB |
水蒸気炊飯と言えば「戦闘飯盒2型」を使っての炊飯が定番です!
戦闘飯盒2型で水蒸気炊飯をする場合は本体に水蒸気用のお水を入れて、中子に炊飯用のお米とお水を入れて炊くことで、蒸気の力を使って美味しくご飯を炊くことが出来ます。
スノーピーク トレック900はポットが一個しかないため、戦闘飯盒2型のように水蒸気炊飯をするためには底上げと中子が必要です。
100均で買える網を使って底上げ!


- キャンドゥ シェラカップ用網
- 型抜き
- アルコールストーブ用 ゴトク etc
スノーピーク トレック900で水蒸気炊飯をするために使う底上げ用のアイテムは、100均に行けば何かしら代用出来るアイテムは売ってます。
1cmほど底上げが出来れば良いため、特にこれといった指定はないのですが「キャンドゥ シェラカップ用網」は一緒にスタッキングして持ち運べるしサイズ感もよく、他のクッカーを使って水蒸気炊飯をする時も役立ちました!

EPI アルミ3点食器セットや6点食器セットの水蒸気炊飯でも使える!

キャンドゥ シェラカップ用網はスタッキングもしやすい!
中子は一緒にスタッキング出来るチタントレック700やマグカップ!


製品名 | スノーピーク チタントレック700 | スノーピーク トレック900 SCS-008 |
---|---|---|
サイズ | ポット:φ105×113mm リッド:φ105×20mm | ポット:φ120×107mm フタ:φ127×39mm |
重量 | 136g | 265g |
収納サイズ | φ105×128mm | φ130×140mm |
容量 | 700ml | ポット:900ml フタ:250ml |
材質 | チタニウム | 本体:アルマイト加工 ハンドル:ステンレススチール |
トレック900は同じスノーピークのサイズ違い「チタントレック700」とスタッキングが出来ます。
チタントレック700を中子に使えば、トレック900の中に底上げ用の網と水蒸気用のお水を入れてトレック700で水蒸気炊飯が楽しめますし、水蒸気炊飯に必要なセットをトレック900の中にスタッキングして一緒に持ち運べます。

チタントレック700以外にもマグカップなどで水蒸気炊飯が出来る!
- STEP1スタッキングするギア
水蒸気炊飯セットのスタッキング スタッキングするギア- スノーピーク トレック900
- スノーピーク チタントレック700
- キャンドゥ シェラカップ用網
- ジップロックの中にお米
- 105(110)サイズOD缶
- OD缶バーナー(SOTO アミカス)
- STEP2チタントレック700の中にOD缶をスタッキング
チタントレック700の中に105サイズOD缶をスタッキング チタントレック700は110(105)サイズのOD缶がスタッキング出来ます。
- STEP2OD缶バーナーとお米をスタッキング
チタントレック700の中にバーナーとお米をスタッキング OD缶をスタッキングしても上半分のスペースは余ってるため、OD缶バーナー(SOTO アミカス)とジップロックに入れたお米をスタッキングさせます。
- STEP3トレック900の中にチタントレック700をスタッキング
トレック900の中にチタントレック700をスタッキングしてシェラカップ用網を乗せる チタントレック700のフタを閉じてトレック900の中にスタッキングし、キャンドゥ シェラカップ用網をスタッキングさせます。
トレック900のフタは深さがあるため、余裕を持って閉めることが出来ます。
- STEP4トレック900の中に水蒸気炊飯セットをスタッキング 完成
トレック900のフタを閉じれば水蒸気炊飯セットのスタッキング 完成 最後にフタを閉じれば、トレック900の中に水蒸気炊飯セットをスタッキングさせることが出来ました。
バーナーの代わりにアルコールストーブでもスタッキングは出来ますし、トレック900は深型クッカーのためスタッキングしやすいクッカーです!
スノーピーク トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯

- スノーピーク トレック900
- スノーピーク チタントレック700
- キャンドゥ シェラカップ用網:底上げ用
- 無洗米:0.5合
- お水:水蒸気用 200ml・炊飯用 100〜120ml
- 焚き火台:手持ちの焚き火台であればなんでもOK!
- グローブ:火傷防止
- 重石:吹きこぼれ防止
スノーピーク トレック900を使った水蒸気炊飯のやり方を解説します。
一番失敗しやすい焚き火で炊飯する場合も水蒸気炊飯であれば失敗しませんし、0.5合とか少しだけ炊飯する場合も確実に美味しいご飯が炊けます!
- STEP1チタントレック700に無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬
- STEP2トレック900の中に網とお水を入れる
- STEP3浸漬中に焚き火の準備
- STEP4火にかけて15分ほど水蒸気炊飯
- STEP5火から下ろして10分〜15分蒸らす
- 完成トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯 完成
STEP1:チタントレック700に無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬


トレック900で水蒸気炊飯をするにあたって、中子はチタントレック700を使いました。
チタントレック700の中に無洗米0.5合とお水100〜120ml(今回は110ml)を入れて30分以上浸漬させておきます。

冬場は1時間以上浸漬させる!

