ハンガーラックの収納力を上げるために天板も取り付けたい!
ハンガーラックに天板付けても何置くの?
ソロキャンプだとそこまで荷物が多いわけではないし、ハンガーラック(ハンギングラック)に引っ掛けるギアもそんなにはないのですが、なんとなくハンガーラックに天板を取り付けるカスタムに憧れがあります。
ハンガーラックは一軍ギアだし、サイドテーブルを一個減らして、ハンガーラックに天板を取り付けてサイドテーブルがわりにしようかも考えました。
ただ、自分のキャンプスタイルを考えた結果、ハンガーラックに天板を自作するのではなく、一軍ギアだったハンガーラックをを持っていくことを辞めました。
ハンガーラックは必須なんじゃないの?
代わりに持っていくのが、ハンガーラックのようにも使えるDIYした三脚テーブルです!
天板代わりに細長い板にステンレスの棒を付けて吊り下げ収納が出来るようにし、三脚を取り付けることで、ハンガーラックに天板を付けなくても代わりのテーブルがDIY出来ちゃいました!
ハンガーラックと違い、三脚テーブルであれば高さの調節も可能だし、敢えて「サーマレスト Zライトソル」と同じ大きさにしたので、一緒に持ち運ぶことが出来ます!
DIIYであればサイズも自由!
この記事では、ハンガーラックに天板を自作するのではなく、「ハンガーラックに天板を付けたかのように使える三脚テーブルをDIYしたのか?」その理由と、作り方をまとめて紹介します。
ハンガーラックに天板ではなく三脚テーブルを自作した理由
ハンガーラック(ハンギングラック)は、ギアを吊り下げて収納することが出来るキャンパーに人気の収納ラックです。
ミニマルワークスの「インディアンハンガー」が定番のハンガーラックとして人気が高いですが、色々なブランドやメーカーから安価なハンギングラックが販売されています。
今の時代は100均でもハンギングラックは買える!
吊り下げて収納することでサイトが整理整頓されるし、すぐにどっか行ってしまう小物たちも吊り下げておけばなくなる心配もなくなります。
ハンガーラックをそのまま使うだけでも便利なアイテムではありますが、更に天板を取り付けてハンガーラックの上も収納スペースとしてカスタムするのも人気です!
実際、ダイソー ハンギングラックを購入したついでに天板も作ってみました。
超簡単に天板も作れる!
テントの前室とハンガーラックのサイズ感が合わなかった!
うちがよく使っているメインのテントはBUNDOKの「ソロドーム1」です。
入り口のフライを跳ね上げることで前室にキャノピーを作ることが出来るため、ちょっとした雨くらいであれば問題なく前室内で過ごすことが出来ます。
前室のサイドにハンギングラックを置いているのですが、フライをあげているタープポールの場所よりも、ハンガーラックの方が長いです。
幅55cm以内のハンガーラックであれば、内側に収まる。
なかなかそのサイズ感のハンガーラックが売ってない。
ハンガーラックに天板を取り付けると、ハンガーラックがその分遠くなってしまい、吊り下げたギアが取りづらくなるし、吊り下げづらくなってしまいます。
そのため、自分のキャンプスタイルだとサイズ感が合わないため、ハンガーラックに天板を付けるのをやめて、三脚テーブルを自作することにしました。
超ロースタイルだと高さが合わない!
ハンガーラックの高さは約70cmくらいあります。
うちはメイフライチェアなど超ローチェアを使うか、お座敷スタイルが主なキャンプスタイルのため、ハンガーラックに天板を取り付けても高さがありすぎて使いづらいなと感じました。
天板を取り付けたとしても、クッカーなどを置くにも手を伸ばさないといけないし、タブレットを置いて映画でも見ようかなと思っても、高さが合わず首を痛めそうです。
天板を付けるにも横幅だけでなく、高さもサイズ感が合わない。
ローチェアを使うのであれば高さは気にならないのですが、地べたに近いキャンプスタイルだと高さが合わなかったため、ハンガーラックに天板を取り付けるのではなく、三脚テーブルを自作することにしました。
ミニマルワークス インディアンハンガー Sサイズ
インディアンハンガー | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
---|---|---|---|---|
使用サイズ | W520×H440mm | W660×H750mm | W990×H1100mm | W1010×H1430mm |
収納サイズ | D40×H300mm | D60×H420mm | D80×H440mm | D80×H480mm |
重量 | 230g | 550g | 840 | 1080g |
キャンパーに定番のハンガーラック、ミニマルワークスの「インディアンハンガー」は、全部で4種類のサイズから選ぶことが出来ます。
インディアンハンガーSサイズは、使用時のサイズがW520×H440mmと、小さなサイズのハンガーラックのため、前室のポールの内側に納めることが出来るし、高さも希望通り低いサイズ感です。
そのため、最初はミニマルワークス インディアンハンガー Sサイズを購入して、天板を取り付けようかと考えていました。
インディアンハンガーSサイズを買うか、かなり悩んだ。
ただ、幅は希望通りだったのですが、高さが低すぎて、いつも吊り下げている調味料やカトラリーをまとめた無印良品「吊るして使える洗面用具ケース」を吊り下げると地面に着いちゃうし、薪ばさみも地面に着いてしまいます。
高さ問題が解決すれば、幅は希望通りだし即購入して天板も自作しましたが、高さがちょっと低すぎるなと感じたため、購入は見送りました。
ハンガーラックみたいな三脚テーブルをDIYすることにした!
横幅も高さも自分のキャンプスタイルとサイズ感が合わなかったため、ハンガーラック(ハンギングラック)に天板を取り付けることは諦めましたが、サイドテーブルを一個減らして、ハンガーラックみたいな三脚テーブルをDIYすることにしました。
なぜ、ハンガーラックみたいな三脚テーブルをDIYしようとしたのか、その理由を紹介します。
テントから外に出るのが不便だった!
うちは基本、テントの前室内に引きこもってソロキャンプを楽しんでいるのですが、両サイドにハンガーラックとサイドテーブルがあり、正面には焚き火台やテーブルを置いてます。
サイドテーブルはキャンドゥ竹のまな板で自作した三脚テーブル!
そのため、トイレとかで外に出ようとしても、全方向遮られてしまってしまうため、跨いで外に出るのがめんどくさくなりました。
外に出るのが一苦労。
ものがあり過ぎなんじゃ?
サイドテーブルか、ハンガーラックのどちらかを無くせば良いのですが、どっちも必要だし、どうしようかなと考えていた時に、ハンガーラックに天板をつければ良いのではと考えました。
ハンガーラックに天板をつければサイドテーブルをなくせる!
ただ、ハンガーラックだとサイズ感が合わなかったため、ハンガーラックみたいな三脚テーブルをDIYすることにしました。
本当はa38grateが欲しかった!
ハンガーラックみたいな三脚テーブルをDIYしようとした時に参考にしたのが、アシモクラフツの「a38grate」です。
本当はa38grateが欲しかった。
ただ、a38grateは送料を入れると2万円くらいかかるため、欲しいけど高いなと感じ、購入することを躊躇していました。
買えないなら自作すればOKってことで、ハンガーラックみたいに吊り下げることが出来る細長い三脚テーブルをDIYすることにしました。
三脚テーブルを自作するために準備するアイテム
ハンガーラック(ハンギングラック)みたいな三脚テーブルを自作するために、準備するアイテムや工具を紹介します。
1×6 ワンバイ材
1×6 ワンバイ材:19×140mm
天板となる板は妥協してワンバイ材を使うことにしました。
ワンバイ材は柔らかい素材の材木のため、屋外利用には向いてないし、すぐに傷がついてしまうのですが、ホームセンターに厚みが2cmくらいの材木がワンバイ材しか売ってなかったため、仕方なく使うことにしました。
φ8mm ステンレスパイプ
吊り下げるためのパイプはφ8mmのステンレスパイプを利用します。
φ8mmのステンレスパイプを木材に差し込むため、2cmくらいの厚みがある材木が必要でした。
無印良品 アルミ タオルハンガー用フック
吊り下げるためのフックは無印の「タオルハンガー用フック」を利用します。
フックは必須ではないけど、余ってたから付けてみた!
100均とかで買えるS字フックなどを使っても良かったのですが、お家に使ってないタオルハンガー用フックが余っていたため、取り付けることにしました。
タオルハンガー用フックの穴のサイズがφ8.5mmくらいだったため、ステンレスパイプの太さも8mmのサイズが必要でした。
ダイソー 穴埋めウッドパテ
パイプを板に通すために、穴を空ける必要があり、空けた穴は閉じた方が見栄えが良いかなと思ったので、ダイソーで木工パテを購入しました。
油性ニス
ワンバイ材は基本屋内用の材木のため、屋外で利用するためにも油性ニスなどを塗っておいた方が安心です。
防腐・防カビ塗料とかも考えましたが、カラーをどうしようか決めてなかったため、お家に余ってたクリアの塗料を塗っておきました。
3/8インチ板付ナット・タッピングネジ
板付ナットは天板とカメラ用三脚を接合するために使います。
板付ナットを取り付けるためにはタッピングネジが必要となり、四隅の穴はM4サイズ対応のため、ネジの太さはM4(4mm)サイズで用意します。
板付ナットのサイズは三脚のネジサイズが1/4であれば1/4サイズの板付ナット、3/8あれば3/8サイズの板付ナットを選んでください。
手持ちの三脚ネジの規格はしっかりと確認
サイズが合わない場合はネジ変換アダプターを使ってサイズを変換することもできます。
アシモクラフツ 三脚アタッチメント
a38grateを三脚テーブルにするために、アシモクラフツから三脚アタッチメントが販売されています。
現在は丸の形で、長方形のは旧型!