キャンプ場は炊事場が遠かったり綺麗な水が出るとも限らないから無洗米がおすすめ!
水蒸気炊飯のためそこまで厳密にお水の量を測らなくても、プラマイ20mlくらいであれば失敗せずに炊くことが出来ます。
無洗米の浸漬が終わるとお米も全部沈んで米粒の形も変化しているため、見た目でも吸水出来たかどうかが判断出来ます!

しっかりと浸漬させた方が美味しく炊ける!
STEP2:トレック900の中に網とお水を入れる


浸漬中にトレック900の中に底上げ用の網(キャンドゥ シェラカップ用網)を入れて、網にかかるくらい(約200ml)の水蒸気用のお水を入れときます。
水の量が少なすぎると炊飯中に蒸発して空焚き状態になるため最低200ml以上入れとくと安心です。

入れすぎても溢れてしまうから200〜250mlくらいまで!
底上げ用の網と水を入れたらチタントレック700をスタッキングし、フタを閉じてそのまま浸漬させておきます。
STEP3:浸漬中に焚き火の準備

焚き火台は手持ちの焚き火台であればなんでもOKです。
あまり火力が強すぎてもあれですが、普通に火を安定させとくくらいで、水蒸気炊飯の場合はそこまで火力に敏感にならなくても失敗せずに炊けます。

炎が安定してればOK!
STEP4:火にかけて15分ほど水蒸気炊飯

浸漬が終わったらトレック900を火にかけて15分タイマーをかけて炊飯します。
吹きこぼれがおきるため必ずフタの上に重石を置いとくようにし、あとはそのままタイマーが鳴るまで焚き火を楽しんでおきます。
STEP5:火から下ろして10分〜15分蒸らす

15分経ったら火から下ろし10〜15分ほど蒸らしておきます。
トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯 完成


蒸らしが終わればトレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯は完成です!
水蒸気炊飯のため0.5合炊飯でも焦げつくこともないし、ふっくらと美味しいご飯を失敗せずに炊くことが出来ました。

水蒸気炊飯であれば焚き火でも失敗せずに炊ける!
バーナーを使った水蒸気炊飯も基本やり方は一緒!

- スノーピーク トレック900
- スノーピーク チタントレック700
- キャンドゥ シェラカップ用網:底上げ用
- 無洗米 1合
- お水:水蒸気用 200ml・炊飯用 230ml
- バーナー:手持ちのバーナーであればなんでもOK!
- グローブ:火傷防止
- 重石:吹きこぼれ防止
バーナーを使ったトレック900の水蒸気炊飯も基本やり方は一緒です。
焚き火でも失敗せずに炊けたので、バーナーも同じく水蒸気炊飯であれば焦げつくことなく失敗せずに炊くことが出来ます。
- STEP1チタントレック700に無洗米1合とお水230mlを入れて浸漬
チタントレック700に無洗米1合とお水230mlを入れて浸漬 焚き火では0.5合炊飯をしたため、今回は1合で水蒸気炊飯を行います。
チタントレック700の中に無洗米1合とお水230mlを入れて30分(冬場は1時間以上)浸漬させておきます。
- STEP2トレック900の中に網とお水を入れる
トレック900の中に底上げ用の網と水蒸気用の水200mlを入れる トレック900の中にチタントレック700をスタッキング トレック900の中に底上げ用の網と水蒸気用のお水200mlを入れて、チタントレック700をスタッキングさせます。
- STEP3バーナーの準備
ガスバーナーの準備 今回使うバーナーは「SOTO アミカス」です。
バーナーも特に指定はなく、手持ちのバーナーであればなんでもOKです。
- STEP4浸漬が終わったら火にかけて18分ほど水蒸気炊飯
トレック900を火にかけて18分ほど水蒸気炊飯 火の強さは弱火〜中火の間くらいで調整し、トレック900を火にかけて18分ほど水蒸気炊飯をします。
- STEP5火から下ろして10分〜15分蒸らす
火から下ろして15分ほど蒸らす タイマーが鳴ったら火から下ろし、10〜15分ほど蒸らしておきます。
- 完成トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯 完成
トレック900&チタントレック700を使った水蒸気炊飯 完成 蒸らしが終わればトレック900&チタントレック700を使ったバーナーでの水蒸気炊飯が完成です!
1合炊飯でしたが特に問題なく炊けましたし、水蒸気炊飯のため焦げつくこともなく美味しくご飯をいただくことが出来ました!
むすめ。バーナーは炎の強さも一定だし、絶対失敗せずに炊ける!
トレック900&マグカップを使って自動で水蒸気炊飯