三脚テーブルを作るのに便利そうだったから昔に買ってた!
この長方形のタイプは1/4ネジ・3/8ネジ両方に対応しているので、どんな三脚にも取り付けることができます。
https://www.asimocrafts.store/product-page/三脚アタッチメント
現在のアタッチメントはネジ穴が1個タイプのみ!
チーズプレートと呼ばれる似たようなアタッチメントも売ってる!
雲台が外せるカメラ用三脚
カメラ用三脚は、雲台が取り外しできるタイプを選んでください!
雲台が一体型の三脚は固定力が弱いため、テーブルにものを置いた時にテコの原理でグニャっと曲がってしまう恐れがあります。
そのため、雲台を取り外した三脚に天板を取り付けた方が安定して使うことが出来ます。
電動ドライバー・8mm 木工用ドリルピット
ステンレスパイプを木材に通すため、穴を空ける作業が必要になります。
そのため電動ドライバーと8mmの木工用ドリルピット、下穴用に2〜3mmくらいのドリルピットが必要です。
サンドペーパー
塗装する前にサンドペーパーで軽くやすりがけをすると、塗料の付きも良くなります。
ワンバイ材はささくれも多いため、サンドペーパーで綺麗にしておいた方が怪我の防止に繋がります。
パイプカッター
ステンレスパイプをカットするためにパイプカッターが必要です。
ホームセンターでカットしてもらえるなら要らないのですが、カットサービスがない場合はパイプカッターをクルクル回してパイプをカットします。
ジグソー
木材をコの字にカットするため、ジグソーを使ってカットします。
ジグソーの他に木材を固定するためのクランプがあると安定させて綺麗にカットすることが出来ます。
【DIY】ハンガーラックみたいな三脚テーブルの作り方
- STEP1ジグソーでコの字にカット
- STEP2塗装
- STEP3パイプを通す穴を空ける
- STEP4穴にパイプを通す
- STEP5穴をパテで埋める
- STEP6板付ナットを取り付ける
- STEP7三脚を取り付けて完成
ハンガーラック(ハンギングラック)に天板を取り付けた感じで使うことが出来る、三脚テーブルの作り方を紹介します。
STEP1:ジグソーでコの字にカット
ホームセンターで1×6のワンバイ材を51×13cmにカットしてもらいました。
完成した天板を、サーマレスト「Zライトソル」と一緒に持ち運びたかったため、敢えてZライトソルと同じサイズにしました。
DIYだからこそサイズが自由!
51×13cmにカットしてもらった天板を、ジグソーを使って使ってコの字にカットします。
ジグソーがない場合はホームセンターの工作室とかで借りれる!
両サイドの凸部分が短すぎると、穴を空ける時に折れてしまいそうだったため、2.5×4cm残してカットしました。
STEP2:塗装
カットが終わったら、全体的にサンドペーパーでやすりがけをして、ニスを塗装して乾燥させます。
STEP3:パイプを通す穴をあける
塗装が乾燥したら、凸部分にパイプを通すための穴をあけます。
ステンレスパイプがφ8mmのため8mmの穴を空けるのですが、いきなり8mmを空けると失敗するため、まずは2〜3mmのドリルピットで下穴を開けてから、8mmの穴をあけます。
折ってしまわないように下穴をあけるのが大事!
STEP4:穴にパイプを通す
1000mmのステンレスパイプを購入したため、パイプカッターを使って50cmにカットします。
切断部分をパイプに当て、 パイプカッターがぐらつかないよう固定できたら、約90度の間隔で2~3回往復させてから一周し切り込みを付け、何度か回していくうちにカットすることが出来ます。
カットしたスレンレスパイプを天板に差し込み穴の大きさや位置を確認します。
イメージ通りになってるか確認!
無印良品 「タオルハンガー用フック」をスレンレスパイプにセットしてから、天板の両サイドに差し込みます。
最初フックをつけるのを忘れて付けたから、外すのが大変だった。
STEP5:穴をパテで埋める
あけた穴をそのままにしても外れないし、塞がなくても良かったのですが、見栄え的に塞ぎたかったため、パテを使って塞ぐことにしました。
ダイソーで買った穴埋めウッドパテを使い、穴を塞ぎました。
STEP6:板付ナットを取り付ける
板付ナットの代わりにアシモクラフツの三脚アタッチメントを天板に取り付けてます。
軽量化を求めるなら板付ナットですが、吊り下げた時にどこに重心がいくか分からなかったため、穴の位置を変更できる三脚アタッチメントを取り付けました。
STEP7:三脚を取り付けて完成
最後はカメラ用三脚を取り付けてあげれば完成です。
天板をカットしてパイプを通し、アタッチメントをつけただけなので、特に難しい作業もなく簡単にDIYすることが出来ました。
ハンガーラックに天板を取り付けた感じで使える三脚テーブル!
DIYすればどうにかなる!
DIYした三脚テーブルはハンガーラックの代わりになる?
DIYした三脚テーブルを実際にキャンプで使ってみて、ハンガーラック(ハンギングラック)の代わりとして使うことが出来たのか、レビューします。
前室内に収まるサイズ感!
横幅が51cmと短くなったので、タープポールからはみ出すことなく、前室内に収まるサイズ感となっています。
元々ハンガーラックを置いてた場所に、DIYした三脚テーブルを置いたのですが、いつも吊り下げているギアも全て引っ掛けることが出来ました。
吊り下げた重さで倒れることなくちゃんと使えてる!
ハンガーラックに天板を付けなくても、DIYした三脚テーブルで代用することが出来ています。
ハンガーラックの機能性はそのまま継承!
高さの変更が出来るからタブレットも見やすい!
脚に三脚を使っているため、高さは自在に変更することが出来ます。
吊り下げているギアが地面に着かないギリギリの高さに変更することも出来るし、タブレットなどを天板の上に置いて見やすい高さに変更することなども可能です!
夜に映画とかも見やすくなった!
ランタンポールを取り付けてa38grateっぽく!
a38grateにはランタンを引っ掛けるポールがありますが、DIYしたハンガーラック風の三脚テーブルもクランプ式のランタンポールを取り付ければa38grareみたいに使うことが出来ます!
サーマレスト Zライトソルとシンデレラフィット
持ち運びしやすいように敢えてサーマレストZライトソルと天板を同じ長さにしたため、まとめて一緒に持ち運ぶことが出来ます。
自分の使っているマットのサイズに合わせて作れる!
アシモクラフツの三脚アタッチメントを使っているため少し重たくなりましたが、十分に持ち運びが出来るサイズ感のテーブルです!
ハンガーラックとの比較
ハンガーラックとDIYした三脚テーブルを比較すると、まず高さの調整が挙げられます。
ハンガーラックは高さが固定タイプが多いため、天板を取り付けるにも固定された高さになってしまいますが、三脚テーブルは高さが自由に変更できるため、使い勝手はその分アップします。
横幅は敢えてZライトソルに合わせて短くしましたが、DIYのため横幅を長くして製作することも出来るし、その辺はDIYならではの特権です。
DIYだしサイズは自由!
キャンプ場は足場が悪いところも多く、常に並行な場所が取れるわけでもありません。
地面が斜めになっていると、ハンガーラックも一緒に斜めになってしまいますが、三脚テーブルは脚の長さを調節すれば、例え斜めの場所でも天板を並行に保つことが出来ます。
吊り下げたギアたちも斜めに滑ることなく使える!
まとめ:DIYすればハンガーラックよりも使える!
今回はハンガーラック(ハンギングラック)に天板を取り付けたみたいに使える三脚テーブルのDIYを紹介しました。
ハンガーラックに天板を取り付けるDIYが流行っていますが、サイズ感が合わない場合は天板を作るのではなく、三脚テーブルをDIYすることでも代わりとして使うことが出来ます!
DIYも特に難しいとこはなく、簡単に作れる!
本当はa38grateが欲しかったのですが、購入したとしても三脚を取り付けて使うことしかしなかったと思うため、同じような感じで使える三脚テーブルを安くDIY出来たので良しとします。
ワンバイ材とパイプだけで1,000円ちょっとで作れたし!
ハンガーラックに天板をDIYしようか検討しているキャンパーさんや、a38grateの値段に躊躇しているキャンパーさんは、こういうDIYのやり方もあるんだなと参考にしてみてください。
コメント