- スノーピーク トレック900
- SOTO サーモスタック:トレック900に入るマグカップであればなんでもOK!
- キャンドゥ シェラカップ用網:底上げ用
- 無洗米 1合
- お水:水蒸気用 200ml・炊飯用 230ml
- アルコールストーブ
- 燃料用アルコール:60ml
- 風防・五徳
- グローブ:火傷防止
- 重石:吹きこぼれ防止
トレック900で水蒸気炊飯を行う時の中子はチタントレック700だけでなくマグカップなどを使っても炊くことは出来ます。
焚き火・バーナーと紹介したので、アルコールストーブを使った自動炊飯のやり方でトレック900の水蒸気炊飯を紹介します。

火をつけたら後はほったらかすだけで炊ける!
- STEP1マグカップに無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬
- STEP2トレック900の中に網とお水を入れる
- STEP3アルコールストーブの準備
- STEP4水蒸気炊飯〜蒸らしまで35分間ほったらかしで自動炊飯!
- 完成トレック900&マグカップを使って自動で水蒸気炊飯 完成
STEP1:マグカップに無洗米0.5合とお水110mlを入れて浸漬

トレック900やチタントレック700を持っている登山家さんやキャンパーさんは、同じスノーピークの「チタンシングルマグ 450」もスタッキングして持ち運ぶってことも出来ますが、うちは持っていないため「SOTO サーモスタック」を使用します。

サーモスタックもチタントレック700にスタッキング出来る!

100均で買えるマグとかでも水蒸気炊飯は出来る!


マグカップの中に無洗米0.5合とお水110mlを入れて30分以上浸漬させておきます。
STEP2:トレック900の中に網とお水を入れる


トレック900の中に底上げ用の網(キャンドゥ シェラカップ用網)と水蒸気用のお水200mlを入れて、マグカップをスタッキングさせてフタを閉じておきます。

ここまではどれもやり方は一緒!
STEP3:アルコールストーブの準備

アルコールストーブや風防・五徳も手持ちのであればなんでもOKです!
今回は「トランギア アルコールバーナー」と風防兼五徳に「ミュニーク X-Mesh Stove ラージ」を使用しました。

トランギア アルコールバーナーは、燃料をタンクに2/3(約70ml)入れると約25分間燃焼します。
トレック900の水蒸気炊飯であれば20分ほどは火にかけておきたいので、燃料用アルコールは60ml入れておきました。

50mlで試してみた時も炊けたから50〜60mlの燃料用アルコールが必要!
STEP4:水蒸気炊飯〜蒸らしまで35分間ほったらかしで自動炊飯!

今回はアルコールストーブを使って自動炊飯で炊こうと思うので、アルコールストーブを着火してトレック900を置いたらそのまま35分間タイマーをかけてほったらかしておきます。
途中吹きこぼれも起きるため重石も忘れずに置いておきます。

自動炊飯のため、火が消えてもそのままほったらかして蒸らしも一緒に行います。
水蒸気炊飯のため焦げる心配もないし、火にかける時間は燃料の量で調整したのでタイマーが鳴るまで違うことをしながら遊んでいても勝手に炊けてくれます!

火をつけたら後はほったらかすだけで自動炊飯!
トレック900&マグカップを使った水蒸気炊飯 完成

35分のタイマーが鳴ってフタを開ければ、トレック900&マグカップを使った水蒸気炊飯は完成です。

マグカップを使っても問題なくご飯は炊けますし、自動炊飯で火をつけた後はほったらかしたままでしたが、失敗することなく美味しいご飯を炊くことが出来ました!

水蒸気炊飯だから火にかける時間が短すぎない限り失敗はない!
まとめ:トレック900は水蒸気炊飯と相性が高いクッカー

今回はスノーピーク トレック900を使った水蒸気炊飯のやり方をまとめてレビューしました。
トレック900は水の量と炊飯時間を守れば普通に炊飯することも出来ますが、水蒸気炊飯であれば細かいことは気にせず簡単に焦げつくことなくご飯が炊けます。
ソロキャンプだと色々つまみながら食べるので、1合はキツいし0.5合とか少しだけ炊きたい時は水蒸気炊飯で炊いてます。

ちょっとだけ炊きたい時は水蒸気炊飯が確実!
- トレック900で水蒸気炊飯する場合は底上げ用の網と中子が必要!
- 底上げ用の網はキャンドゥ シェカップ用網が使える!
- 中子はチタントレック700やマグカップなどスタッキング出来るクッカーが便利!
- 水蒸気炊飯であれば大体で炊いても失敗せず炊ける!
スノーピーク トレック900はフタに深さがあるため、多少はみ出したとしても閉じることが出来るので水蒸気炊飯に適したクッカーです。

他のクッカーでもフタに深さがあるクッカーが水蒸気炊飯に適してる!
同じスノーピークの「アルミパーソナルクッカーセット」もフタに深さがあるので水蒸気炊飯はやりやすかったです。
普通に炊飯してもなんか上手く炊けない時や、少しだけ炊きたい時などは是非この記事を参考に水蒸気炊飯を試してみてください!
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